ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2024年3月 > ~間伐材から生まれた紙糸にアートを介してサステナビリティを推進~アップサイクル「紙糸キャンバス」が完成しました!
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記者資料提供(2024年3月12日)
企画調整局東京事務所
神戸市は、ネスレ日本株式会社や日清紡グループが中心となって立ち上げた一般社団法人アップサイクルと連携し、市内の未利用間伐材をアップサイクルした「紙糸」を使い、SDGsの根幹である自然環境保全の大切さを伝える新たな繊維製品を考案する企画を進めてきました。Z世代のオピニオンリーダー・長谷川ミラさんにも企画に参画いただき、新たな製品「紙糸キャンバス」が完成し、販売がスタートされます。
森林・里山、生物多様性の保全に不可欠な間伐作業により発生した間伐材の利活用が全国的な課題となる中、一般社団法人アップサイクルと連携し、国内初の試みとして市内の未利用間伐材と紙資源を紙糸にアップサイクルするプロジェクトを立上げ。
プロジェクトにおいて、紙糸が生活者に身近な繊維製品となり、SDGsの根幹である森林・里山、生物多様性保全の大切さを伝えることを目指し、ワークショップを開催するなど東京圏で参加者を募り、紙糸を使った新製品を考案する企画をスタート。アイデアの選定では、サステナビリティや社会問題などを発信するZ世代のオピニオンリーダー・長谷川ミラさんにも参画いただき、以下をポイントに「紙糸キャンバス」が完成しました。
手に取った方が間伐材をアップサイクルした紙糸という素材の背景を知り、森林・里山、生物多様性保全の重要性を考える機会となるだけでなく、アートや創作活動を誰もが楽しみ、飾ることで、暮らしの中から自然環境を守り育てる共感を生み出したいという想いが込められています。また、アートの持つ多様性に着目し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進するアート作品を制作するなど、間伐材から生まれた紙糸キャンバスにアートを介することでサステナビリティの推進を目指します。
紙糸の特徴を活かした生地の作成や、市内木材コーディネーターのSHAREWOODS.との連携によってキャンバスフレームにも未利用間伐材の使用にこだわるなど、手に取った方が自然環境をより身近に感じていただけるよう工夫を施すとともに、間伐材の利活用のさらなる促進を図っています。
自分で描くことができる無地のキャンバスとアート作品2種がプリントされたキャンバスを製品化。
アート作品は、一般社団法人アップサイクルの会員団体であり、「ダイバーシティ&インクルージョン」を掲げアートを介して障がい者の就労継続支援を行う特定非営利活動法人インクルーシヴ・ジャパンとコラボレーションしたもので、いずれも六甲山の瑞々しい緑の森をイメージし、閃いたことや森への想いを表現いただきました。
製品は、一般社団法人アップサイクルのECサイトと東京圏の店舗などにおいて販売され、売上の一部は森林・里山保全に役立てられる予定になっています。
東京メトロ 丸ノ内線/南北線 後楽園駅より徒歩1分
都営三田線 水道橋駅より徒歩5分
時間:10時00分~21時00分
■長谷川ミラさんについて
モデル/ラジオナビゲーター
1997年7月7日生まれ。南アフリカと日本のミックス。TVや雑誌での活動をはじめ、J-WAVE「START LINE」ではナビゲーターを務めている。イギリスの名門美大への留学経験があり、社会問題などをSNSで発信する、新世代を担うオピニオンリーダー。
ビジネス誌「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」受賞。
HAPPY WOMAN「HAPPY WOMAN AWARD 2023 for SDGs」受賞。
■一般社団法人アップサイクルについて
“現代および将来の世代のために持続可能な社会の実現”を掲げ、日清紡グループのニッシントーア・岩尾株式会社、ネスレ日本株式会社をはじめとする35の企業や団体からなる企業連携プラットフォーム。(※2024年3月時点)
WEBサイト:https://upcycle.or.jp
<団体概要>
・設立日:2023年2月7日
・所在地:大阪市中央区本町3丁目
・代表理事:森原洋(ニッシントーア・岩尾株式会社 マテリアル部/ホームテキスタイル部部長)
・理事:嘉納未來(ネスレ日本株式会社 執行役員 コーポレートアフェアーズ統括部長)
・事務局長:瀧井和篤(ネスレ日本株式会社)
■紙糸について
一般社団法人アップサイクルによる未利用の間伐材と使用後の紙資源を紙糸に生まれ変わらせる取組み。日本において古来より和紙で作られてきた伝統的な紙糸をアップサイクルで創造的に再定義。紙糸は「TSUMUGI」と名付けられ、Made in Japanの技術で、先人たちが育ててきた間伐材、本来であれば廃棄される予定であった紙資源、それぞれの想いを紡ぎ、資源として有効活用する循環を創ることで、私たちと地球や社会・地域コミュニティを紡ぐ象徴としたいという意味が込められている。
■特定非営利活動法人インクルーシヴ・ジャパンについて
「ダイバーシティ&インクルージョン」及び障がい者の社会参加・自立支援施策の一環として「インクルーシヴ・松山ヒカリのアトリエ」を開所。愛媛県内初のアートとクラフトを訓練の媒体とした障がい者の就労継続支援事業を遂行し、創作をして過ごせる居場所を作るとともに、TOPPAN株式会社と連携してリアルスキャン技術で作品をアーカイブ化するなど社会と繋がる作品発表の場を創出。
■参考
間伐材等をアップサイクルした紙糸で作る繊維製品企画コンテスト