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神戸市立王子動物園 ジャイアントパンダ「タンタン」の返還の延長について

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記者資料提供(2023年12月27日)
建設局王子動物園
2023年12月末までとなっているジャイアントパンダ「タンタン」の返還期日について、この度、2024年12月末まで1年間の延長となりました。

 王子動物園で2000年(平成12年)から日中共同飼育繁殖研究の目的で飼育展示しているジャイアントパンダの返還期日については、新型コロナウイルス感染拡大状況、航空便の運航状況等と併せ、タンタンの病状も踏まえ今年12月末迄となっていましたが、この度、1年間の延長(2024年12月末)について日中双方で合意いたしました。
 タンタンの心臓疾患に関しては日中双方の専門家とも一致した評価となり、タンタンの病状の安定と安全の確保のため、返還期間の延長について同意がなされました。
 今後とも、日中双方で協力し全力でタンタンの心臓疾患の治療に取り組んで参ります。

◆日中共同飼育繁殖研究◆

1999年8月11日   「日中共同飼育繁殖研究協議書」締結
2000年7月16日   タンタン来園
2010年6月9日   5年間の延長を定めた「日中共同研究補充協議書」締結
2015年7月13日   5年間の再延長を定めた「日中共同研究延長協議書」締結
           (期限:2020年7月15日まで)
2020年7月1日~2022年12月  新型コロナウイルスの感染状況及びタンタンの病状の影響により、
                双方は経過的覚書を締結する形式で協議期限を2023年12月31日まで延長

◆タンタンの病状◆

・2021年3月に心臓疾患であることが判明して以来、日中双方の専門家による技術的アドバイスをいただきながら、
 心臓の動きを助ける強心薬や体にたまった余分な水分を取り除く利尿薬の投薬治療を継続しており、
 薬の効果を補完するため、腹部から水分を体外に抜く措置も必要の範囲内で行って循環不全を改善し、タンタンの体調維持に努めています。
・タンタンの心臓疾患による影響の負担を軽減するため、寝室に酸素供給装置を設置し、酸素濃度も高めています。
・2023年10月以降、食欲や運動量が低く、睡眠時間も長い状態が続き、体液も貯留し体重も増加傾向にあります。
 また健康管理の体勢をとるための指示に集中力を欠いたり、薬を飲まないこともあります。
・このため、中国側より現在まで長期にわたって当園に専門家を派遣していただいており、現在、日中双方の専門家らで病状把握に努め、
 タンタンにストレスのない範囲で検査や治療を行っています。

◆タンタンの観覧◆

・ タンタンが自らトレーニング室に入るタイミングで検査や治療が実施できるように、2022年3月14日から観覧を中止しています。