株式会社千代田精機
技術部研究開発課 主任
橋 雅さん(30歳・写真左)
大阪府出身。2014年に入社。週末はDTM(パソコンで音楽制作)。取材中、総務部から「高橋くん、会社のテーマソング作ってくれへん?」と言われる一コマもありました。
大阪支店 営業部
釘貫 晃弘さん(26歳・写真右)
西宮市出身。2017年に入社。週末は、社会人サッカーの試合に出場。大学2回生から地元チームに所属しています。
どんな会社ですか?
株式会社千代田精機は、1946年創業の高圧ガス機器メーカーです。高圧ガスは、産業界において幅広く使用されます。日本独自の厳しい使用基準が設けられているため、“ 日本のものづくりのインフラ”とも言えます。種苗メーカーでは、ビニールハウス内に炭酸ガスを使用することで植物の生育を促進。宇宙用ロケットへ燃料となる液体水素を供給。研究施設において、-196℃の液体窒素により、細胞を凍結保存。また、テーマパークのアトラクションでミストを噴出する演出に用いられることも。
「高圧ガス機器の知識は入社後に身につけたら大丈夫。採用は一期一会。縁を大切にしています」。そう話すのは、新卒採用を担当する総務部の坂井さん。
第2創業期を迎える千代田精機は、2010年代以降、次世代を担う新卒採用に力を注いできました。文理・大卒高卒をあわせて毎年10名前後を採用。現在は女性も営業、製造職として活躍しています。採用前に1日営業同行を実施することにより、学生が会社を肌で感じられるようにしています。また、2019年には名古屋、大阪、東京、北九州営業所を移転。ハード面の整備も進めています。
どんな仕事ですか?
釘貫さん:私は大阪支店営業部に所属しています。長年弊社と取引のあるお客様に向けて、主にガス溶断機器、ガス供給機器の販売を行っています。
また、新製品づくりにも力を入れています。きっかけは、お客様の「こういう機器はない?」という声です。マッチする製品が見つからない場合は、社内で会議を行います。市場ニーズやコストなどを検討した上で製品化に取り組んでいく場合もあります。お客様の声を、製品というかたちに仕上げていくのが、技術部研究開発課の高橋さんです。
橋さん:私の仕事は、新製品開発です。2014年の入社以来、7製品ほどを開発してきました。
3年前、釘貫くんから小型圧力調整器の相談を受けました。以前からニーズは感じていた製品ですが、不採算を理由に開発を断念した経緯がありました。そこへ、入社間もない釘貫くんが「なんとか販売できませんか!」と訪ねてきたんですね(笑)。以前に検討した設計図を見直すと、改善の余地があることがわかりました。設計における難しさであり、腕の見せ所ともいえるのは、自分で設計したものが計算通りの性能を発揮することです。試作を重ねて、お客様へ納品が実現しました。
会社の雰囲気は、どんな感じ?
総務部の筒井さんと、会社説明会に向けた打ち合わせ
橋さん:会社全体の風通しがよく、仕事の相談もしやすいです。新製品開発の大きな流れは「仕様決め→図面作成→試作→試験→製品化」です。さまざまな部署の人が協力しあうことで、初めて一つの製品が販売できます。営業部から「販売価格を抑えることはできないか?」と相談を受け、パーツ変更など細かい仕様を見直すこともあります。また、製造部のみなさんがいるおかげで、私がCAD で作成した図面が形になります。
釘貫さん:大阪支店も、若手が多いんです。また、2019年に事務所が新しくなりました。お昼ご飯は、1階にある食堂スペースで、みんなで食べることもあります。また時々本社へ来ると、「元気〜?」とすれ違いざまに声をかけてもらうことも。気さくな会社だと思います。
どんな時にやりがいを感じましたか?
釘貫さん:「人対人」の営業ゆえ、お客様の一言に達成感を感じたり、涙を流しそうになる場面もあります。配管から手がけた工事が完了したのち、納品した製品を隣で眺めていたお客様が「芸術やなあ」とつぶやいたこと。あるお客様が、「釘貫さんから買いたいから、千代田精機さんにお願いするよ」と言ってくださったこと。どれも忘れられません。
高橋さん:入社後、初めて自分で描いた図面が、製造部の手により形となった時は感動しましたね。自分が開発に携わったものが製品化した時の嬉しさは、入社8年目に入る今でも変わりません。
どんな人が合っていますか?
高橋さん:「なぜ」と疑問を持つことが、研究開発の柱だと思います。私は理系出身ですが、専攻は大きく異なりました。入社時はCAD が扱えませんでした。初めて図面を見た時は、内容が全くわからなくて。「これはなんだ・・・」と途方にくれましたね(笑)。日々仕事に取り組む中で、仕事を理解していきました。
釘貫さん:営業において一番大切なのは、お客様との信頼関係を築くことだと思います。お客様にも、色々な方がいます。雑談から商談が始まる方も、職人気質で言葉数が少ない方もいます。ですから、必ずしも口が立つことだけが重要ではないんです。また配属直後は、客先での質問に答えられない経験もします。会社に戻って先輩に質問したり、自分で調べてお客様に答える。その積み重ねの中で、自分の経験が増えていき、信頼関係にも繋がると思います。
うちの会社のここがいい!
- アットホームで風通しの良い職場だから、仕事を覚えやすい
- 仕事を任されるので若手のうちから活躍できる
- 採用に力を入れており、会社が年々若返っている
- 月額35,000円の家賃補助など、若手が働き続けやすい環境づくりにも取り組んでいる
- 高圧ガスを通して、幅広い分野の産業に貢献していける
とある1日
8:15 | 出勤。1日の予定を確認します。 |
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8:30 | 始業。課内朝礼後、社内からの問い合わせに対応します。 |
9:00 | 試作品の試験を行います。圧力や流量などの性能をチェック。 |
12:10 | 昼休憩。持参した弁当を食べます。 |
13:00 | 引き続き、試作品の試験を行います。 |
14:30 | 試験データを考察し、改善図面を作成します。今度は上手くいくように! |
18:00 | 退勤。残業は原則しません。 |
8:00 | 社用車で出勤。 |
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8:30 | メール確認、見積、伝票作成など行います。 |
12:00 | 昼休憩。1階にある食堂で昼食。 |
13:00 | 販売店を訪問、打ち合わせます。 |
14:00 | 販売店を定期訪問。 |
17:00 | 帰社。見積、伝票作成。 |
19:00 | 退勤。 |
※インタビュー内容は、2021年取材当時のものです。
- 株式会社千代田精機
- https://www.chiyoda-seiki.co.jp/
- 業種
- 精密機器製造メーカー
- 事業内容
- 神戸でガスバーナーの修理工場から始まった千代田精機は、今年で創業76年目を迎えました。現在では、高圧ガスを制御する製品を一から開発し、製造、販売まで社内で一貫して手掛けています。兵庫県内に8か所すべての工場があり、主に神戸で作ったものを仙台から熊本まで全国の支店・営業所11か所で販売しております。
【主な取り扱い製品:ガス溶断用機器・各種圧力調整器・高圧ガス供給設備 等】 - 本社住所
- 〒653-0022 神戸市長田区東尻池町7丁目9番21号
- 従業員数
- 191人(2022年7月現在)
- 年間休日日数
- 122日
- 平均有給休暇取得日数
- 11.7日
- 社内各種制度
(教育、休暇等制度) -
・全国の各支店・営業所では、新しい事務所に移転する活動を進め働く環境に注目している。
・次世代エネルギーである「水素」を制御する機器の開発を進めている
・ひょうご応援企業(兵庫県) - 採用選考の流れ
- マイナビ・キャリタス・会社HPよりエントリー→第一次選考(筆記試験・適性検査)→第二次選考(管理職との個人面談)→最終選考(社長・役員との面接)→内定
※企画提案職希望者は、第二次選考の際、若手社員と営業同行に参加していただきます。
※選考プロセスは変更となる可能性があります。