最終更新日:2022年12月26日
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市長臨時会見の模様をお伝えします。
神戸市・三田市による消防指令事務の共同運用
会見資料はこちら(PDF:1,165KB)
・神戸市・三田市による消防指令事務の共同運用
・質疑応答
司会:
それでは、ただいまより、神戸市・三田市消防指令事務の共同運用の協議書締結に伴う記者会見を開始いたします。
本日の全体時間は、質疑応答を含め15時30分までの約45分間を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
初めに、会見出席者を御紹介いたします。
森哲男三田市長様でございます。
森市長:
森です。よろしくお願いします。
司会:
久元喜造神戸市長でございます。
久元市長:
よろしくお願いします。
司会:
それでは、久元喜造神戸市長より御挨拶を申し上げます。よろしくお願いいたします。
久元市長:
先ほど、三田市の森哲男市長と消防指令事務の共同運用に向けた協議書にサインをいたしまして、協議書を締結いたしました。今日は、森哲男市長、神戸市役所にお越しいただきましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
これは神戸市の消防指令センターにおきまして、新たに三田市の119番通報を受信する。つまり、神戸市と三田市の両市の119番通報を受信いたしまして、消防車、救急車の出動を指令する事務を共同で実施をするものです。これを実施していくためには、これから一定の準備期間が必要でして、現時点におきましては、実際の運用開始は2027年度を予定しております。2027年度から共同運用を開始する予定で、これから両市で緊密に協議をし、事務の準備を進めていくことになります。
消防指令事務を神戸市におきまして共同運用するメリットは、何と言いましても迅速な出動につながるということです。神戸市と三田市は隣接をしておりまして、特に市境の消防力の強化につながるというふうに考えております。
神戸市の北神地域と三田市は隣接をいたしまして、市街地も連坦をしております。歴史的に見ましても、生活圏を共有しているエリアです。神戸市と三田市は、昭和50年から消防相互応援協定を締結いたしまして、これまで相互に応援を実施していきました。
特に、阪神・淡路大震災のときは神戸市の被害が大変大きかったわけですが、全国456の消防本部が神戸市民のために応援に駆けつけてくださいました。その中でも、どの消防本部よりもいち早く応援に駆けつけてくださったのが三田市消防本部でした。当時を知る本市の消防職員からは、大変ありがたかったというお話を聞いております。
今回、そういう御縁のある三田市と両市民の安全安心のために消防指令事務の共同運用を実施できることは、非常にありがたく感じております。ぜひ、まだしばらく時間がかかりますけれども、この共同運用の実が上がるように準備を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
私からは以上です。
司会:
ありがとうございます。
続きまして、森哲男三田市長様より御挨拶を賜ります。よろしくお願いいたします。
森市長:
三田市長の森でございます。久元市長からも御挨拶がありましたように、先ほど、消防指令事務を一緒にやろうというようなことで、どちらかといえば三田市から神戸市のほうに、事務委託という制度を使って一緒にやらせていただくことについて、サインをさせていただきました。本当に、こういう機会があって、両市民の安全安心を守れるということは大変意義深いことじゃないかというふうに思っております。
災害情報に関する一元化で、集中的に、また効率的に、効果的にやれるというようなこと、三田市は以前からいろいろと隣接したところといろんな協定を結んできておりますが、さらに高いノウハウを持った、また、人口が三田の15倍あるという神戸市さんのいろんな協力を得て、お互いの市民の安全、特に救急に関して、命を守れるというような体制を今後確立できるということについては、非常にうれしく思っておりますし、市民を代表して、神戸市に感謝申し上げたいというふうに思っています。
今後、具体的には、先ほど久元市長の挨拶にもありましたが、2027年度の運用開始に向けて、しっかりと協議を重ねていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
司会:
ありがとうございました。
それでは、続きまして、神戸市・三田市消防指令事務の共同運用の内容につきまして、神戸市消防局の菊地より御説明させていただきます。
菊地総務課長:
よろしくお願いいたします。簡単に御説明させていただきます。スライドを御覧ください。神戸市・三田市消防指令事務の共同運用でございます。
神戸市と三田市は、特に神戸市の北神地域は、三田市と市街地がまさに連坦をしておりまして、生活圏も同じで、ちょっと下のほうを見ますと、神戸側になりますと、神戸市の北神分署、そして下には有馬出張所、黒いラインよりちょっと北に行きますと三田市消防本部三田消防署、そして東分署、西分署とございます。
消防指令事務といいますと、119番を受信して、119番を受けた内容から消防車が出動指令をするまでのことでございます。24時間体制で119番通報を受信します。災害の発生場所を特定し、通報内容から災害の種別、火事なのか救急なのか、救助出動なのかなどを判断しまして、必要な消防車両、救急車を出動させる形になっています。
これまでの両市の運用といいますか、これは日本中一緒なんですけど、大体、市町村消防ですので、神戸市は神戸市、三田市は三田市で、それぞれ火事なり救急がありますと、119番通報がありますと、神戸市内であれば神戸市消防局に通報が入って、そこから、そこのお宅に近いところの消防署や出張所から消防車や救急車が出動します。三田市も同様です。三田市内で119番がありますと、三田市の消防本部に入電して、そこから必要な車両を現場に出動させるというかたちです。
新たな運用でございます。三田市内の119番通報を神戸市の管制室で一括受信いたします。神戸市役所の4号館、危機管理センターのところで一括受信し、三田市内でありました火事や救急について、三田の消防署や分署に出動指令を流します。そして支援情報、その消防部隊なり救急車が着くまで、支援情報も無線で送ります。何歳、男性、こういう既往症があるとか、火事で、炎で屋根が焼け抜けていますよみたいな、こういうかたちで支援情報まで送ります。
この神戸と三田の消防指令事務における、特に運用の効果でございます。例えば、これはイメージなんですけれども、神戸市と三田市との縦にあります、縦断しております176号線、この主要幹線道路で、もし多重の交通事故、救助事案が起こった場合ですと、これが神戸市なら神戸市の部隊が、今までなら三田市なら三田市の部隊が、単独で近いところの部隊から活動するんですけども、神戸市の119番で一括受信することで災害の規模のイメージが湧きますので、三田で起こっているときに三田の部隊だけではちょっと、救急車とか消防車が足りないとか、神戸の部隊だけではちょっと足りないというときに、お互い出動行けますかということで出動できるわけです。そうすると、災害情報一元化、119番を神戸で受けることで、迅速な判断、応援出動が可能になります。そうしますと、早期の救助活動、救急搬送が可能になりますので、三田と神戸の連携を深めること、現場の中でも連携を深めることによりまして、北神地域及び三田市の消防サービスの向上が大きく図られるものと思います。
今後のスケジュールでございます。本日協議書を締結し、この後、消防長をトップとしまして準備委員会、これからの細かい段取りのことを詰めていきたいと思います。あと、2023年になりますと、今度そのシステムの仕様書を策定し、2024年度から2026年度にはシステムの調達、あと、構築作業にかかります。そして2027年度、共同指令センター正式稼働というかたちで動き出したいと思います。
私からは以上でございます。
記者:
今、御説明いただいた、いろいろなメリットがあるということだったんですけども、これを導入しようというふうになった経緯を、もし教えていただけますでしょうか。
菊地総務課長:
神戸も三田も2027年度前後にこのシステムを更新しようと、もともと119番システムを単独で更新しようと考えておりました。2026年度から2027年度にかけて。単独で更新すると、やはり多額の経費がかかるということもありまして、お互いちょっと相談していたところ、タイミングが合いますので、それならばこうするほうがメリットが大きいですし、経費削減にもつながりますねというかたちでスタートしたということです。
記者:
分かりました。じゃあ、主な最初の経緯というのは経費削減で、実際いろいろ考えてみたら、いろんなメリットもあるということが分かったということですか。
菊地総務課長:
やはりこういうのは両方とも、現場、今の現場でもそうなんですけども、やはり応援に、119番入って現場に行ってみないととか、そこで初めて部隊が足りないとかいうシーンがやっぱりありますので、こういうのはあらかじめ、災害現場は大きめにちょっと、トリアージといって大きめに部隊を出して、例えばさっきの176号線で、例えばイメージですけど、ああいう事故があったとき、大きめに部隊を出して迅速に救急搬送、救助活動をして救急搬送するというような課題というイメージはもともと持っていたんですけれども、そこでこのシステムを一緒にすると、さらに神戸の、次、システムになります神戸の管制システム、管制の表示版の中に、三田の部隊も出動しているかしていないかが分かりますので、一元管理できますので、そこでスムーズに必要な部隊を出動させることができますので、時間的には明らかに今までよりもよくなります。
記者:
他の自治体で、もうちょっと人口小さいところとかだと広域消防本部とかいう呼び名をすると思うんですけども、今後、神戸と三田もそういうふうになるんでしょうか。
久元市長:
それは違います。要するに消防の仕事、消防事務というのは、これは市町村の典型的な仕事なんですよね。これはそれぞれの市町村が責任を持って行う仕事です。共同事務というのは、これを一緒に行う、消防事務全体を一緒にするということです。典型的には消防事務組合という一部事務組合をつくって、一部事務組合をつくると構成団体の消防事務はなくなって、この一部事務組合の仕事になるわけですね。なくなってしまうわけです。それが広域化です。今回は、この消防事務はそれぞれ、神戸市は神戸市、三田市は三田市で、これはそれぞれ責任を持って消防事務は行いますが、消防事務の中の消防指令に関する仕事、ここの部分を三田市から神戸市が受託をして、これは地方自治法に基づく事務委託の制度を使って委託をして、ここの部分は三田市から神戸市が仕事の受託を受けて、この部分は神戸市が行うということです。一元的に行うということです。
記者:
共同でするということなんですけれども、これ、神戸市でやるにしても、これまで以上の範囲の通信業務を行うということで、人員的には増やしたりとか、そういうことは考えられているんでしょうか。
菊地総務課長:
システムは恐らく今のよりもいいのができると思うんですけども、やはり人員増も必要な部分は含めて検討していく。これからなんですけれども、詰めていきたいと思っております。
記者:
緊急のときで、すぐに行かなければならない場合に、神戸でよく知っている土地のこういう場所というふうに受けている人も分かると思うんですけども、三田の今まで知らなかったところも受けるということで、そういう教育とかも検討されていたりするのでしょうか。
菊地総務課長:
三田の土地に不慣れと、一般にはそういうイメージがあるんですけども、119番受信しますと、発信地表示システム、位置情報が分かります。個人のお宅から電話しても住所が出ますし、携帯電話で通報されても位置は特定できますので、あと、細かい字名であるとか、そういうのは順次、皆、覚えてはいかないとと思いますけど、そこは現場同士、三田と神戸と連携しながらやっていきたいと思います。
実際に119番を取るのは神戸の職員がメインですけども、実際に火事や救急車で例えば三田市内に駆けつけるのは、三田消防のメンバーがいつもどおりに駆けつけますので、基本的には119番を受けて出動指令するところだけの話ですので、今までと特に大きな変わりはございません。
記者:
あと、先ほどの質問で、119番のシステムを更新するに当たったところが経緯であったと思うんですけれども、これはどういうふうにシステムを更新しようとしていたんでしょう。
菊地総務課長:
老朽化に伴う、神戸も平成24年に導入しまして、結構更新する時期が来ていましたので、周りの消防本部とお話しさせていただいて、三田市とタイミングがあったという感じです。
記者:
更新することで、よりよくなると思うんですけど、どういうところが改善されたりとか変わるんでしょうか。
菊地総務課長:
実際のシステムの基盤、119番を受けて指令を流すという根幹の部分は絶対何があっても潰れないといいますか、堅牢なものにするんですけども、時代の流れで5Gとか今、6Gじゃないですけど、いろんな流れになってきていますので、世の中の最先端のものみたいなのも。今、そもそも消防庁の検討委員会のメンバーにも神戸市消防局が入っていますので、そういう標準的な時代に合ったパッケージ型の、しかもコストが抑えられるような、標準的なパッケージを入れながらも時代を見据えた、そういう管制システムにしていきたいなと考えております。
記者:
まず1点、消防局のほうに伺うんですけど、先ほど指令センターの人員増というお話もありましたけど、神戸市の消防局の指令センターなのに、三田市の消防局の職員の方が指令業務の応援に入られるみたいなことも、1つの案としてはあり得るということでしょうか。
菊地総務課長:
三田の消防本部の人が神戸の消防局のほうにお手伝いに来ていただくということもあると思います。お互い現場でも管制室でも連携を深めながら、市民の安全安心に応えていきたいと思います。
記者:
もう1点、両市長に伺いたいんですけど、神戸市と三田市、済生会とあと市民病院との1つの連携というのもありまして、今回の消防指令事務の共同運用ということもあり、今後、行政の間で、このような市民の命を守っていくような連携というのをもうちょっと深めていきたいというようなお考えというのはいかがでしょうか。
久元市長:
今回の消防指令事務の共同化は、済生会兵庫県病院と三田市民病院との統合とは特段関係があるわけではありません。ただ、広い意味で言うと、どちらの仕事も市民の生命・安全を守るというという、そういう目的ですから、その限りでは共通している面がありますけれども、直接関連しているわけではありません。
いずれにいたしましても、隣接しておりますから、市民の生命・安全をどういうふうに守っていくのかということについては、今回のこの指令事務を神戸市が受託するというのは、先ほども説明があったように、迅速化につながるし、それから、典型的には、176号は大変交通量が多いところで、多重事故なんかが起きたときに、説明があったように、やはりこれは両方から迅速に消防・救急の部隊が駆けつけるということが必要ですから、一元的に指令ができるということは、非常にこれは大きなメリットがあるだろうというふうに思います。それ以外にも、例えば里山も広がっていますし、最近は山火事も多いわけですから、そういう意味での対応もこれから当然予想されますから、非常に効率化につながると思います。
ただ、さらに進んで、それ以外の事務をどういうふうに一緒にやっていくのかということについては、まだこれからの検討課題だと思います。
森市長:
先ほど質問があったことで、当面、運用に当たって、最初の段階には三田市からも職員を派遣していこうというふうにも考えております。
それから、今回、以前から、消防の特にそういう通信の指令事務については、現場対応する職員が交代でしてきたこともあって、できる限り近隣のところと一緒になって指令事務を効率化できないかということは従来から検討してきました。そして、今回、更新時期が当たるというようなことで、神戸市さんと実務的に相談をして積み上げてきたということであります。
また、結果的にはやはり消防指令事務の中で一番多いのは、救急の搬送が多いですね。そういう意味では、三田市は高齢化がこれから急激に進んできますので、高齢者の方の救急搬送については非常に大きな力になるんじゃないか。ひいては、先ほどもありましたが、今後のいわゆる病院の問題のプラスアルファになるんじゃないかというふうには思っております。結果的にはそうなると思います。
記者:
今回は2つの市町で共同運用というお話だったと思うんですけれども、今後、他の市町とも共同運用とか事務委託を進めるとか、そういった意向というのはあるでしょうか。
久元市長:
今のところは、ほかの市町と共同運用するという予定はありません。最初の説明があったように、この消防指令情報システムというのは、何年かに1回、これを更新しないといけないんですよね。更新はかなりの経費がかかるし、相当周到な準備が要ります。これはそれぞれの自治体が予定を進めるわけですけれども、結構、神戸の周辺の自治体はそれぞれ時期が違っておりまして、時期が違っていると、これは実際に共同化するということが極めて困難です。三田市さんとは2027年度ということが、これは一致しておりましたので、今回、共同化に踏み切ったということで、他のところとは時期が異なるということが一番大きな要因ですけれども、今、消防指令事務について共同化する予定はありません。消防のほかのいろんな事務について一緒にやっていくということは、それは考えられるような分野はあるのではないかというふうに思います。
記者:
先ほど、単独で更新するよりも一緒に更新したほうが、経費が削減されるというお話があったんですけど、それはつまり、何か国からの財政措置とか、そういったことが期待できるんでしょうか。
菊地総務課長:
まず、純粋に2つ、119番を受信するセンターが1つになるということと、あと、国の有利な起債が期待できるということを考えております。
記者:
有利な起債とは。
菊地総務課長:
有利な起債といいますと、お金のことなんですけども、一般単独でやりますと防災対策事業債になるんですけども、共同化しますと緊急防災・減災事業債ということで、一般財源なしで100%起債できて、後年度70%の交付税算入があるという、我々は一般的に有利な起債というふうに言っていますけども、それが期待できるという。
記者:
あと、この共同指令センターというのは、神戸市の危機管理センター内に設置されるんでしょうか。
菊地総務課長:
はい。
記者:
あと、最後に久元市長にお伺いしたいんですけど、この指令業務が統一されるということで、三田市さんのメリットというのは非常に分かりやすいかなと思うんですが、神戸市から見たメリットというのを改めて教えていただけますでしょうか。
久元市長:
やはり指令業務が一元化されれば、神戸市の指令センターで、神戸市の市域と三田市の市域で、どこから119番通報があったのか、どこから火災の通報があったのかということは分かるわけですね。そこで、この指令に基づいてそれぞれの消防署、あるいは出張所から部隊が迅速に駆けつけるということになるわけです。これは三田市だけにメリットがあるのではなくて、神戸市のほうも、例えば三田市の出張所のほうが近いという、先ほど位置関係もありましたけど、近いということであれば、神戸市のところにも、神戸市からの指令に基づいて迅速に駆けつけていただくということも可能になるわけですから、これは双方にメリットがあるということではないかと思います。
記者:
では、神戸市内であっても三田市の消防署のほうが近かったら三田の消防隊が向かうということもあるということですかね。
久元市長:
これは今でも現実に行われておりますよね、今。今はしかし、それぞれの本部が指令して駆けつけるわけです。今回は1つの本部で指令をするわけですから、場所も迅速に分かるし、非常に効率的な指令に基づいて迅速に駆けつけることができるというふうに御理解いただければと思います。
記者:
三田市さんと神戸市さん、それぞれ119番の件数というのは、大体、年間でもいいんですけど、どのぐらいあるんでしょうか。
菊地総務課長:
神戸市からいきますと、2021年中ですけども、11万8,902件です。
三田市職員:
三田市は、2021年で言いますと119番通報が5,628件、2020年が5,860件、これは119番専用でかかってきた分でございますけれども、毎年、通年であれば、ほかの分も含めますと年間6,500程度と考えていただければ結構です。
以上です。
記者:
神戸市さんの指令業務としては、プラス6,500になると思うんですけども、業務過多とかにはならないんでしょうか。
菊地総務課長:
業務は増えますけども、大丈夫です。業務は増えますけども、それなりの体制をこれから、2027年度までに整えますし、システムも十分それに耐え得るものになります。
記者:
回線がパンクするとかそういうことはないということでしょうか。
菊地総務課長:
それは大丈夫でございます。
記者:
例えば、コロナ禍で救急搬送がかなり多かったと思うんですけども、そういったものについてもこのシステムは有効なのでしょうか。
菊地総務課長:
間違いなく有効であると思います。
記者:
それはどういった点ですか。
菊地総務課長:
例えば、神戸の北神、今度神戸が必要な場合としますと、神戸の北神分署、北神地域で救急、コロナと関係なしに「心臓が止まるかもしれない」というシーンが北神地域であった場合に、北神分署から最初に救急隊が出るんですけども、北神分署も出動していて、2番手の有馬出張所も出動しているというシーンがございます。3番目は山田出張所から救急車が来るシーンがあるんですけども、もし、次のシステムでそこのお宅が三田消防署本署に近いお宅で、三田の東分署にも西分署にも三田本署にも救急車があった場合に、画面上に三田本署に救急車がありますので、神戸からポンプ車が1台出て先にそこで処置しますので「三田市消防署から救急車に来てもらえますか」というお願いがしやすくなります。
そうすると救命事案、チェーン・オブ・サバイバルといいますか、やっぱりそばにいる方が早く処置して、救急車が早く駆けつけて病院に早く搬送するというのが一番大事ですので、これはかなり効果があると思います。これは神戸市にも三田市にも、お互いに言えることだと思います。
記者:
あと、阪神大震災みたいな大きな災害が起きたときは指令所が2つあったほうが1つがつぶれても安全かなと思うんですけども、1つに集中してしまうとそこら辺のデメリットがあるのではないかなと思うんですけど、そこら辺はどうなんでしょうか。
職員:
震災については、今現在はそれぞれ別の仕組みといいますか、部隊の運用は別々になっております。これから2027年に向けてお互いの制度といいますか、そういったものをきっちりと動かす中で変えていくところも出てくると思います。震災のときに一元化というのはなかなか実は困難な話がございます。これは台風のときも同じなんですけども、神戸の場合は地震や台風の折には消防本部というよりは各消防署単位で仕事を割り振るような仕組みにあらかじめなっていますので、今の神戸のシステムにもそういう広域モードというのがございます。こういうのは今後整備していくシステムで、どういうかたちで構築していくかということで、そういうある1つの大きな現象があったときにはシステムを切り離すとか、そういったことも検討、これからの話になりますけども、そういうかたちになると思います。
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