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あなたが住む町を大災害が襲ったら…。
その時の行動計画を、そこに住む人たちが作っておくのが「地区防災計画」です。
神戸市では、阪神・淡路大震災の教訓から全市で防災福祉コミュニティ(防コミ)が結成されています。
防コミのこれまでの活動実績を踏まえ、各防コミが作成した「地域おたすけガイド」を、「神戸市地区防災計画制度の運用に関する要綱」に基づき、地区防災計画として神戸市地域防災計画に規定しています。
東灘区内の防コミでは、2014年~2016年頃に作成した各「地域おたすけガイド」について、数年前から内容の見直しに取り組んでいます。それぞれのワークショップでは、「自分たちはそもそも何のための集まりなのか?」「自分たちは何がしたいのか?」といったところから話し合いを始めました。
そして、自分たちが、「現状でできること」、「頑張ればできること」、「やりたくても実際にはできないこと」を冷静に話し合い、ガイドに記載するのは「現状でできること」と「頑張ればできること」として、決して背伸びをせず、現実的で絵に描いた餅にならないことを心掛けました。
地域おたすけガイドは、大災害発生時の行動計画としての側面が強いですが、では、それまでの平常時に防コミは何をするのか?ここ数年の見直しワークショップは、この点についても深く考える機会となりました。
そして、複数のワークショップを並行して進めていく中で、どの防コミでも共通して「4つの継承」活動が平常時の活動であるとまとまりましたので、ご紹介します。
災害発生時に組織的な活動をおこなえるよう訓練をおこない、具体的な技術を継承すること。
災害対応に必要な資機材を、いつでも使える状態に維持管理するともに充実させること。
地域防災の拠り所である防コミ組織を、常に新しい人材を探し受け入れることで維持すること。
地域特有の災害危険性等、そこで暮らす住民が知っておくべき知識の周知活動をおこなうこと。
大災害がいつ起きても、その時に暮らしている人たちが助け合えるように、防災の「たすき」をつないでいきましょう。
(文:東灘消防署地域防災調整者 樋口 貴洋)