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スタートアップ提案型実証実験事業「Urban Innovation KOBE+P」 産業用ドローンを活用したインフラ設備点検の実証実験

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記者資料提供(2023年12月13日)
経済観光局新産業創造課 水道局技術企画課

 神戸市は、株式会社Liberaware (本社、千葉市。以下、Liberaware)と協働し、産業用ドローンを活用した水道施設:配水池内部点検の実証実験に取り組みます。
 この取り組みは、起業・スタートアップ支援による神戸経済の活性化を目指す目的で、スタートアップから最先端のテクノロジーを用いたソリューション及びその実証実験の提案を受け、社会・行政課題の解決を目指す「Urban Innovation KOBE +P」事業の一環として行うものです。
 なお、今後より多くの場面での活用を検討いただけるよう、本実証で使用するドローンに関するセミナーの開催も併せてご報告いたします。
※浄水場から送られる水道水を貯めておき、安定的に水道水を供給する水道施設です。
※「+P」は・・・プロポーザル(提案)の意味
 

1.背景

 神戸市の水道は1900年(明治33年)に日本で7番目の近代水道として給水を開始して以降、120年以上に渡り、市民のみなさまへ安心して水道水をお使いいただけるように努めてきました。
 人手不足など、様々な社会問題に面しているインフラ設備の現場にて、最先端技術を取り入れていくことで、今後も安定的に安全かつ精度の高い点検を行える体制を整えるべく、本実証に取り組むことといたしました。
 

2.実証実験の概要

 Liberawareと協働し、改修工事の関係で休止している配水池内部の点検作業を実施いたします。
 本実証では、ドローンでの点検作業後、改修工事において従来の人による点検作業も行い、ドローンだけでも適切な点検作業が行えるのか検証いたします。
 (当該配水池は高さ15mの円筒形であり、閉鎖された空間で暗く、従来の点検方法では、目視確認ための照明、酸欠防止のための換気等の仮設設備が必要となります。足場を設置して点検を行った場合、高所からの墜落等の危険も伴います。)
 同等以上の精度が出るのであれば、高所などの危険エリアでも人が入らずに点検作業を行うことができ、人手不足だけでなく、事故リスクの低減も期待されます。
 ※実証期間と場所はセキュリティ上の観点から非公開。

3.実証実験で期待される効果

先端技術を活用した点検作業の実現による、点検の効率化
・高所などの危険エリアでの作業を先端技術で代替することによる、事故リスクの低減
 

4.株式会社Liberawareの概要

(1) 企 業 名  株式会社Liberaware(代表取締役 閔 弘圭)
(2) 所 在 地 千葉県千葉市中央区中央3-3-1 フジモト第一生命ビル6階
(3) 設 立 2016年(平成28年)8月
(4) 事業内容 産業分野に特化した非GPS型小型ドローンの開発
  IoT技術・人工知能を活用したシステム開発
  小型ドローン「IBIS」を活用した点検/測量ソリューションサービス
  小型ドローン「IBIS」の販売・レンタルサービス
  映像加工・編集サービス(距離計測、異常検知等)
(5) 公式HP  https://liberaware.co.jp
 

5.事業会社向けセミナーのご案内

panf
(1) 日 時  2023年12月21日(木曜日) 16時00分-17時00分
(2) 場 所 起業プラザひょうご
 兵庫県神戸市中央区浪花町56 三井住友銀行神戸本部ビル 2F
(3) 内 容
  ・建築の計画から工事におけるBIMの活用
  ・産業用ドローン「IBIS」の説明
  ・「IBIS」デモフライト 等
 (都合により、変更する場合がございます)
(4) 申込フォーム https://forms.office.com/r/U3cYshUkNM
(5) 公式HP  https://liberaware.co.jp
※BIM
 「Building Information Modeling」の略称で、コンピュータ上に現実と同じ建物の立体モデル(BIMモデル)を再現して、建物づくりに活かしていく仕組み