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神戸市では、園種を超えた幼児教育の充実と、一人ひとりの子供たちの学びを小学校就学以降に円滑につなぐ「幼保小接続」に取り組んでいます。
以下の観点で、幼保小接続の取り組みを「神戸つばめプロジェクト」と名付け、市立小学校および公・私立の認定こども園や幼稚園、保育所(園)の校園種を超えた取り組みを進めています。
「なになに?おもしろそう!いっしょにやってみよう!~共に考え、楽しく遊ぶ子供~」のテーマで「思考力の芽生え」「数量・図形,標識や文字などへの関心・感覚」の視点からみとる実践についての発表がありました。幼児期の生活には様々な気付きがあり、小学校の教科につながる芽が沢山あることを意識する機会となりました。
「たのしそう!なんでもやってみよう!とことんやってみよう!~自ら考え、行動し、最後までやり遂げる子供を目指して~」のテーマで「自立心」「思考力の芽生え」の視点からみとる実践についての発表がありました。好きな遊びを充実させるための取組や環境の構成について話し合い、幼児の主体的な活動を支える教師の役割についての重要性を改めて感じる一日となりました。
「つばめセミナー」は、神戸市内の公・私立の幼稚園・保育所(園)・認定こども園・小学校(義務教育学校)の保育士・教員が校園種を越えて合同で研修し、神戸市全体の教育の充実を図っていくことを目的として2016年度から定期的に開催しています。毎回多数の保育士・教員が参加し、資質向上を目指して共に学んでいます。
2023年度から保育士等キャリアアップ研修にも対応し、幼児教育と小学校教育の接続期に関して研修を進めています。
「幼児期の学びと児童期の学びをつなぐ架け橋期の教育」と題して、ハイブリッド研修(集合型、オンライン型の複合型研修)を行いました。公・私立の幼稚園・保育所(園)・認定こども園・小学校の様々な施設類型から集合型約40名、オンライン型20名、計60名の参加者が熱心に参加しました。
<受講者の感想>
「乳幼児教育の遊びを通した学びについて考える―小学校教育を見通しながらー」と題して、ハイブリッド研修(集合型、オンライン型の複合型研修)を行いました。公・私立の幼稚園・保育所(園)・認定こども園・小学校の様々な施設類型から集合型約55名、オンライン型25名、計80名の参加者が熱心に参加しました。
<受講者の感想>
「接続期にふさわしい遊びを通した教育ー道徳性の育ちを中心にー」と題して、ハイブリッド研修(集合型、オンライン型の複合型研修)を行いました。公・私立の幼稚園・保育所(園)・認定こども園・小学校の様々な施設類型から集合型約40名、オンライン型20名、計60名の参加者が熱心に参加しました。
<受講者の感想>
2023年11月10日、井吹の丘小学校に学習院大学 秋田喜代美教授をお招きし、「幼小接続 幼小合同研修会(研究授業公開・授業後検討会)」が行われました。
研修1か月前の児童理解・教材研究・指導案検討の段階から研究提携幼稚園の教員が参加し、幼小が協働して授業づくりに取り組みました。
1年・算数の教材研究の様子
研修会当日は、1年国語・算数の研究授業・授業後検討会に、近隣公私立の幼稚園・認定こども園の教員が参加しました。幼小それぞれの視点から、子供の育ちや指導方法等について、活発な意見交換が行われました。
授業後の検討会の様子
2024年2月1日、幼児教育施設と小学校の互いの教育や幼保小接続の理解を一層促進するため、神戸つばめフォーラムを開催しました。
兵庫県教育委員会からは、幼児期と児童期の円滑な接続推進に向けた、県下の幼稚園・小学校間の取り組みの紹介や、子育てに関して役立つ情報などをまとめた「すくすくひょうごっ子」の効果的な活用について報告がありました。
また、神戸幼稚園からは、「幼児期に育みたい’こうべっ子’の資質・能力研究事業」の実践発表がありました。
後半は、広島大学 朝倉淳名誉教授をお招きし、「幼保小連携・接続を活かした接続期カリキュラム」と題して講演をいただきました。
神戸市内の公・私立の幼稚園、保育所(園)、認定こども園、小学校の教員、保育士約140名が一同に会し、熱心に参加しました。
参加者からは、「スタートカリキュラムについては1年担任だけでなく多くの先生と検討したい」「幼児期の経験を大切にし、”そろえる”指導から”一人一人を理解する”指導に転換したい」等の感想を多くいただきました。
2024年6月7日、幼児教育施設(幼稚園・保育所・認定こども園等)と小学校・義務教育学校との「子供の交流」「保育者・教員の連携」「カリキュラムの接続」を進めるための研修会を開催しました。
会の冒頭では、神戸市教育委員会から小学校における幼児教育の理解をいかした学級経営のポイントについて説明をしました。
中盤では、幼保小の協働による授業づくりについての実践発表を井吹の丘小学校山口教諭にしていただきました。
後半では、小学校の職員と小学校区等近隣にある幼児教育施設の職員との、今後の連携のための交流を行いました。
各校園の職員が所属をこえてつながることで、より一層の子供の理解が進み、有意義な実践に取り組んでいけることと思います。