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最終更新日:2024年12月6日
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2024年10月27日(日曜)神戸市須磨区の「名谷駅前広場」で「私らしさプロジェクト」の第1回オープンミーティングを開催しました。
前日まで雨天の予報も出ており、天候を心配していましたが、曇り空ながら明るく、過ごしやすい気温の中、4名の登壇者をお迎えし、お話をお聞きしました!
(写真提供:神戸新聞社)
冒頭、今回のオープンミーティングで司会を担当していただく神戸新聞社の名倉あかり記者から、ご自身が執筆されたジェンダーに関する記事の紹介と自己紹介がありました。
ご登壇いただいたのは、この日のイベントに出展や主催者として参加されていた
ハンドメイド作家の笠原愛さん、下川法子さん
「ママの働き方応援隊」の兒高陽子さん
マルシェイベント主催の山口マスミさん
の4名の方々です。
(写真提供:神戸新聞社)
まず、お一人ずつ自己紹介があり、その後、司会からの質問に入りました。
神戸グッズを制作されているハンドメイド作家の笠原さんは、生まれ育った須磨のまちを盛り上げたいと思って須磨グッズの制作から始めたそうです。
配偶者の方もご本人も起業されたばかりで、2人の子供さんも一緒になにか事業に取り組もうと誘いかけ、子供さんたちも自らオリジナルグッズやLINEスタンプの制作をして、販売もしているそうです!
女性が起業にあたってあるといいと思う支援について、登記や商品の発送場所として自宅の住所を使うことに抵抗のある女性が多いと思うので、そういう支援や、初期費用だけでなく、立ち上げ期の継続的な費用の支援、広報やマルシェなど活動場所を提供してくれる支援があるといいとの発言がありました。
お花を使った雑貨の販売や型染め体験などをされている下川さんは、ブランクを経て今年からお仕事も始めたそうです。
これまでずっと専業主婦として暮らしてきて、子供も大学生になり、この年になって会社で働くことに「大丈夫か」とハードルを感じていたし、チャレンジだったけれど、自分が1人の社会人として、周りの人と話をしたり、新しいことを学んだりすることに充実感があるとのお話しがありました。
また、外での仕事ができたことで、家での家事の段取りもとてもよくなり、子供の手が離れたこともあるけれど、時間配分がうまくできるようになったそうです。
(写真提供:神戸新聞社)
子供と赤ちゃんのふれあい体験を進める「赤ちゃん先生プロジェクト」に携わり、書道教室の先生や生活困窮の方の就労セミナー講師をされている兒高さんは、お子さんが2歳になる前に始めた「赤ちゃん先生プロジェクト」の活動が他のお仕事にも繋がっていったそうです。
元は、10年勤めた環境にも「やりきった」と満足していて、むしろ子育てに専念したいと思っていたけれど、誰とも話さない日が続いてきたりして、言葉が出てこないことにある時気づいて、孤独や、社会の中での肩書がないことに自分にはなにもないな、と感じたそうです。そんな中で、女性が出産後も「働く」を通じて社会と繋がっていける「場」を作る目的も持った、「赤ちゃん先生プロジェクト」に関わることを決めたそうです。
子育て時の孤独に関する支援としては、お母さんたちは、赤ちゃんを連れて電車やバスに乗るのも、いつ泣いてしまうか怖くてハードルが高く感じているので、周りが温かく、赤ちゃんが泣いても大丈夫という空気感を作ってほしい、また、赤ちゃんを連れて行けて、母親も楽しく過ごせる空間がたくさんあるといいと思う、という発言がありました。
この日私たち神戸市SDGs推進課がお邪魔させていただいたイベント「こども食堂フェスティバル×Reward Market」の主催者のお一人の山口さんは、ご自身がマルシェに出展する中で、子育て中のママが気軽に出展できるマルシェが欲しいと思い、主催側でブースも設営し、子連れで参加しやすいマルシェを立ち上げられたそうです。
イベント運営について、今どきは広報もSNSに内容を変えて何度も投稿したりしないといけないし、助成金を申請するにもまずは自己資金が必要で、いったん家計への負担があるところにハードルといった苦労がある。もっとやりたいことはたくさんあるので、やりたいことが相談できたり、何か得意な分野がある方とつないでくれたりという支援があるといいのにな、と感じているそうです。
「主婦って仕事をしていないからハンドメイドする時間があるんでしょ」というようなことや「ハンドメイドは『主婦の小遣い稼ぎ』」というようなことを言ってくる人もいるけれど、実際にはハンドメイドで起業して生活していこうとしている人もいるし、人とつながるための大切な仕事と感じている人もいる、配偶者の方をはじめ、周りの方は応援してほしい、とのお話しもありました。
ご登壇者のみなさま、いろいろなお話を聞かせていただき、ありがとうございました!