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記者資料提供(2024年10月4日)
文化スポーツ局文化財課
神戸には、数多くの古墳が残されています。とりわけ東灘区・灘区は、西求女塚古墳・処女塚古墳・東求女塚古墳といった初期の段階に築かれた古墳が集中し、古墳時代の幕開けを物語るうえで欠かせない、貴重な文化遺産の集中地帯といっても過言ではありません。
これらの前期古墳は、その場所を訪れ、眺めることができますが、今回のシンポジウムで取り上げる東灘区の「住吉宮町古墳群」は、古墳時代の終わりごろに発生した大規模な洪水によって厚い砂の下に埋もれたため、普段は目にすることができません。
ところが、その土砂は、100基を超える古墳を守る役目をはたしました。発掘調査によって円筒埴輪が壊れることなく立ったままであらわれるなど、住吉宮町古墳群の最も大きな特徴は、古墳時代の人々が見ていたものに近い状態で、現代の私たちも古墳を見ることができる点です。その情報量の豊かさは、まさに国内随一といってもよいでしょう。
住吉宮町古墳群に葬られていたのは、どのような人々であったのか。古墳群とほぼ同時期に大阪平野で展開していた世界遺産 百舌鳥・古市古墳群との対比を通して、その謎に迫るべく、古墳時代研究の第一線で活躍する気鋭の研究者が一堂に会します。
2024年11月10日(日曜)10時~17時(開場9時30分)
神戸市立東灘区文化センター うはらホール
〒658-0052 神戸市東灘区住吉東町5丁目1-16
電話:078-822-8333 ファックス:078-822-8181
JR・六甲ライナー「住吉駅」から南へ徒歩約3分
市バス33・35・37・38・39系統・阪神バス:「住吉駅前」
東灘区文化センターには駐車場はありません。
定員500名【事前申込不要、当日先着順】
参加費無料(参加者1人につき資料集1冊贈呈)
神戸市文化スポーツ局文化財課
(公財)神戸市民文化振興財団 東灘区文化センター
10時~10時10分 開会挨拶 神戸市文化スポーツ局文化財課
10時10分~11時 事例報告「住吉宮町古墳群の発掘調査成果」神戸市文化スポーツ局文化財課
10時40分~11時20分 テーマ1「六甲山南麓の古墳と住吉宮町古墳群」森下 章司(大手前大学国際日本学部教授)
11時20分~12時 テーマ2「住吉宮町古墳群の埴輪生産と集団関係」木村 理(大阪大学埋蔵文化財調査室助教)
12時~13時 休憩
13時~14時 基調講演「百舌鳥・古市政権、支配空間の躍動」一瀬 和夫(京都橘大学名誉教授)
14時~14時40分 テーマ3「文献史学からみた古墳時代の兎原」古市 晃(神戸大学大学院教授)
14時40分~15時30分 テーマ4「住吉宮町古墳群と大阪湾・播磨灘沿岸の諸地域-5世紀の王権の海上交通を軸に-」菱田 哲郎(兵庫県立考古博物館館長)
15時30分~17時 ディスカッション 住吉宮町古墳群を語る-その特質と文化遺産としての価値について-
17時 閉会挨拶 神戸市立東灘区文化センター
うはらホール内およびロビーでは飲食はできません。昼食は近隣の食堂等をご利用ください。
資料集に残部がある場合、後日、埋蔵文化財センターで販売の予定です(ホームページ・Xなどでお知らせします)。