記者資料提供(2024年11月1日)
神戸市立科学技術高等学校
第71回日本大学全国高等学校・建築設計競技において、本校生徒が最優秀賞を受賞しました。本競技では、全国の高等学校・工業高等専門学校生がテーマに沿った住宅を設計し、アイデアを競います。71回の歴史の中で、多くの建築家が学生時代に憧れ、挑戦し続けた登竜門でもあります。
第71回日本大学全国高等学校・建築設計競技の概要
テー マ:招く家
1次審査:応募校数65校、応募点数190点
2次審査:1次審査での優秀賞6点の応募者が発表会を開催、最優秀賞1点を選出
審査員長:工藤 浩平(建築家/工藤浩平建築設計事務所)
主催:日本大学理工学部・生産工学部・工学部・短期大学部
最優秀賞受賞者
神戸市立科学技術高等学校都市工学科3年 藤本 咲希
作品名「招かれる季節 花畑と燕と蜂蜜と」
「招く」と「招かれる」の間には必然的に境界が存在します。建築では敷地境界線がそれに当たります。そこで、敷地の大半を地域に開放した花畑にしました。花畑には大小、高低様々な円盤状の花壇が配置され、四季折々の花が地域に彩を与えます。地域住民主体のワークショップも開催できる仕組みも提案しました。それぞれの価値観から決められた境界を軽やかに超える燕や蜜蜂をメタファーとして、地域の人々が自由に往来することを目指す「私」と「公」の開放を夢見た提案です。
本提案は、日本大学卒業生で、今年建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞した山本理顕氏の「建築は社会を変えることができる」というメッセージにも呼応したものです。また建築のみならず自然環境を含めた周辺環境や地域にまで広げた思考は、審査委員長であり大阪万博の休憩所を設計した工藤浩平氏にも高く評価されました。
受賞生徒は建築家を目指して本校入学後、日本工業大学建築設計競技審査員賞(2年、共同制作)、全国高等学校デザイン選手権大会入選(2年、共同制作)と順調にステップアップをしてきました。夏休みの大半を費やし取り組んだ本提案が、この度の全国制覇に結び付きました。
取材の際のお願い
- 取材を希望される場合は、教頭へご連絡ください。
- 取材に際しては、自社腕章の着用をお願いいたします。