ホーム > 市政情報 > 計画 > 建設局の計画・事業等 > 大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)
最終更新日:2024年11月7日
ここから本文です。
大阪湾岸道路西伸部プロモーションビデオ(1分版)
大阪湾岸道路西伸部プロモーションビデオ(15秒版)
関西全体においては、経済活力の向上と防災機能の強化を図るために、4つの環状道路の整備が進められています。
この中で、「大阪湾岸道路西伸部」は、大阪湾環状道路の一部であり、早期整備が望まれています。
大阪湾岸道路は、関西国際空港(りんくうジャンクション)から、神戸淡路鳴門自動車道(垂水ジャンクション)までを結ぶ延長約80kmの自動車専用道路です。
この道路は大阪湾沿岸の各都市を結び、各都市の活力を向上させることを目的として、計画が具体化された区間から順次整備が進められています。
その内、六甲アイランド以西の大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)が国により、2016年4月に事業化されました。
大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)は、大阪湾岸道路の一部を構成する道路で、阪神高速「湾岸線」と阪神高速「神戸山手線」を結ぶ延長14.5kmの自動車専用道路です。
路線名 | 国道2号大阪湾岸道路西伸部 |
区間 | 神戸市東灘区向洋町東~神戸市長田区西尻池町 |
延長 | 14.5km |
構造規格 | 第2種第1級 |
設計速度 | 80km/h |
車線数 | 6車線 |
六甲アイランド西ランプ(仮称) | 西行(入口)、東行(出口) |
ポートアイランド東ランプ(仮称) | 東行(入口)、西行(出口) |
ポートアイランド西ランプ(仮称) | 西行(入口)、東行(出口) |
駒栄ランプ(仮称) | 東行(出入口)、西行(出入口) |
高架構造を基本として、六甲アイランド、ポートアイランドの海上都市では主に既存道路上を、兵庫・長田臨海部では主に護岸沿いを通り、海上では主要航路を長大橋でまたぐ計画です。
2019年12月に事業者である国土交通省と阪神高速道路株式会社から、海上長大橋の橋梁形式・基本構造形式が発表されました。新港・灘浜航路(六甲アイランド~ポートアイランド間)では連続斜張橋、神戸西航路(ポートアイランド~和田岬間)では1主塔斜張橋がそれぞれ選定され、整備されれば世界最大規模の斜張橋となる予定です。
2003年 11月 | 大阪湾岸道路有識者委員会によるPIプロセス(※1)導入 |
2005年 1月 | 大阪湾岸道路有識者委員会による提言 |
2009年 3月 | 都市計画決定 |
2016年 4月 | 国の公共事業(※2)として事業化 |
2017年 4月 | 公共事業と阪神高速道路株式会社の有料道路事業(※3)との合併施行方式(※4)の導入 |
2018年 12月 | 起工式開催 |
2019年 12月 | 海上長大橋の橋梁形式の選定 |
2023年 8月 | 海上部長大橋(新港・灘浜航路部)の基本構造 |
4…公共事業と有料道路事業により事業を推進する方式
現在の阪神高速神戸線の渋滞は、全国の都市高速道路の中で上下線ともにワースト1位(西行)、2位(東行)(※5)となっており、最大33分(※6)の到着時間の遅れ(深江~第二神明)が生じています。
⇒人・モノの流れが阻害され、地域が持つ産業・経済のポテンシャルを十分に活かしきれていません。
5…国土交通省の調査(2019年)
※6…阪神高速道路株式会社の分析(2013年 10月・11月データ)
事業者である国土交通省及び阪神高速道路株式会社にて、各地区で調査や工事が進められています。
大阪湾岸道路西伸部及び名神湾岸連絡線、神戸西バイパスの整備を促進し、早期の高速道路ネットワーク形成の実現を図る。
関西圏の環状道路ミッシングリンク(大阪湾岸道路西伸部、淀川左岸線延伸部等)の早期解消を推進する。
神戸港に入港実績のある大型客船や入港の可能性がある全ての大型客船が通行できるよう橋梁の桁下高さ(65.7m)を確保する計画です。
トンネル構造は、高架構造である計画ルートと比較すると、環境や景観面、風の影響が少ないなどの長所がある一方で、港湾活動への影響、危険物積載車両の通行制限による物流機能の制約などの長大トンネルならではの課題、事業費等の増大などの短所があります。そのため、計画ルートと総合的に比較検討した結果、トンネル構造は採用できません。
必要に応じて大阪湾岸道路西伸部に遮音壁を設置し、騒音の低減を図ります。具体的な遮音壁の構造や設置範囲などについては、地域の皆様のご意見を伺いながら、事業者とともに検討してまいります。
車の走行により影響を及ぼす大気汚染物質は、二酸化窒素と浮遊粒子状物質とされています。環境影響評価における大気質の予測では、大阪湾岸道路西伸部による影響は小さく、ともに環境基準を満足する結果となっています。
神戸港の航路をまたぐ長大橋など難しい工事があることなどから、現時点で完成の時期は明らかになっていませんが、市としては、早期整備を要望しています。
大阪湾岸道路西伸部の計画交通量(2030年)は、97,400台/日を見込んでいます。一方、1車線当たりの設計交通量(構造規格:第2種第1級)は18,000台/日であることから、6車線が必要となります。
地域の皆様のご意見を伺いながら、できるだけ景観への影響が少なくなるよう、事業者とともに取り組んでまいります。