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最終更新日:2024年3月22日
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「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」・・・岡本梅林の名声が世に高く聞こえだしたのは、江戸時代の頃からでしょうか。兵庫の里謡にも「梅は岡本、桜は生田、松のよいのは湊川」と唄われ、広く人々に親しまれていた様子がうかがえます。その後、昭和のはじめ頃からの宅地化に伴い、その姿は失われていきましたが、岡本の梅林をよみがえらせたいという人々の願いは強く、区内各所で梅の植樹が行われ、梅林が整備されました。
このように東灘区とゆかりの深い花、梅は、1986(昭和61)年末には、区の花に選定されました。
毎年、梅のつぼみがほころび花咲く季節になると、紅梅、白梅、しだれ梅など、多彩な種類の梅の花と香りが私たちを楽しませてくれます。
水害や宅地化ですたれてしまったかつての梅林をしのんで、1982(昭和57)年にこの公園が整備されました。楊貴妃、本黄梅のほか、大宰府天満宮から贈られた飛び梅など約200本の梅が植えられています。早咲き、遅咲きと種類も豊富にあり、比較的長い期間梅見を楽しむ事ができます。
岡本の梅林をよみがえらせたいという区民の願いから、1975(昭和50)年、谷一つ東の保久良山に梅が植樹されました。白加賀、摩耶紅梅など、白梅約150本、紅梅約100本があります。区内の街並みや海の遠望を背景に、それは見事な眺めです。
上の緑は山(六甲山)を、下の青は海を表わし、山と海に囲まれた東灘区の豊かな自然環境をデザイン化しています。そして、山麓部には梅が表現され、山と海の境の白抜き部分は港町神戸のシンボル・かもめをイメージしています。(制作:デザイナー 田中徳喜氏 行動美術協会会員)