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クビアカツヤカミキリ等の目撃情報をお知らせください

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記者資料提供(2024年7月31日)
環境局自然環境課

特定外来生物のクビアカツヤカミキリとツヤハダゴマダラカミキリは、近年新たに神戸市内で確認された外来昆虫です。これらは幼虫が樹木の幹の中を食い荒らし、多くの樹木が枯れて死んでしまいます。その場合、木が倒れるなど人体に被害が出る可能性があります。特に、クビアカツヤカミキリは、本年7月末までに成虫24匹と例年の4倍以上が確認されており、市内での分布拡大が危惧されます。
神戸市では現地調査や市民参加型の生物調査、また様々な駆除対策を積極的に実施し、市内根絶を目標に取り組みを進めていきます。市民のみなさまには、成虫や被害を受けた木の目撃情報の通報をお願いします。
※外来生物法に基づき、生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来生物として環境省が指定した生物。指定されると、原則として、飼養、栽培、保管等が禁止され防除の対象。このため、生きたまま持ち運ぶことは禁止。

1.クビアカツヤカミキリについて

(1)本年度の確認状況
確認場所 被害木の特定/成虫の確認 被害木
6月10日 北区・箕谷地区 被害木特定 サクラ、ウメ
6月20日 北区・箕谷地区 被害木特定 サクラ
6月21日 灘区 成虫の確認
6月29日 灘区 被害木特定 スモモ
7月15日 北区山田町 被害木特定 モモ
7月19日 北区山田町 被害木特定 モモ、ウメ
7月19日 北区山田町 成虫の確認

(2)本市の対応
  • 市民等から通報があれば、写真で確認し、疑いのある場合は現地調査をします。疑いのあるフラス(糞と木くずの混合物)が確認された場合は、フラスのDNA検査を行い幼虫の種類を特定します。
  • 幼虫の被害が確認された樹木については、土地管理者の協力を得て、専門家の指導の下、主に次の対策を実施しています。特に、幼虫が潜んでいる被害木を早期に伐採・焼却処分することが最も有効な対策となります。
  1. 被害木の伐採・焼却等処分
  2. 成虫発生時における成虫拡散防止のためのネット巻き
  3. 樹幹注入農薬の投与(サクラのみ)
(3)市民のみなさまへのお願い
  • 現在(8月中)成虫が活動するシーズンです。また、幼虫は10月頃まで活発にサクラ、ウメ、モモ等の木の中を食べ、フラスを排出します。
  • 成虫(死骸も可)やフラスを発見された場合は、神戸市に通報をお願いします。
  • 通報はメールで、成虫やフラスの写真を添付の上、発見日時、場所等を記載し、神戸市環境局自然環境課 biodiversity@office.city.kobe.lg.jp へ通報ください。
  • 神戸市公式LINEでも通報いただけるよう、現在準備を進めています。
  • 成虫を捕まえた場合は、その場で殺処分してください。
  • 現在、スマホアプリ「Biome」を活用した市民参加型調査も実施していますので、写真(死骸も可)を撮影し、ご投稿ください。
アプリダウンロード用二次元コード
二次元コード

【参考】クビアカツヤカミキリについて

  • 中国、朝鮮半島等が原産地で、2018年1月に特定外来生物に指定されました。名前のとおり首(胸部)が赤色、他は光沢のある黒色の体が特徴です。
  • 成虫は5月末~8月頃に出現し、メスは1匹あたり生涯で最大1000個産卵します。幼虫期の2年間を樹木の中で過ごします。
  • 成虫はサクラ、ウメ、モモ等のバラ科樹木の樹皮の割れ目に産卵し、ふ化した幼虫はこれらの樹木の内部を食害しながら成長します。この時にかりんとう状のフラスを多量排出します。また、幼虫がさなぎになる前に、大量の木くずを出します。
  • 食害が進むと樹木を枯死させるため、桜並木等への被害が懸念されています。
  • 2012年に愛知県で確認されて以降、埼玉県、群馬県、東京都、大阪府、徳島県、栃木県、奈良県、三重県、茨城県、和歌山県、神奈川県、兵庫県(明石市、芦屋市、神戸市、西宮市、三田市)、京都府の14都府県で確認されています。
クビアカツヤカミキリ フラス
 クビアカツヤカミキリ成虫          幼虫の出すフラス

ネット巻き 樹幹注入
 ネット巻き               樹幹注入

2.ツヤハダゴマダラカミキリについて

(1)本年度の確認状況
六甲アイランド内(公園、港湾緑地、民有地の樹木アキニレ)でのみ確認されており、カミキリポストに現在、173匹投函され、駆除しています。

(2)本市の対応

①樹木の被害状況調査の実施及び被害の著しい樹木の伐採・焼却等処分

秋季以降に公園等のアキニレの被害状況調査を実施し、その結果を基に特に被害が著しいアキニレを冬期に伐採・焼却等処分しています。2022年度以降計581本の伐採・焼却等処分を行っており、本年度も実施する予定です。
②カミキリポストの設置
6月1日~8月31日の期間、地域団体の協力を得て六甲アイランド情報・交流センターにカミキリポストを設置しています。設置期間に市民が六甲アイランド内で捕獲したツヤハダゴマダラカミキリを市が回収・処分します。2022年度は162匹、2023年度は132匹を回収・処分しました。

(3)市民のみなさまへのお願い

  • 現在(8月中)成虫が活動するシーズンです。六甲アイランドで成虫を見つけられたら、ペットボトルに入れ、六甲アイランド情報・交流センターに設置したカミキリポストまでお持ちください。
  • 六甲アイランド以外の場所で成虫を見つけられた場合は、神戸市に通報いただきますようお願いします。
  • 通報はメールで、成虫の写真(羽のつけ根が写るように)を添付の上、発見日時、場所等を記載し、神戸市環境局自然環境課 biodiversity@office.city.kobe.lg.jp へ通報ください。
  • 神戸市公式LINEでも通報いただけるよう、現在準備を進めています。
  • 現在、スマホアプリ「Biome」を活用した市民参加型調査も実施していますので、写真(死骸も可、羽のつけ根が写るように)を撮影し、ご投稿ください。
アプリダウンロード用二次元コード
二次元コード

【参考】ツヤハダゴマダラカミキリについて

  • 中国、朝鮮半島が原産地で、日本固有のゴマダラカミキリと形態が非常によく似ています。成虫は6月~9月に発生し、市内では7月上旬頃が出現のピークと推定しています。メス1匹あたり生涯で40~60個産卵します。
  • カエデ属、トチノキ属、ニレ属等幅広い樹木を食樹しますが、市内ではアキニレを好んで食害しています。
  • 2002年に横浜市で確認され2004年までに駆除されましたが、その後2021年以降に宮城県、福島県、茨城県、埼玉県、千葉県、長野県、富山県、愛知県、兵庫県(神戸市、西宮市)、山口県の10県で確認されています。
ツヤハダゴマダラカミキリ 幼虫
 ツヤハダゴマダラカミキリ成虫              ツヤハダゴマダラカミキリ幼虫

被害木 カミキリポスト
 被害を受けた樹木                    カミキリポスト

見分け方