MESSAGE /
PROGRAM /
3つのテーマから1つのテーマを選択し、戦略的思考に関する講義等からスタート、グループで課題発見から解決策の策定に取り組みました。各グループに配置された係長級職員がメンターとして参加者をサポートしながら、最終日には、神戸市役所の幹部職員に対してプレゼンテーションを行いました。
3つのテーマ
神戸市は人口減少、少子高齢化が引き起こす問題として、空き家・空き地の対策に取り組んでいます。空き家の活用やそもそも空き家を増やさないために市ができる仕組みについて考えます。
多様な文化を受け入れて、誰もが住みやすい街になるためにできることは何か。地域住民の声を聞きながら、地域に多文化共生の考え方を広めるための施策を考えます。
神戸の北西部には、農地や森林からなる豊かな「里山」が広がっています。一方、農業従事者の高齢化等の影響で過去1年以上作物を栽培せず、再び栽培をする見込みのない「耕作放棄地」が増えつつあります。この耕作放棄地を再生し、神戸の美しい里山の環境を次世代に繋ぐ方法を考えます。
開催の様子
REPORT01
まずは、選択したテーマの課題をより深堀し、検討するためのインプットを行います。講義では、固定概念にとらわれるのではなく、自由な発想で取り組むことや、目先の課題解決を行うのではなく、問題の根本原因を探る手法等を学び、5日間のインターンシップのベースとなる知識を身に付けます。
REPORT02
選択したテーマに関して、関係者のヒアリングや現地の視察を行います。テーマに関連する取り組みを行う職員だけでなく、地域団体や企業など様々なステークホルダーからヒアリングを行うことで、問題は何か、またその先にある原因は何なのかを考察していきます。
REPORT03
講義でインプットした2つの思考方法とフィールドワークで得た情報から最終日の提案発表の準備をグループで進めます。どういった潜在的な原因があるのか、それを解決するためにはどうすればいいのか、グループで意見を出し合い、時には頭を悩ませながら、解決策を探っていきます。
REPORT04
インターンシップ中は、係長級職員のメンターが5日間伴走します。議論が停滞するときや悩んだときには、グループへのアドバイスや考え方のヒントを提供します。
REPORT05
最終日には、5日間かけてグループで考え抜いた提案を神戸市の幹部職員に発表します。発表後は幹部職員から質疑応答のほか、提案に対するフィードバックを行います。
REPORT06
参加学生にメンターから個別にフィードバックを行います。インターンシップを通してどういった点が良かったか、どういった点を改善すればより成長できるか、一人ひとりに時間をかけて伝えます。
VOICE /
元々、神戸市役所は持続可能性を意識しながら、新しい事を取り入れていく自治体という印象がありました。インターンシップに実際に参加してみて、他の自治体や官公庁に先駆けてデジタル化や先進的な取り組みを進めている点や、慣習にとらわれず根本原因を論理的に追求する職員の姿勢に感銘を受けました。 また、そのような人々と働けるという環境は非常に貴重だと感じましたし、職員のメンターからのフィードバックではこれまで自分では意識していなかったことを色々と気づかせてもらえました。
人生初の5daysインターンシップは大変密度の濃いものでした。戦略的思考やクリエイティブシンキングの学びから、フィールドワークでの現状把握。その後は、初日に得たスキルでアイデアを出し合い、最終日に局長にプレゼンテーションができるよう形にしていきました。短い時間の中で、自分たち学生にしか思いつかないようなアイデアを深掘りし、ブラッシュアップするのはとても骨の折れる作業でしたが、成長する良いきっかけになったと思います。特に、このインターンシップを通じて課題解決のスキルを培うことができたと感じました。
私にとって新しい発見は、「戦略的に考える」ということを体験したことです。今回のインターンシップでは、答えのない問題についてグループで考えるものでした。問題に対して解決策を考えるのではなく、そこにある課題は何かを考えて分析を行い、定量的な目標を掲げて戦略を考えるという一連のプロセスを学ぶことが出来ました。 難しいテーマでしたが、5日間全力で取り組んで自信を持った発表をすることができ、達成感と充実感のあるインターンシップだったと感じました。この経験は必ず私自身の人生に活きるものだったと感じられるようなプログラムでした。
公務員の仕事は保守的で定例的な業務が多く、市役所でできることは限られていると考えていました。しかし、このインターンシップを通して多くの職員や様々な取り組みを知ることで、実際の業務内容は幅広いことを知りました。また、政令指定都市である神戸市役所では規模の大きな仕事もでき、何事にもチャレンジできる環境があることを知ることができました。