記者資料提供(2024年4月25日)
地域協働局消費生活センター
1.相談事例から
事例
屋根の修理業者が突然自宅に来て、「瓦がずれている。今なら3,000円で修理可能だ。」と説明を受けたためその場で修理をお願いした。
後日契約書を受け取り、修理が始まったが、「他の瓦もずれている。追加で55万円の費用がかかるが安い方だ。」と言われ、仕方がないと思い追加の修理をお願いした。
修理は終わったが雨漏りがあり、他の業者に依頼し状況を説明すると「55万円は高い」と言われた。返金を希望したい。(70歳代、女性)
2.工事・修理などのサービスに関する訪問販売の相談受付状況
グラフは神戸市消費生活センターに寄せられた、工事や修理などの役務(サービス)に関する訪問販売の相談件数です。
訪問販売の件数は年々減少していますが、事例のような屋根工事に関する相談件数は増加しています。
屋根工事に関する勧誘の特徴として、「3,000円で修理できる」と安価な金額の提示や
「このまま放置すると瓦が飛んで近所に迷惑がかかる」などの不安をあおるようなセールストークで契約を急かす手口が見受けられます。
3.神戸市消費生活センターからのアドバイス
業者が突然訪問してきても点検させないようにしましょう!
家屋の点検は、「せっかくの機会に」 と頼みたくなるものです。
しかし、点検を依頼すると業者の勧誘トークに乗せられ断れなくなるため、突然訪問してきた業者には、安易に点検を依頼しないようにしましょう。
工事・修理内容をしっかり確認してから契約しましょう!
見積書は必ず交付してもらい、本当に必要な工事なのか、不要な追加工事が含まれていないかしっかり確認しましょう。
見積内容を聞いてもわかりにくく不安になった場合は契約を見送り、家を建てた工務店等に相談するほか、複数社から見積もりを取り、
工事内容や価格、必要性を総合的に判断し、検討しましょう。
神戸市すまいの総合窓口「すまいるネット」の建築士へご相談いただくのも一法です。
電話番号:078-647-9900
相談時間:10:00~17:00(水曜・日曜・祝日定休)
契約してもクーリング・オフができる場合があります。
訪問販売は、契約書・申込書の法定書面の交付が義務付けられています。
契約書の受領日を1日目と起算して8日間がクーリング・オフの期間となります。
望んでいない契約をしてしまったなどで解約を希望する場合は、速やかにクーリング・オフの手続きを行いましょう。
詳しい手続き方法は国民生活センターのウェブサイトでご確認ください。
独立行政法人国民生活センター
クーリング・オフってなに?
(https://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/coolingoff.html)
悪質商法や契約トラブルなど、不審な点や不安に感じることがある場合は、神戸市消費生活センターにご相談ください。
ご相談に対する助言、クーリング・オフに関する手続き方法の説明、専門機関の紹介など、解決に向けてお手伝いいたします。
神戸市消費生活センター
場 所
神戸市中央区橘通3-4-1 神戸市立総合福祉センター5階
相談専用電話
月~金曜日 078-371-1221 または
188(消費者ホットライン)
土日・祝日
188(消費者ホットライン)
※12月29日~1月3日は除く
相談時間
月~金曜日 9時~17時(来訪相談は16時30分まで※)
※お電話でご相談のあった方で来訪相談が必要となった場合のみ来訪相談の予約をお取りします。
まずはお電話でご相談ください。
土日・祝日 10時~16時(
188(消費者ホットライン)への電話相談のみ)
※12月29日~1月3日は除く
土日・祝日は、独立行政法人国民生活センター(東京)につながります。
188(消費者ホットライン)は、携帯電話会社の通話料金定額サービス等でも別途ナビダイヤル料金が発生します。