リケジョインタビュー編
奥が深く、やりがいのある
社会に役立つ“ものづくり”
近畿工業株式会社
杉原 早紀様
(技術本部 技術グループ/2019年入社)
会社紹介
近畿工業株式会社
近畿工業株式会社は、ゴミ処理やリサイクルで必要とされるさまざまな機械をつくる機械メーカー。70年以上の歴史を持つ業界のリーディングカンパニーとして知られ、過去5年間の業績の伸び率は131%と、現在も成長しつづけている。手厚い育児支援体制など、男女問わずすべての社員が長く働きつづけられる環境づくりに力を入れているのも特色。循環型社会の形成、地球環境保全に間接的に貢献する、100年企業を目指している。
技術職として活躍する
女性社員の存在が志望の決め手
就職する会社選びで重視したのは、「地元で働けること」と「技術職に就けること」でした。岡山の大学で学んでいたのですが、これから長く働きつづけることを考えると、慣れ親しんだ地元で働きたいと思ったんです。働く業界については特にこだわりはなく、仕事内容に魅力を感じることができるかという点にポイントを置きました。
そして合同企業説明会の会場で当社の先輩社員に声をかけていただき話を聞いたところ、自分の希望と合致。特に環境問題の解決につながる機械をつくる仕事に魅力を感じました。その後、工場見学で自分より大きな機械がつくられる光景を見て、さらに心に響くものがありました。
志望する決め手となったのは、すでに技術職に就いておられる女性社員がおられたこと。お話を聞かせていただき、将来、結婚・出産をしてからも安心して働ける安心感を持つことができました。
廃棄物を選別する
振動ふるい機を
3DCADを使って設計
当社が製作しているのは、大きな廃棄物を“砕く”破砕機、やわらかい廃棄物を“剪る”カッター、砕いたり剪ったりした廃棄物を“選ぶ”ふるい機です。その中で私は3DCADを使って、廃棄物を選別する振動ふるい機の設計を担当しています。
当社は受注生産なので、お客さまの要望に沿ってひとつひとつ設計します。といってもゼロから設計するのではなく、ベースとなるモデルをカスタマイズするといった方がイメージしやすいかもしれませんね。
仕事の基本的な流れは、営業担当からお客さまが求める機能や処理量などを確認し、仕様を決めていきます。そしてOKが出ると、工場で製造するための詳細画面を作成します。機械を納入してからの資料作成も大切な仕事です。お客さまが求めている性能を満たすことはもちろん、既存の機械が置かれていた場所に問題なく設置できるか、違和感なくスムーズに操作できるかといった点も重要なので、事前にできる限りの情報を集めて設計にとりかかるようにしています。
私は入社するまで3DCADを使った経験も、専門的な知識もありませんでした。でも、入社後2ヵ月間の研修で基本操作を学び、案件を担当するようになってからも先輩方が親身になってサポートしてくださったので、どうしたら良いのか分からないと戸惑うことはありませんでした。
また会社には豊富なノウハウがあるため、これまでの図面や資料を見ることで、モデルの技術を利用できるところと、新たに設計する必要があるところが分かりやすいんです。こうしたところで、長い歴史と確かな実績を持つ当社の強みを感じます。
前例のない最大サイズの
設計にチャレンジ
仕事の醍醐味は、モニタ上で設計した図面が実際に工場でかたちになることです。この時の感動は何回経験してもまったく変わりません。そして、納入された機械が社会の役に立つことにやりがいを感じます。
以前、当社でもつくったことがない最大サイズの振動ふるい機の設計を任せていただいたことも。その機械はサイズ面で前例がなかっただけでなく、特殊な技術も必要とされたため、徹底的に資料を調べ、さまざまな方にアドバイスをいただき完成させることができました。この経験を通してものづくりのおもしろさを実感し、自信にもつながりました。今後もスキルアップに努め、会社や社会に貢献できる機械を設計できる力をつけたいと考えています。
エリアごとに個性があり
ワクワク感のある街
街の表情が豊かなところが神戸の魅力だと思います。三宮、元町など近くにあるエリアでも、それぞれ雰囲気が違うんですよね。一本通りをはずれるだけで、洗練されたまちなみが昔ながらの情緒ある雰囲気に変わるなど、散策しているとワクワクします。時どき友だちとあえて神戸に小旅行するくらい、この街が好きです。
神戸イチオシスポット
須磨海岸沿いは、海が広がる景色が気持ちの良いエリアです。おしゃれなお店もたくさんあるので、街散策スポットとしてもおすすめです。