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地球温暖化対策は喫緊の課題であり、神戸市は2020年12月に「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ(2050年カーボンニュートラル)を目指す」ことを宣言するとともに、2023年3月に2030年度の目標を定めた「神戸市地球温暖化防止実行計画」を改定しました。
地球温暖化対策には、その原因物質である温室効果ガス排出量を削減する「緩和策」と、気候変化に対して自然生態系や社会・経済システムを調整することにより気候変動の影響を軽減する「適応策」があり、どちらも取り組んでいく必要があることから、市民や事業者の皆様とともに地球温暖化対策に関する様々な取り組みを推進しています。
神戸市地球温暖化防止実行計画の概要(PDF:523KB)本計画は、地球温暖化対策推進法第21条および気候変動適応法第12条に基づくものです。
地球温暖化対策の6つの重点施策として
(1)脱炭素型ライフスタイルへの転換
(2)水素エネルギーの利用促進
(3)電動車の普及促進
(4)再生可能エネルギーの拡大
(5)産業の脱炭素化の促進
(6)二酸化炭素の吸収・固定
を掲げ、市民や事業者の皆様と行政が一体となって、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ(2050年カーボンニュートラル)を達成できるよう、温暖化対策をより強力に推進しています。
また、若い世代を中心に温暖化対策を進めていくために、「神戸ゼロカーボンアイデア」を募集し、市の施策への反映も行っています。今後募集を行う場合は、HPやプレス等でお知らせします(現在、募集は行っていません)。
神戸ゼロカーボンアイデア |
神戸市域全体の温室効果ガス排出量 約60%削減(2013年度比)
再生可能エネルギーの導入量 約2倍の500MW(2019年度比)
神戸市域における、温室効果ガスの排出量を掲載しています。
2022年度(令和4年度)市域の温室効果ガス排出量(PDF:356KB) |
地球温暖化対策の施策として
(1)公共施設・公用車管理事業
(2)一般廃棄物処理事業
(3)下水道事業
(4)上水道事業
(5)公営交通事業
の行政における取り組みを推進しています。
神戸市役所の温室効果ガス排出量 エネルギー起源 約50%削減(2013年度比)
神戸市役所の温室効果ガス排出量 非エネルギー起源 約20%削減(2013年度比)
神戸市役所(公共施設・公用車等)における、温室効果ガスの排出量を掲載しています。
2023年度(令和5年度)市の事務事業による温室効果ガス排出量(PDF:135KB) |
地球温暖化対策は、その原因物質である温室効果ガス排出量を削減する「緩和策」が最も必要かつ重要ですが、「緩和策」の効果が現れるには長い時間がかかるため、気候変化に対して自然生態系や社会・経済システムを調整することにより気候変動の影響を軽減する「適応策」も併せて推進していく必要があります。神戸市では、国や兵庫県の取り組みを踏まえ、「適応策」に関する様々な取り組みを推進しています.
今後は、緩和策の実現に加え、気候変動の影響は避けられないとの前提に立ち、「適応策」が重要になってきます。