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6000形には車両情報制御装置が搭載されています。車両情報制御装置には、車両に搭載されている様々な機器(制御装置やブレーキ装置等)の動作状態をリアルタイムで監視し、運転室に設置されたモニタに表示する「モニタリング機能」が備わっています。さらに、機器に故障が発生したときは、車掌や運転士に知らせ、故障に応じた処置内容を表示する「異常検知機能」を有しています。車両に万が一の事態が発生した場合にも、乗務員が迅速かつ的確に対応することができます。また、その他にも、車両の各機器を自動で検査する「車上検査機能」、お客様向け情報の制御や空調・放送関係を制御する「サービス機器制御機能」なども備わっています。車両情報制御装置は、車両の情報を集中管理することで、車掌や運転士の補助、機器の保守やお客様サービスの向上を効果的に行うことを目的としたシステムです。
お客様が乗り降りする扉に搭載されている戸閉装置には、減圧機能があります。この機能により、扉が閉まった際に、体の一部やカバン等を挟んだ場合、一時的に閉める力を弱めることで、戸ばさみからの脱出を容易にし、戸ばさみ事故を回避することができます。