子宮頸がん
国内では年間約11,000人が発症し、年間約2,900人が亡くなっています。患者さんは20歳代から増え始めます。30歳までにがんの治療で子宮を失ってしまう人(妊娠できなくなってしまう人)も1年間に約1,000人います。
20代から急増
日本では、15歳から39歳のAYA世代の女性のがんの半数が子宮頸がんです。
40歳までの女性のがんによる死亡の第3位は子宮頸がんによるものです。
がんになったら
早期発見の場合は子宮の摘出をしない手術ですみますが、その場合も妊娠した際の早産のリスクが通常よりも高くなると言われています。
また、子宮を摘出した場合には妊娠できなくなるだけでなく、排尿障害やリンパ浮腫等日常生活に影響が出ることもあります。
がんになる仕組み
子宮頸がんのほとんどがHPVの感染で生じることがわかっています。
HPVに感染しても多くの場合、ウイルスは自然に消えますが、一部の人で子宮頸がんを発症すると考えられています。
HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。
子宮頸がんで苦しまないために
小学校6年生(12歳となる日に属する年度の4月1日)から高校1年生相当(16歳となる日の属する年度の3月31日)までの女子の方はワクチン接種が無料でできます。
1997年4月2日から2007年4月1日までの間に生まれた女性も2025年3月31日までの3年間の期間限定でワクチン接種が無料でできます。
この期間を逃すと、全額自費となり10万円程度かかります。
20歳以降は2年に1回(偶数歳)がん検診を受けることができます。
参考
プレコンセプションケア(知ろう、妊娠のこと)