最終更新日:2024年6月21日
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日頃より、自分自身の健康状態を把握することは大切です。年に1回は、健診・検診を受診しましょう。神戸市では様々な健診・検診が受けられます。※主治医のいる方は主治医にご確認ください。
神戸市の各種「けんしん」について詳しくはこちら
血液検査や尿検査の検査値が正常の範囲からはずれていないかを確認しましょう。
検査の意味は健診結果に説明書きがあります。はずれている場合は毎日の生活を振り返り、なぜそのような値になっているのか確認しましょう。
身体の中でどんなことが起こるとよくないのか、ページ下部でも紹介しています。
74歳以下の方の健診は、メタボリックシンドローム判定があります。
内臓肥満のあるメタボの方は、高血圧や糖尿病などを合併しやすく、将来、脳や心臓の血管を詰まらせたり、破れやすくします。
内臓肥満があると、全身へくまなく血液を送るために、やせている人よりも心臓は必死にポンプを動かす必要がでてきます。
そのため、髪の毛の細さ程度の脳や腎臓の血管は圧力のダメージを受けやすく、硬くなったり、破れやすくなります。
生活習慣病の多くは、血管がダメージを受けたことが原因であることを知っていますか。
※心疾患や脳血管疾患、糖尿病性腎症など
健診の数値によって、血管がダメージを受けやすい状態かを知ることができます。
血管にダメージを与える危険因子の代表例をいくつか紹介します。
「収縮期血圧」と「拡張期血圧」を見てみましょう。
心臓から全身に血液を送り出す時にかなりの圧力がかかっています。たくさんの水がホースの中でパンパンになっているのと同じ状態です。
血管内部に圧力がかかりすぎると、血管の伸縮性が失われ、徐々に血管が劣化、硬くなったり、破れやすくなってきます。
特に肥満の方は、脂肪が邪魔をして、脳や腎臓など心臓から遠い臓器へ血液が届きにくくなり、心臓が必死に動いています。
「ヘモグロビンエーワンシー:HbA1c」や「血糖値」を見てみましょう。
血液中に、栄養として分解されなかった糖分が残りすぎ、やがて血管内にへばりつきます。
飴玉が溶けてベタベタになるのを想像してみてください。
やがて、血管内部が劣化してきます。
メタボリックシンドロームに該当する方は、すい臓からでるインシュリン(血糖値を下げる働き)の効きが悪くなってくるので要注意です。
「中性脂肪」や「LDLコレステロール」や「HDLコレステロール」を見てみましょう。
血管内の脂質が多い状態。脂質は油のため血管壁にくっつき、血液の流れを悪くするだけでなく、徐々に血管内を狭くします。
ホースに汚れがたまって、水の通りが悪くなるのと同じです。
最悪の場合は詰まってしまいます。