SOSの出し方教育(いのちとこころの学習)

最終更新日:2024年9月9日

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全国的に、若年層の死因に占める自殺の割合は高く、国内の小中学生の自殺者数は、2023年度514人(過去最多)、2024年度513人と深刻な状況が続いています。

こどもの自殺対策は、2016年自殺対策基本法の改正により、「SOSの出し方教育」および「心の健康の保持に係る教育」の推進が盛り込まれ、2018年1月には文部科学省、厚生労働省の連名で自殺予防教育の推進について通知が発出されています。
神戸市では、2018年度より、SOSの出し方教育の取り組みとして、市立中学校で「いのちとこころの学習」と題した自殺予防教育を、教育委員会事務局と健康局と連携して実施しています。

目的

  • 悩みを抱える生徒が、周囲にSOSを出せる力を培う。また、悩みを抱える生徒が安心してSOSを出すことのできる環境を整備する。
  • 教職員や生徒が、悩みを抱える生徒のSOSに早期に気づき、適切な対応が取れる。
  • SOSに対しての関係機関との連携について学ぶ。

方法

教育委員会所属のスクールカウンセラーから選出した授業チームを編成し、授業チームのメンバーを講師として、下記の授業等を実施します。

公開モデル授業

  • 公開モデル授業を実施するために、当該校の全教職員に対して、授業理解・合意形成を目的とした研修を実施します。
  • 授業チームのメンバーが講師として当該校に出向き、授業を行います。
  • 授業後に、授業チームと当該校の教職員で振り返り行い、翌年度以降は自校で継続して授業ができるように支援します。

職員のスキルアップ

  1. 教職員全体研修
    本市の全中学校教職員を対象に、SOSの受け止め方・出し方、思春期の発達課題と関わり方などを知ってもらい、いのちとこころの学習の必要性の理解が深まるような内容の研修を年1~2回実施しています。

  2. 校内職員研修
    授業チームのメンバーを講師として、公開モデル授業とは別に、悩みを抱える生徒のSOSへの対応を事例検討するなど、授業を行うために必要な知識を伝えています。

自校開催支援

  • 自校で授業を行うにあたり、授業チームのメンバーがそれぞれの学校から個別相談を受ける体制になっています。
  • 相談は、電話・メール・必要時は学校に直接出向いて行うなど、学校の希望に応じて行います。

※参考:授業で配布している資料

知っておきたいこころの健康(市立学校版)(PDF:2,710KB)

お問い合わせ先

健康局保健所精神保健福祉センター