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最終更新日:2024年4月25日
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全ての防災福祉コミュニティで作成されている災害時の初動対応計画書「地域おたすけガイド」ですが、今後は計画内容の確認や見直しを行っていくことが重要です。そのため、今年度は2つの行政区において、地域おたすけガイドの実効性を検証するため、災害図上訓練(DIG)と呼ばれる手法で、大規模災害が発生したときの判断・意思決定を行う訓練を実施し、計画書の見直しを行いました。
訓練では、災害発生時に防コミ役員がいつ・どこに集まるのか、防災資機材庫がどこにあり、資機材はいつでも使える状態なのか等、計画書を踏まえた活発な議論がなされました。
防災福祉コミュニティと小中学校が連携し活動する防災ジュニアチームの活動ガイドブックを作成しました。
ガイドブックには、防災ジュニアチームの系統的な訓練メニューや年間スケジュールを掲載して、研修、訓練に役立てていただくとともに、新たにチームを結成する際にも参考にしていただける内容も掲載しております。
「防災ジュニアチームの手引き~結成から育成~」のデータ(PDF:15,191KB)
2023年度、新たに結成された防災ジュニアチームに対して、活動支援を実施しました。具体的には防災ジュニアチームのメンバーが消火器の取り扱いや担架搬送法等、防災の技術を学ぶだけでなく、学んだ内容を地域の防災訓練に参加された住民に対して披露するなど、新たに「人に伝えていく」視点も取り入れました。
地域の課題や解決策を共有し、地域防災活動の活性化にむけた防コミ活動相談会を実施しました。
防コミ活動相談会では、組織の高齢化や参加者の固定化など、多くの地域が抱える課題に対する議論がなされ、専門家からは若い世代が継続に防災に関心を持ち、地域活動に参画しやすい取り組みの企画・実施方法について、直接助言をいただきました。
また、防コミ間においても若い世代を巻き込む防災ジュニアチームの育成や、地域のお祭りやイベントに防災の視点を取り入れることなど、既に取り組まれている事例を参考とした改善策についても議論されました。
西区では、地域で行われている町民運動会において、バケツリレーや担架搬送など、防災の要素を含めた競技を新たに導入することで、幅広い世代が防災活動に参加していただくきっかけとなりました。
兵庫区では、地域おたすけガイドの見直しに合わせて行われた避難訓練とともに、地域の総合訓練を実施しました。
訓練では、楽しみながら防災を学び、体験するための工夫が取り入れられるとともに、地域の防災ジュニアチームが避難所等で活用できる段ボールを活用した椅子づくりを地域のみなさまに指導するなど、幅広い世代が防災活動に参加していただきました。
避難訓練-和田岬地区(兵庫区)
防災ジュニアチームによる防災工作の作成指導(兵庫区)
消防局では、今後も引き続き、防災福祉コミュニティの活性化に向けた取り組みを進めてまいります。