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神戸ファッション美術館特別展「かがくいひろしの世界展」の開催

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神戸ファッション美術館

記者資料提供(2024年6月20日)
経済観光局ファッション産業課

日本中で愛される絵本を生み出した作家、かがくいひろし

 1960~70年代に刊行された作品が大半を占める絵本のミリオンセラーのなかにあって、2000年代に出版されたにもかかわらず、すでにシリーズ累計発行部数900万部を超える「だるまさん」シリーズの勢いは群を抜いている。言葉を話せない乳幼児からも熱烈に支持される絵本を生み出した作家・かがくいひろし(1955~2009年)は、特別支援学校のベテラン教員。50歳で遅咲きのデビューを果たすや、病で急逝するわずか4年の間に、驚異的なスピードで16作品を世に送り出した。
 子どもたちの生き生きとした反応や笑い声を引き出す「かがくいひろしの絵本」は、障がい児教育の現場で培われた知見や実感から生まれている。没後初の大回顧展となる本展では、作家のライフヒストリーと絵本の世界を7つの章に分けて紹介。絵本原画や制作資料、教員時代の貴重な映像記録や教材などから、日本中の子どもたちを笑顔にした作家、かがくいひろしとその絵本の魅力に迫る。

特別展の概要

(1)会  場   神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
(2)開催期間   2024年6月29日(土曜)~9月1日(日曜)
(3)開館時間   10時00分〜18時00分(入館は17時30分まで)
(4)休  館  日   月曜、7月16日(火曜)、8月13日(火曜)
          (ただし7月15日(月曜・祝日)、8月12日(月曜・休日)は開館)
(5)入  館  料    一般1,000(800)円 大学生・神戸市外在住の65歳以上500(400)円
           高校生以下・神戸市内在住の65歳以上は無料
           ※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金
           ※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引
(6)主  催   神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
(7)後  援   サンテレビジョン、ラジオ関西、絵本学会
(8)特別協力   加岳井久美子、渡辺直子、加岳井武志、ブロンズ新社、沖本敦子、山崎敬三
(9)協  力   講談社、PHP研究所、佼成出版社、教育画劇、偕成社、玄光社、白泉社、
          特種東海製紙、絵本ナビ、人形劇団プーク、ロバの音楽座、こども本の森 神戸
(10)監  修   水島尚喜(聖心女子大学教授)
(11)クリエイティブ
   デザイン   柿木原政広(10inc)
(12)映  像   べんぴねこ
(13)展示協力   大阪樟蔭女子大学
(14)企画制作    堀川佳子、文化企画

展示構成

【第1章 笑いのまんなかに】
 代表作「だるまさん」シリーズの原画・制作資料とともに、未完となった続編ラフ、アイデアノー
トに残された「だるまさんかるた」のスケッチ等、だるまさん関連の資料を一挙展示。

【第2章 人を楽しませることが好きな少年】
 かがくいひろしの生い立ちから大学時代までを紹介。障がい児教育の道に進む出発点となったであ
ろう自筆メモも公開。

【第3章 特別支援学校のかがくい先生】
 生徒一人一人に向き合い、反応を引き出す教材や楽しめる授業を考えたかがくい。同僚と取り組ん
だ人形劇「つくし劇場」や、生徒とつくった作品、訪問部時代の授業の映像など、のちの絵本づくり
につながる教員時代の貴重な資料を展示。

【第4章 絵本の仲間たち】
 デビュー作となった『おもちのきもち』をはじめ、全16作品の絵本原画・制作資料を展示。

【第5章 ちいさな生活の一間から】
 かがくいは、身のまわりの日用品や食べ物を絵本に取り上げ、また制作も家族が過ごすリビングの
片隅で行った。娘のデッサンや家族に贈ったカードなどプライベートな資料を展示。

【第6章 自分の表現を探して】
 同僚との人形劇活動を終え、絵本デビューするまでのかがくいは、自身の創作スタイルを模索。
絵本のイメージとは全く異なる、かがくいが本来好んだシュールで個性的な世界観の作品群を展示。

【第7章 物語はつづく】
 デビューからわずか4年。病で急逝したかがくいのもとには、たくさんのラフが遺された。NHK日
曜美術館で紹介された「ぞうきんがけとぞうさんがけ」はじめ、未完作の数々を公開。

記者内覧会の実施

(1)日  時   2024年6月28日(金曜) 13時30分~16時00分
(2)会  場   神戸ファッション美術館1階展示室
(3)対  象   報道関係の方々ほか

関連イベント

①トークフリーデー

 親子をご招待。おしゃべりを楽しみながら鑑賞できる。
(1)日  時   6月28日(金曜)13時00分~16時00分
(2)入館時間   ➀13時00分~13時30分 ➁14時00分~14時30分
(3)会  場   神戸ファッション美術館1階展示室
(4)対  象   小学生以下の子どもと保護者
(5)定  員   各部10組(1組4人以内。事前申込制、先着順)
(6)参  加  費   無料

②絵本の読み聞かせ会

(1)日  時   7月20日(土曜)
   【第1部】  11時00分~11時30分 未就学児と保護者が対象
   【第2部】  13時00分~13時30分 小学生と保護者が対象
(2)読  み  手   子どもの森 神戸スタッフ
(3)会  場   神戸ファッション美術館4階セミナー室
(4)定  員   各部30人(事前申込制、先着順)
(5)参  加  費   無料(要当日入館券)

③ファミリー鑑賞タイム

 子どもが作品を楽しみながら考える楽しさを感じてもらう。学芸員の説明後に自由鑑賞する。
(1)日  時   7月12日(金曜)、8月9日(金曜)
         各日10時30分(1階エントランス集合)~12時00分ごろ
(2)会  場   神戸ファッション美術館1階展示室
(3)対  象   小学生以下の子どもと保護者
(4)定  員   各日20人
(5)参  加  費   無料(要当日入館券)。各日当日10時00分から整理券配布

④当館学芸員によるギャラリートーク

(1)日  時   7月10日(水曜)、7月25日(木曜)、8月7日(水曜)

         各日14時00分~14時40分ごろ
(2)会  場   神戸ファッション美術館1階展示室
(3)定  員   各日20人
(4)参  加  費   無料(要当日入館券)。各日当日12時00分から整理券配布

問い合わせ先

神戸ファッション美術館
(指定管理者:神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)
TEL:078-858-0050 担当:今中、亀山
URL:https://www.fashionmuseum.jp/
Eメール:press@fashionmuseum.jp

画像

画像キャプション

① ⒸHiroshi Kagakui
② 『だるまさんが』2008年 ブロンズ新社
③ 『みみかきめいじん』2009年 ⒸHiroshi Kagakui/KODANSHA
④ 『なつのおとずれ』2008年 ⒸHiroshi Kagakui/PHP研究所
⑤ 『だるまさんが』初期ダミー本の原画 2007年 ⒸHiroshi Kagakui
⑥ 『おもちのきもち』講談社絵本賞応募時の原画 2004年 ⒸHiroshi Kagakui
⑦ かがくいが手づくりした人形/撮影:黒澤義教

【同時開催】神戸ファッション美術館ドレスコレクション展
「皇帝ナポレオンとその時代―革命がもたらした新しいファッション」

 1789年に起こったフランス革命は、ヨーロッパ中の社会史と政治史の転換点になる出来事だった。
 ファッションにおいてはロココ時代の過剰な造形や装飾が捨て去られ、新古典主義の流れを受けた古代ギリシア、ローマを思わせるような自然なスタイルへと急激な変化を見せる。英雄ナポレオン・ボナパルトは、君主制を守ろうとする周辺諸国との戦いに次々と勝利を収めて1804年にフランス皇帝に即位し、封建制を終わらせ近代市民社会の第一歩を築いた。
 フランス第一帝政にちなんで「エンパイア・スタイル」と呼ばれるこの時期のファッションを、版画や映像なども含めた数々の収蔵品より紹介する。

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ナポレオン戴冠式の再現(過去の展示風景より)