おくすりは、使用方法を守り、決められたタイミングで、決められた方法で使用することが、その効果を発揮させる方法です。
薬の飲み忘れ・使い忘れや、自己判断で薬の使用方法を少なくしたり、多くしたりすると、薬の効果がでなかったり、副作用などが現れることがあります。
また、自覚症状が治まったからといって薬の使用をやめてしまうと、病気が再発することや、病気が完治しないことがあります。
医師・薬剤師から薬の説明を受け、不安な場合は相談をして、おくすりを正しく使いましょう。
2024年度「薬と健康の週間」
2024年10月17日(木曜)から10月23日(水曜)までの1週間は「薬と健康の週間」です。
「薬と健康の週間」は、医薬品を正しく使用することの大切さ、そのために薬剤師が果たす役割の大切さについて多くの人に知ってもらうために、ポスターやパンフレットなどを用いて積極的な啓発活動を行う週間です。
「お薬手帳」を持ちましょう
「お薬手帳」は、薬局に処方箋を出して、おくすりを受け取る時に、「おくすりの名前」、「用法・用量」、「くすりを渡した日」などの情報を記入します。
かかりつけ以外の病院・診療所や薬局に行った場合でも、「お薬手帳」を見せることで、服用中の薬の情報が正しく伝わります。
「アレルギーの有無」、「過去にかかった病気」、「おくすりを飲んで起こった副作用(いつ、どのような)」を併せて記録することもでき、おくすりの飲み合わせ(複数のおくすりの成分が反応して、予想外の強い作用が出たり、逆に薬が効きにくくなること)を防止できます。
「お薬手帳」の種類
- 紙の冊子型のもの(薬局で作ってもらえます)
- カード型やスマートフォンのアプリを利用した電子式のもの
「お薬手帳」は一冊にまとめましょう
飲んでいるおくすりを、一冊でまとめて記録することが大切です。
市販の医薬品(OTC医薬品:一般薬、大衆薬ともいいます。)を利用した記録も書いておくと、体調が悪くなり、医師や薬剤師に相談する際に役立つことがあるかもしれません。
たくさんの種類のおくすりを飲んでいませんか
受診する医療機関・診療科が増えると、それぞれの医療機関でおくすりが処方され、全体のおくすりの種類が増えてしまいます。
たくさんの種類の薬を服用することで、副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなるなど、おくすりの悪影響が出ることもあります。
くすりが変わった、増えたときは、特に注意しましょう。
おくすりの飲み合わせ、おくすりと食べ物との食べ合わせ
複数の薬を飲むことで、薬と薬の飲み合わせ(薬の効果が弱まったり、薬の効果が強くなったり、副作用が強く出ること)が起こることがあり、注意が必要です。
また、薬と食べ物との相互作用により、薬の効果が弱くなることもあります。
「体調がおかしいけれど、薬のせいかもしれない。」と感じたら、どの薬を飲んで、いつ(おくすりを飲んでからの時間)、どのような症状になったか、薬を飲む前に飲食したものを「お薬手帳」に記録し、医師・薬剤師に相談しましょう。
かかりつけ薬剤師・薬局を持ちましょう
薬剤師は、医師が処方した薬を確認し、患者さんの使用している別の病院の薬、市販の薬などの情報を把握して、患者さんの薬の管理を行ったり、場合によっては医師にお薬を減らしたり、変えてもらったりする提案をできる、薬の専門家です。
医療機関ごとに近くの薬局で薬を調剤してもらうのではなく、かかりつけ薬剤師・薬局を持つことで次のようなメリットがあります。
- 地域の医療機関と連携し、患者さんの服用状況、副作用等の状態を把握し、服薬指導を実施します
- 複数の医療機関を利用している場合や市販の医薬品を服用する場合、サプリメント等の健康食品を利用する場合に薬の成分の重複や飲み合わせの悪影響を防ぐことができます
- 患者さんの薬歴やアレルギー、体質などを把握し薬に関する情報を管理してくれます
- 介護の不安や心配ごとについても、薬と健康に関する幅広い知識をもとに解決策を提案し、在宅ケアも積極的にサポートします
- 休日・夜間でも相談することができます
- 複数のお薬手帳が発行されている場合は、お薬手帳を一冊化・集約化することで、新たな医療機関を受診しなければならなくなった時に自分が服用中の薬の情報を正確に伝えることができます
この機会に、薬だけでなく健康や介護のことなどをお気軽に相談できる「かかりつけ薬剤師・薬局」を持ちましょう。
〇お近くの薬局はこちらからお探しいただけます。
神戸市薬剤師会ウェブサイト(外部リンク)
厚生労働省 医療情報ネット(ナビイ)(外部リンク)
リーフレット
副作用かな?と思ったら
病院や薬局でもらった薬を飲んで、体の異常を感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)を利用する
医薬品等の審査、安全対策(情報収集・分析・情報提供)、健康被害の救済を行うために設立された独立行政法人です。
医療機関からだけでなく、患者さんからも副作用の報告を受付けています。また、医薬品を正しく使用したにもかかわらず、副作用による重い健康被害を受けた方への医療費等の給付を行っています。
PMDAくすり相談窓口
PMDAでは、くすり相談窓口を開設しています。副作用のほかにも、薬の効能効果や飲み合わせ、飲み方・使い方など、薬に関する心配事があるときは、ご相談ください。
電話番号 |
03-3506-9425
ガイダンスに従って、初めに「1」、次に「1」をプッシュしてください。 |
受付時間 |
月曜~金曜(祝日・年末年始を除く)9時00分~17時00分 |
健康サポート薬局
健康サポート薬局は、かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能に加え、地域住民の健康の維持・増進を積極的に支援するための機能を有する薬局です。
- かかりつけ薬剤師・薬局としての機能
- 健康の維持・増進に関する相談を幅広く受け付け、必要に応じ、医療機関を始め適切な専門職種や関係機関を紹介
- 地域住民の健康を積極的かつ具体的に支援し、情報発信、健康に関する取組を実施
- 要指導医薬品及び一般用医薬品、介護用品等を取り扱っており、様々な健康相談に対応
健康サポート薬局の多くは、薬局の外にロゴマークを表示していますので、マークを目安に探してみてください。
認定薬局制度
2021年8月1日より、「地域連携薬局」、「専門医療機関連携薬局」の認定制度が開始されました。
認定薬局は、より高度な薬学管理や高い専門性が求められる調剤に対応できる薬局で、次のような要件が必要とされています。
- バリアフリーの構造を有する
- 医療機関との連携の実績がある
- 継続勤務する常勤の薬剤師がいる など
地域連携薬局
外来受診時だけではなく、在宅医療への対応や入退院時を含め、他の医療提供施設との服薬情報の一元的・継続的な情報連携に対応できる薬局
専門医療連携薬局
がん患者に対して、がん診療連携拠点病院等との密な連携を行いつつ、より高度な薬学管理や、高い専門性が求められる特殊な調剤に対応できる薬局
〇 地域連携薬局及び専門医療連携薬局の認定を受けた薬局はこちらから確認できます。
・兵庫県ウェブサイト(認定制度のページ)(外部リンク)
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病気やけがで輸血や血液製剤を必要とする人たちが十分な治療を受けられるよう、市民のみなさまの温かいご支援・ご協力をお願いします。
お知らせ
血液は長期保存できないことから、日々安定的に献血血液を確保する必要があり、今後、更に献血者が減少した場合、血液製剤の安定供給に支障を来す可能性があります。
献血では次の感染防止対策を講じています。
・従事する職員の健康管理の徹底
・献血予約の推進
・献血いただく方の体温測定・手指消毒のお願い
献血にご協力いただく前に
次のような場合には献血にご協力いただくことができない場合がありますので、日本赤十字社ウェブサイト(外部リンク)にて事前にご確認をお願いします。
- 体調不良、発熱中の方
- 新型コロナウイルス感染症と診断された、または新型コロナウイルス検査で陽性になったことがあり、症状消失後(無症状の場合は陽性となった検査の検体採取日から)4週間以内の方
みなさまからいただいた血液は、病気やけがの治療で血液が必要な方へ使用されます。
安全で安心できる血液製剤の確保のためにも、検査目的での献血は控えていただくようにお願いします。
献血の実施場所
リンク先のウェブサイトで、お近くの献血ルームの場所や献血バスの運行スケジュールの確認、予約をすることができます。
エイズ・性感染症の無料・匿名検査
神戸市では、HIV・性感染症の血液検査を「無料・匿名」で受けることができます。
詳しくは次のリンク先ウェブサイトをご覧ください。