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記者資料提供(2024年9月5日)
経済観光局ファッション産業課
森と湖の国フィンランドはデザイン大国としても知られています。独立を宣言した20世紀初頭以降、独自のデザイン様式を築きタイムレスで合理的なデザインの中にも、ものづくりの根源に自然との調和を重視。どこかユニークであたたかみのあるデザインが世界中の人々を魅了し続けています。
本展では、アルヴァ・アアルト(1898-1976)や、アイノ・アアルト(1894-1949)、イルマリ・タピオヴァーラ(1914-1999)、カイ・フランク(1911-1989)、オイバ・トイッカ(1931-2019)、石本藤雄(1941-)をはじめフィンランドが育んだデザイナーたちによる、家具、陶器、ガラス製品、テキスタイルなどを展覧します。また、民族衣装といったフィンランドの手仕事、サウナ文化など、優れたデザインを生み出したフィンランドの暮らしも併せて紹介します。
(1)会 場 神戸ファッション美術館(東灘区向洋町中2-9-1)
(2)開催期間 2024年9月14日(土曜)~11月10日(日曜)
(3)開館時間 10時00分〜18時00分(入館は17時30分まで)
(4)休 館 日 月曜日(ただし9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館、9月17日、9月24日、10月15日、11月5日は休館)
(5)入 館 料 一般1,000(800)円 大学生・神戸市外在住の65歳以上500(400)円
高校生以下・神戸市内在住の65歳以上は無料
※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金
※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引
(6)主 催 神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
(7)後 援 フィンランド大使館、フィンランドセンター、日本フィンランド協会、サンテレビジョン、ラジオ関西
(8)特別協力 スコープ
(9)協 力 アルテック、イッタラ、カウニステ、モノラボン(iwatemo)、世界文化社
(10)企画協力 キュレイターズ
(11)装飾協力 大阪樟蔭女子大学
アルヴァ・アアルトは、美しいうねりや曲線美をプロダクト作品に込め、その妻アイノ・アアルトは、モダンで普遍的な美しい器を作りました。
実用的でシンプルかつ美しいデザインで賞讃され「フィンランド・デザインの良心」と謳われたカイ・フランク、彼の愛弟子でフィンランド初の積み重ね可能な量産ガラス器などに携わったサーラ・ホペア。ティモ・サルパネヴァは芸術と機能性の融合を目指してアートガラスと実用的なガラス製品を数多く手がけ、イルマリ・タピオヴァーラは用に徹したシンプルな名作を世に送り出しました。
「フィンランドのレオナルド・ダ・ヴィンチ」 と呼ばれた、タピオ・ヴィルカラ。鳥や花などをモチーフにしたアートピースを制作した、ビルゲル・カイピアイネン。石本藤雄は融通無碍な発想で 四季の事象をテキスタイルに表現し、オイバ・トイッカはユーモアたっぷりの楽しさに満ち溢れたガラスの世界を作り上げました。ヨルマ・ヴェンノラの立体的なエンボス模様が印象的なモミの木のガラス器は世界で絶賛され、美しくもどこかはかないファンタジーの世界をルート・ブリュックはセラミックで作り上げました。
アプローチこそ違えど、どの作家も自らが体感した自然を作品にしています。
時代の流れのなかでやむなく廃番になってしまったフィンランド・デザインの名品を復刻、 特別注文する「スコープ」。日本人とフィンランド人、二人のクリエイターが立ち上げたテキスタイルブランド「カウニステ」。岩手の工房とフィンランド人のデザイナーとをつなぐ「イワテモ」。
その取り組みは三者三様ながら、モノ作りに対するリスペクト、愛に満ちています。
フィンランドの白樺細工と、竹や蔓を使った日本の民芸品。東北地方のこぎん刺しなどを連想させるフィンランドの織物。サウナとお風呂も、こころとからだが“ととのう”という点では似ています。
手仕事や文化においても、フィンランドと私たちは通じるものがあるのです。
会期中、フィンランド・デザイン名作の椅子に座って体感できるコーナーが出現します。
※混雑状況により、制限がある場合があります。
※一部、リプロダクトを含みます。
(1)日 時 2024年9月13日(金曜) 受付13時30分~15時00分(内覧16時00分まで)
(2)会 場 神戸ファッション美術館
(3)対 象 報道関係の方々ほか
フィンランドを代表するテキスタイルブランド・マリメッコで30年以上デザイナーとして活躍された石本藤雄氏と、出品所蔵者で独自の視点でフィンランド・デザインの名作シリーズを復刻・特別注文するブランド「スコープ」の平井千里馬氏がフィンランドの魅力について語り合います。
(1)登壇者 : 石本藤雄(テキスタイルデザイナー、陶芸家)、平井千里馬(スコープ代表)
(2)日 時 : 2024年10月19日(土曜)
(3)時 間 : 13時00分開場 13時30分~15時30分
(4)場 所 : 神戸ファッション美術館5階 オルビスホール
(5)定 員 : 300人(事前申し込み制・先着順)
(6)参加費 : 無料(要当日観覧券)
※9月20日(金曜)より、当館HPで募集を開始します。
講師のヘイディさんと展示を鑑賞し、小さな木製の道具「ピルタ」を膝に挟んで織るピルタナウハ織に挑戦しよう。初めての方でも楽しくできます。
(1)講 師 : ヘイディ・フースコ氏(heidi.finland)
(2)日 時 : 2024年10月5日(土曜)
(3)集合場所: 神戸ファッション美術館1階 エントランスホール
(4)時 間 : ①10時30分~12時00分 ②13時00分~14時30分
(5)定 員 : 各回8人(事前申し込み制・抽選)
(6)参加費 : 500円(要当日入館券)
※9月6日(金曜)より、当館HPで募集を開始します。
(1)日 程 : 2024年9月25日(水曜)、10月10日(木曜)、11月1日(金曜)
各日14時00分から約30分
(2)会 場 : 神戸ファッション美術館 1階展示室
(3)定 員 : 各日20人(当日12時00分から受付で整理券配布)
(4)参加費 : 無料(要当日入館券)
神戸ファッション美術館
(指定管理者:神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)
TEL:078-858-0050 担当:今中、亀山
URL:https://www.fashionmuseum.jp/
Eメール:press@fashionmuseum.jp
1789年に起こったフランス革命は、ヨーロッパ中の社会史と政治史の転換点になるできごとでした。
ファッションにおいてはロココ時代の過剰な造形や装飾が捨て去られ、それに代わり新古典主義の流れを受けた古代ギリシア、ローマを思わせるような自然なスタイルへと稀にみる急激な変化を見せます。英雄ナポレオン・ボナパルトは、君主制を守ろうとする周辺諸国との戦いに次々と勝利を収めて1804年にフランス皇帝に即位し、封建制を終わらせ近代市民社会の第一歩を築きました。
フランス第一帝政にちなんで「エンパイア・スタイル」と呼ばれるこの時期のファッションを、版画や映像なども含めた数々の収蔵品から紹介します。