高尾さん:レーザーマシンで製品のパーツを作成しているところ
東亜機械工業株式会社 製造課主任 高尾 晴樹さん(30歳) 神戸市出身。2013年に入社。ガラス職人だった祖父の影響も受け、ものづくりの道へ。釣りが趣味。自前の刺身を会社で振る舞ったこともあります。いつかは船舶免許を取りたい。
電気課担当職 井上 壮輝さん(25歳) 神戸市出身。2014年に入社。同じく釣り好きで、休日は高尾さんと出かけることも。上司にも思ったことはハッキリ言うタイプ。けれど、どこか憎めない人。学校の勉強がきらいだった中学生時代。手に職をつけようと、工業高校の電気科へ進みました。
どんな会社ですか?
現在、日本は大豆、とうもろこし、小麦、菜種などのさまざまな穀物の多くを海外から輸入しています。それらは家畜用の飼料や味噌、醤油、豆腐、食物油などに形を変えて食卓に届けられます。海外から船で運ばれてきた穀物類は、港に設置された高さ40メートルの「サイロ」へ貯蔵されます。そして検疫、通関の手続きを経て工場などへ流通していきます。
サイロプラントの搬入出を担うコンベヤなどの“ 粉粒体搬送機器”。運搬する品目や設置場所にあわせて、1点ずつオーダーメイドで仕立てるのが、1964年創業の東亜機械工業です。
お客様の問い合わせ対応から、設計、製造、設置工事、そして納品後のメンテナンスまで。ワンストップサービスで対応できる全国でも数少ない総合プラントメーカーです。
どんな仕事ですか?
高尾さん:私は製造課に所属しています。設計・開発部が作成した図面をもとに、製品に仕上げる部署です。
私の役割は、服作りでいうところの「パタンナー」にあたります。レーザーマシンを用いて、材料である鉄板から製品の各パーツを切り出す仕事です。製造課の最上流に位置するため、私が手際よく仕事を進めないと、製造課のみんなが作業を始められません。裁量もプレッシャーも大きい仕事ですね。
カットされたパーツは、曲げ加工や溶接、塗装、組立を行い、コンベヤなどの製品に。工事課によりお客様のところへ据付られたのち、製品を稼働する際に活躍するのが、井上くんです。
井上さん:配電盤のテストを行っているところ
井上さん:僕は電気課に所属しています。
コンベヤなどの製品は、通電して初めて駆動します。電気課の仕事は、大きく2つあります。お客様が操作する制御盤の製造と、製品の配線を正しく行い、納品することです。
制御盤には、数百から数千本にも及ぶ配線が組み込まれています。
配線を行ったのち、試運転により動作を確認した上での納品となります。万が一配線ミスがあったり、ネジを1つ締め忘れただけでも通電できません。繰り返し確認をした上で、試運転を行いますが、今でも緊張しますね。
また、一度納めた製品は30年以上にわたり稼働します。メンテナンスも大切な仕事です。
会社の雰囲気は、どんな感じ?
井上さん:電気課では、僕が一番の若手です。配電盤のプログラミングについては、上司からまだまだ学ばせてもらうことも多いです。しかし、施工現場においては「自分がきちんと施工しなければ、お客様にも会社にも迷惑がかかってしまう」という責任感を持って臨んでいます。配線工事の正解は、1つではありません。人の数だけ施工方法が考えられるんですね。上司からの指示を自分なりに解釈して、こちらから施工方法を提案することもあります。
自分の考えを持ち、ハッキリと伝えることも大切です。きちんと筋が通る提案内容であれば、上司も尊重してくれます。
高尾さん:製造課は18人が所属する大きなチームです。私は、役職においてもちょうど中間ぐらいにあたります。後輩を指導する上では「新人の“ わからない” に向き合う」ように心がけています。
たとえば、鉄板をカットする鋸盤(のこばん)という道具があります。
誤った使い方をすると、仕上がりが1〜2ミリずれてしまいます。たかが1ミリと思うかもしれませんが、鉄板を10枚つなぎ合わせると、10ミリのズレになります。加えてケガの危険性も高まります。そのため、新人のうちは扱うのを怖がる人もいます。
しかし、このように鉄板の横をきちんと押さえて上から引くと、きれいにカットできます。すべての仕事にはコツがあります。コツを理解すると、安全かつ正確な仕事ができるんですね。
どんな時にやりがいを感じましたか?
高尾さん:やりがいとは違うのかもしれませんが・・・。 切り出したパーツを溶接したのち、接合部分の突起部を取るため、研磨を行います。後輩に教える際は「赤ちゃんが頬ずりできるくらい、ていねいに磨くように」と伝えます。万が一突起部が残っていたら、納品後のケガにつながる可能性もあるからです。
井上さん:お客様の工場で試運転を行い、問題なく試運転を終えたときです。最終工程を担う電気課は、その分プレッシャーも大きい仕事です。
どんな人が合っていますか?
高尾さん、井上さん:技術は入社後に身につけていけば大丈夫です。就職して気づいたのですが、仕事は案外学校の勉強通りにいかないことも多いんです。
あとは、真面目すぎないことかな。現場は図面通りに進まないことも多いので、完璧主義だとしんどくなってしまいます。仕事を覚えていく中で、ほどほどに肩の力を抜き、柔軟に対応できる術を身につけていってほしいです。
うちの会社のここがいい!
- 色々な資格を会社負担で取得できる
(床上操作式クレーン運転技能講習、フォークリフト運転技能講習など) - 食のベースとなるプラントを製造しているため、不況の影響を受けにくい
- 総合プラントメーカーであるため、2メートルから40メートルまで、製造するものの幅が広い
- 若手のうちから大きな仕事を任される
- 1つとして同じ仕事はなく、すべてがオーダーメイドである
とある1日
8:00 | 出社 |
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9:00 | 外注先へスクリューコンベヤを受け取りにいきます。 |
11:00 | 帰社すると、机の上に設計部からの図面が。午後からは忙しくなりそうです。 |
12:00 | お昼休憩。食堂で仕出し弁当を食べたのちは、若手でおしゃべりです。 |
13:00 | 図面をもとに、レーザー加工のデータを作成。 |
17:15 | 退社。向こう一週間は忙しくなりそうです。 |
7:00 | 出社。社用車に乗り換えて現場へ。 |
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8:00 | 現場へ到着。前日に準備した道具を運び出して、電気工事の準備。 |
10:00 | 配線を収めるための配管工事を行います。 |
12:00 | お昼休憩。 |
13:00 | 配線後、結線作業をします。 |
16:00 | 結線を確認後、試運転を行います。 |
17:00 | 仕事を終えて会社へ。 |
18:00 | 退社 |
※毎年1〜3月は仕事量が増え、残業をする傾向にあります。
インタビュー内容は、2021年取材当時のものです。
- 東亜機械工業株式会社
- http://www.toakikai.co.jp/
- 業種
- 粉粒体関連プラントメーカー
- 事業内容
- 粉粒体搬送機器、食品関連産業機械、穀物(サイロ、飼料、製油、製粉、製糖、その他)関連プラント機械、物流自動省力化搬送機器の企画・設計・製作・施工・保守管理
- 本社住所
- 〒651-2271 神戸市西区高塚台3丁目1 番21号(西神インダストリアルパーク内)
- 従業員数
- 74名(2020年12月現在)
- 年間休日日数
- 110日
- 平均有給休暇取得日数
- 8.0日
- 社内各種制度
(教育、休暇等制度) -
・技能・資格・免許取得は積極的に支援しており社員相互の親睦を図る各会(東雲会※1、東友会※2、互助会、ゴルフ同好会)があります。
※1東雲会= 社員間の親睦を深めるための社内行事を運営する会。
※2東友会= ゴルフを通じて社内外の親睦を深める会。
・指定施設やサービスがお得に利用できる神戸市勤労者福祉共済、及び、福利厚生・健康支援代行サービスベネフィットワンに加入。 - 採用選考の流れ
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随時募集。募集職種等詳細につきましては総務・経理部までお問い合わせ下さい。
078-991-1717
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