以下のいずれにも該当する方
- 接種日時点で神戸市に住民登録がある
- 接種日時点で1歳の誕生日の前日までの方
国が示す標準的な接種期間は5~8か月に達するまでですが、神戸市では結核の患者数が全国平均よりも高いため、比較的早期の3~7か月での接種をおすすめしています。
接種回数:1回
接種期間:1歳の誕生日前日まで
※免疫が十分に機能しているか、重大な病気はないか等、接種の可否を判断することが出生後すぐには難しいため、出生後3か月以降の接種をおすすめしています。
※法律の規定では出生直後でも接種は可能とされています。お子さまが生後3か月になっていない場合でも、結核発生の多い国に住む予定があるなど特に希望される方は、かかりつけ医とよく相談してください。
※神戸市では、結核患者数の割合が全国平均よりも高いため、予防に有効なBCGワクチンを比較的早期(生後3~7か月まで)に接種することをおすすめしています。
無料
※接種時に予防接種券を持参していない場合は、有料(全額自己負担)です。
※予防接種券は、接種日時点で神戸市に住民登録がなければ使用できません。神戸市に住民登録がない方が予防接種券を使用した場合は、接種料金を返還していただきます。
※定期接種として規定している接種間隔を満たさない場合や接種期間を過ぎた方が予防接種券を使用した場合は、接種料金を返還していただきます。
※対象者以外は、有料です。
- 神戸市内の医療機関
- 明石市内の一部の医療機関(対象かどうかは、医療機関に直接確認してください)
※接種可能な日時は医療機関で異なります。必ず、事前に医療機関に直接確認してください。
※神戸市外で接種する場合は、接種前に別途手続きが必要です。手続き方法は、「
市外の医療機関等での予防接種の受け方」をご確認ください。なお、事前の手続きを行わずに神戸市外で接種した場合は、接種料金の補助はありませんので、あらかじめご了承ください。
- 神戸市と契約している医療機関で予約をしてください。
- 予防接種券に必要事項を記入してください。
- 予防接種当日は必ず検温を行い、健康状態が良好であることを確認してください。(接種前には、「予防接種を受ける際の注意事項」と「注意事項(接種前)」をご確認ください。)
- 予診票は医療機関にあります。予診票を記入し、予防接種を受けてください。(接種後は、「注意事項(接種後)」をご確認ください。)
※必ず、接種を受けるお子さまの健康状態を十分に把握している保護者が付き添ってください。
持ち物
- 予防接種券
- お子さまの氏名・住所・生年月日がわかる本人確認書類(マイナンバーカード、健康保険証など)
- 母子健康手帳
- (お持ちの場合は)お薬手帳
※転入・紛失等により予防接種券の発行が必要な方は、事前に、発行・再発行の手続きをしてください。
上腕外側中央部(肩の少し下)にハンコ型の注射を2回押します。ワクチンを接種する部位には、ステロイドが入っている塗り薬を接種日には塗らないでください。主治医から毎日かかさず薬を塗るようにいわれている場合は、接種を受ける予定の医療機関に事前にご相談ください。
- 接種前後30分は、吐乳などを避けるために授乳は控えてください。
- 接種部位を清潔に乾燥させるために、保護者の長い髪は、接種部位に付かないよう、くくっておきましょう。衣服やタオル、カバンが接種部位に触れないように注意してください。
- 接種部位は、さわらず自然に乾かします。乾くまで10分程度かかります。
- 乾燥したかどうか、確認してから服を着せてください。
- BCGワクチンの接種後に他の生ワクチン(MRワクチン・水痘ワクチン)を接種する場合は、接種の翌日から27日以上の間隔をあけてください。
BCG(結核)
結核は、結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。日本では今でも毎年約1万人の患者が発生している感染症です。
高齢者に多いですが、大人から子どもにうつることがあります。赤ちゃんは結核に対する抵抗力が弱いため、全身に及ぶ重篤な結核症や髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残すリスクもあります。
予防にはBCGワクチンが有効です。
満1歳をすぎてからの接種の場合
- 任意接種となり、有料(全額自己負担)です。
- BCGワクチンの効果は乳児期の重症結核や結核死亡の予防にあって、接種時期が遅くなるとその有効性が減るため、積極的にはおすすめしていません。
- 免疫不全等の何か重大な病気があれば、発達や体調を見ながら接種可能な時期についてかかりつけ医に相談ください。本市が認めるやむを得ない理由に該当する場合は、病気の治癒後2年または4歳になるまでであれば、法に基づく定期接種としてBCGワクチン接種を受けることが可能です。「長期療養のため予防接種を受けられなかった方へ」を参照してください。
- 病気療養中などの場合を除き、満1歳の誕生日を迎えてからの接種は法に基づく接種(定期接種)ではなくなります。満1歳以上でのBCG接種は意味がないわけではありませんが、BCGワクチンの効果は乳児期の重症結核や結核死亡の予防にあり、できるだけ早期に接種したほうが有効です。
- 結核の発生が多い国で暮らすことになった場合等で、満1歳を超えたお子さんのBCGワクチン接種を希望される際には早めにかかりつけ医にご相談ください。
- BCGワクチンを接種できなかった場合は、健康的な食事や十分な睡眠を心がけてください。万が一、咳や痰といった症状が2週間以上持続する場合には早期に小児科を受診しましょう。また、ご家族や親しい人が結核の治療を受けることになった場合には、必要に応じてお住まいの区の保健センターから健診をご案内しています。
BCGの針のあとの正常な経過
通常、接種後3~5週頃にかけて針あとが赤く腫れます。その先がやや黄色(小さい膿)になり、かさぶたができ、自然に落ちます。接種後3~6か月頃には針あとは目立たなくなります。
詳しくは、日本ビーシージー製剤株式会社のホームページ「
接種部位の経過について」をご覧ください。
副反応
BCGの接種当日に熱が出ることは比較的少ないです。
まれですが、神戸市内で年に1~2例みられる副反応に「リンパ節の腫脹」と「皮しん」があります。どちらも特に治療を必要としないことが多く、お子さまの機嫌やミルクの飲みなどの様子に変わりがなければ問題ない場合がほとんどです。
また、神戸市で報告はほとんどありませんが、接種した針あとの近くに「しこり」(皮下の肉芽腫)が出る例もあります。この場合は治療が必要なこともありますので、皮膚科を受診し接種した医療機関にご相談ください。
さらに、接種して1~数か月後に、わきの下のリンパ節が腫れたり、全身に発疹が出たりすることがあります(特に接種した腕に強く反応が出ることがあります)。通常は数ヶ月で改善しますが、症状が出た場合は、接種を受けた医療機関にご相談ください。
副反応についてご心配がある場合、他にも異常を感じたときは、接種を受けた医療機関にご相談ください。
詳しくは、日本ビーシージー製剤株式会社のホームページ「
BCGワクチン接種の副反応にはどんなものがあるの?」をご覧ください。
コッホ現象
接種後数日以内に赤く腫れることがあります。数日で自然に消失する場合もありますが、結核に感染している赤ちゃんにBCGワクチンを接種した場合に起こるコッホ現象の可能性があります。結核に関する検査が必要になりますので、接種をうけた医療機関にご相談ください。(コッホ現象は副反応ではありません)
詳しくは、日本ビーシージー製剤株式会社のホームページ「
コッホ現象ってなに?」をご覧ください。
コッホ現象を診察した医師は、各区役所・支所保健福祉課に以下の「コッホ現象(疑い含む)事例報告書」を提出してください。