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神戸市立王子動物園:ジャイアントパンダ「タンタン」病死のご報告

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記者資料提供(2024年4月1日)
建設局王子動物園

 ジャイアントパンダ「タンタン」(メス・28歳)が、2024(令和6)年3月31日(日曜)午後11時56分、死亡しましたので、ここに謹んでお知らせいたします。

 2021(令和3)年3月、「タンタン」は定期検査の中で加齢等による心臓疾患が判明しました。以後、日中双方は迅速に専門家チームを立ち上げ、連携して診断や治療を行うとともに、全力を上げてその看護にあたり「タンタン」の病状は一定の改善を見ました。
 「タンタン」の病状の安定及び体調の回復のため、日中双方は適切な治療や検査方法を策定し、さらに中国への返還期限を延長することを決定しました。2022(令和4)年5月以降、中国側からジャイアントパンダの専門家が複数回派遣され、意見交換しながら診察、治療に努めてきました。
 しかしながら、「タンタン」の病状が2024年(令和6)3月15日より更に進行し、双方の専門家が救急治療を継続してきました。3月31日、心肺停止となり蘇生措置を行いましたが、午後11時56分に死亡が確認されました。

 「タンタン」は、日中共同飼育繁殖研究の目的で2000(平成12)年7月16日、中国の四川省にある中国ジャイアントパンダ保護センター臥龍基地から来園して以来、約24年もの間、阪神淡路大震災で傷ついた多くの神戸市民に勇気や希望を与え続けてくれました。更に、ジャイアントパンダの飼育繁殖研究、技術交流、教育及び日中友好交流事業にも多大な貢献を果たしました。此処に最大限の感謝と敬意を表します。
 また、これまで多大なる配慮、ご協力をいただきました中国関係者の皆様、並びに長期にわたりジャイアントパンダ「タンタン」に関心を寄せ、愛してくださったすべての方に心からの感謝を申し上げます。

「タンタン」の生涯

  1. 1995(平成7)年9月16日:中国四川省で誕生
  2. 1999(平成11)年8月11日:日中共同飼育繁殖研究協議書締結
  3. 2000(平成12)年7月16日:「タンタン」来神
  4. 2010(平成22)年6月9日:5年間の延長を定めた「日中共同研究補充協議書」締結
  5. 2015(平成27)年7月13日:5年間の再延長を定めた「日中共同研究延長協議書」締結(返還期限:2020(令和2)年7月15日まで)
  6. 2020(令和2)年7月1日~2024(令和6)年12月:新型コロナウイルスの感染拡大状況及びタンタンの病状の影響により、双方は経過的覚書を締結する形式で協議期限を2024(令和6)年12月まで延長
  7. 2024(令和6)年3月31日:「タンタン」心臓疾患に起因する衰弱死
※28歳(中国の数え年29歳)のジャイアントパンダは、中国の専門家によると、人間の100歳近くの高齢者に相当する。