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王子公園再整備のよくある質問

最終更新日:2024年8月16日

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再整備全体・ゾーニング

Q1.なぜ今再整備が必要なのですか?

 王子公園は供用が開始されてから70年以上経過し、動物園をはじめ多くの施設が老朽化しているため、大規模修繕・更新に速やかに取り組む必要があります。
 なお再整備にあたっては、長期を見据えた将来世代のニーズに応えるとともに、王子公園周辺エリアが、古くから「原田の森」として育まれた歴史を踏まえ、神戸を代表する現在の景観を大切に守りながら、将来の世代へ確実に継承していく必要があると考えています。

Q2.今ある施設をそのまま更新できないのですか?

 「原田の森」として育まれた歴史や景観を大切に守りながら、王子公園を将来の世代へ確実に継承していくためには、長期を見据えた将来世代のニーズに応えることが不可欠であり、今ある施設をそのまま更新するのではなく、持続可能な神戸の発展に寄与する新たな価値を生み出す必要があると考えています。
 その際には、「市域全体への貢献」と「近隣地域への貢献」の両立を果たしていくことが必要だと考えており、若年定住・交流人口の増加、都市ブランドの向上の実現に向けて、大学を誘致します。

Q3.どうしてこのゾーニング(施設配置)にするのですか?

 施設配置にあたっては、「誰もが憩いくつろげる一般に開放された『人のための空間』を拡大し、公園内にバランス良く配置」「ゾーン間の物理的つながりと視覚的な拡がりを確保」「各ゾーンにおける施設・機能は可能な限り集約し、効率的な施設配置を検討すること」を重視しています。
 これに基づき、現在の駐車場や補助競技場までの通路から自動車を排除し「人のための空間」として再編し、「緑の広場」や「シンボルプロムナード」を整備します。
 また、新スタジアムを体育館や弓道場のある北側に配置し「スポーツゾーン」として集約し、あわせて子どもの遊び場なども充実させます。

Q4.広域防災拠点として機能は維持できるのですか?

 2022年12月に策定した「王子公園再整備基本方針」では、基本目標の一つとして、「広域防災拠点の機能強化」を掲げており、現在の公園の防災機能はしっかりと維持していくとともに、再整備にあたっては、避難場所や災害活動の拠点として各施設を充実させることで、広域防災拠点の機能強化を図ることとしています。
 また、「王子公園再整備基本計画」では、ヘリコプター離着陸場の確保や緊急避難場所・救援活動拠点の確保、非常用電源や太陽光発電、かまどベンチなど防災施設の整備などを行うこととしています。
 加えて、大学誘致にあたっては、大学キャンパス自体にも防災機能を担うことを求めており、公園・大学が連携することで、より一層防災機能が発揮できるよう大学側とも十分な調整を行っていきます。

Q5.既存樹木(桜など)の伐採数や移植数はどれくらいになるのですか?

 今後、詳細な検討を進め、設計や施工計画を立案する際に、樹木の保存や移植、伐採、新たな植樹等の植栽計画を明らかにしていきます。
 桜も含めた既存樹木の中には、老木化や活力の低下したものもみられますが、新たな植樹などにより現状以上の本数を確保し、桜の名所も継承していきます。
 桜の通り抜けルートがさらに魅力的なものとなるよう、シンボルプロムナードには新たに桜を植樹し、通り抜けルートを拡大します。

Q6.「整備イメージ」はどの場所から見たイメージなのですか?

 基本計画【全体編】の整備イメージの右肩に「視点場と方向(下図参照)」を記載しています。
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動物園・遊園地

Q1.動物園・遊園地はなくなるのですか?

 動物園・遊園地は存続します。
 動物園と遊園地をあわせて、現在と同程度の敷地面積を確保し、リニューアルを行います。
 遊園地については、既存の遊具の多くが老朽化しているため、施設の老朽化への対応や動物園としての役割等を踏まえた新たなレクリエーション機能へと転換する必要性があると考えています。
 子どもたちが動物や自然をより身近に感じることができるような安全で安心なレクリエーション機能を「遊びの広場」や「賑わい広場」に再配置し、年齢層に応じて、それぞれが安全に安心して楽しむことができるよう努めていきます。
 なお、「王子公園再整備基本計画【王子動物園編】」に記載のとおり、再整備にかかる工程計画のうち、第1フェーズでは、遊園地を現在のまま維持できると考えています。また、観覧車については、老朽化への対応を図りつつ、当面の間存続させます。

Q2.どんな動物園にリニューアルするのですか?

 施設の老朽化への対応や動物福祉の向上等の観点を踏まえて、獣舎等施設の更新や展示方法の充実を図ります。また、動物園に求められる4つの役割である「種の保存」「調査研究」「教育」「レクリエーション」を十分に踏まえ、「六甲の豊かな緑を感じ動物と人がいきいきと過ごしながら、世界につながる動物園」をコンセプト・理念としており、目指すべき5つの方向性を掲げ、「王子公園再整備基本計画【王子動物園編】」でまとめております。
 「まもる」  種の保存など生物多様性保全に貢献する動物園
 「まなぶ」  動物を通して自然や環境への扉を開く教育の推進
 「ふかめる」 希少動物の保全や動物福祉の向上に資する調査・研究の推進
 「たのしむ」 誰もが安全に安心して楽しめる憩いの場の創出
 「はぐくむ」 市民・地域・来園者と共に歩み行動する動物園
 引き続き、これらの方針を基に具体的な整備内容や取り組みについて検討していきます。

Q3.リニューアルの計画はどのように進めていくのですか?

 2022年12月に策定した「王子動物園リニューアル基本構想」に基づき、全4回のワークショップや市民や動物サポーター等の意見を聞きながら、実現化するためのより詳細な計画として2024年3月に「王子公園再整備基本計画【王子動物園編】」を策定しました。
 現在、この計画に基づき、まずは王子プール跡地にサバンナゾーン・爬虫類館を整備していくため、設計を進めています。2024年秋から開始するプールの解体撤去完了後、サバンナゾーン・爬虫類館の整備に着手し、2027年夏オープンを目指しております。

Q4.動物の種類は減るのですか?

 動物収集状況については、地球規模で野生動物の絶滅が進み、また「ワシントン条約」などにより希少動物の取引が制限されるなど、特に海外からの動物入手が困難となっています。
 このような状況下で、生物多様性保全に貢献しながら、動物園として持続できるよう、動物収集計画(コレクションプラン)を策定することが求められています。
 「王子公園再整備基本計画【王子動物園編】」における動物収集計画では、域外保全への貢献、教育的価値、学術的価値、展示効果などを踏まえ、現在飼育している127種の動物を分類しました。
 その内容は、(公社)日本動物園水族館協会が行う国内の希少動物の保全計画に協力、又は独自の繁殖の取り組みを行う動物種を「最優先種」「優先種」とし、保全の重要度の面において現時点でそれに次ぐような動物種については、「維持種」や、繁殖を行わない、もしくは譲渡を促進する「調整種(46種)」に位置付けています。
<参考>
 【全体編】6ページ、【王子動物園編】2ページのコレクションプランの一覧表では、わかりやすく表記するため2つの品種を1つの種としている動物があります。
 (維持種)ヒツジ:コリデール品種、サフォーク品種
 (調整種)アヒル:アヒル、コールダック
 この結果、該当種数を足すと125種になりますが、上記の理由から動物園での管理上では合計欄の127種となります。

Q5.「調整種」はすぐいなくなるのですか?

 「調整種」と位置付けた動物種は、そもそも入手が困難な動物種のほか、保全の重要度が低いため繁殖に取り組まないもの、王子動物園では展示効果が低いと考えられるものなどを分類しており、基本計画において、調整種46種を設定しています。
 調整種については、動物を急激に減らすのではなく、終生飼育、又は他の動物園での導入が可能であれば譲渡するなどにより、他の動物園等とも十分に調整しながら適切に管理していきたいと考えています。

Q6.フラミンゴがいなくなると聞きましたが、ほんとうですか?

 フラミンゴがすべていなくなるわけではありません。
 現在、フラミンゴ池では2種類のフラミンゴを飼育しています。
 「王子公園再整備基本計画【王子動物園編】」で提示した動物収集計画(コレクションプラン)では、ベニイロフラミンゴを「維持種」として適正数を維持するための繁殖を行うこととしています。
 もう一種類のヨーロッパフラミンゴは「調整種」として位置付けており、繁殖の取組みを行わず終生飼育、もしくは他の動物園での導入が可能であれば譲渡するなどにより、将来的には2種類の混合展示を行わず、ベニイロフラミンゴの飼育展示に移行していくことを考えています。

Q7.動物園は民営化されるのですか?

 動物園の運営においては、種の保存・環境教育・調査研究といった、公益的な事業として果すべき役割が大きいため、今後も民営化することなく神戸市が公の施設として責任を持って運営していきます。

Q8.利用料金はどうなるのですか?

 再整備に伴う料金の引き上げは考えていません。

Q9.リニューアルの間、動物園は閉園するのですか?

 工事のため、一部の獣舎や施設がご利用・ご覧いただけなくなる期間はありますが、開園したままリニューアルを行う予定としています。

大学

Q1.なぜ大学を誘致するのですか?(大学誘致の意義・効果は?)

 王子公園の再整備にあたっては、公園内の施設を適切に維持更新し、将来世代へ確実に継承するため、今ある施設をそのまま更新するのではなく、王子公園エリアの新たな価値を創出する必要があります。
 大学は、教育・研究機関としての機能に加え、若年層人口の受け皿として、転入や定着促進、昼間人口の増加にも大きく寄与し、地域の課題解決、地域経済の基盤強化など、地域社会においても重要な役割を果たすことから、大学誘致は新たな価値を創出するための最も有力な施策であると考えています。
 神戸市には23の大学・短期大学があり、現在も多くの学生による社会貢献活動や、大学におけるリカレント・リスキリング教育の機会の提供が行われており、今回の大学誘致においても同様の効果が期待できます。
 なお、令和4年度の調査結果に基づき、王子公園に4,000人規模の大学を誘致した場合の経済波及効果を試算すると、直接効果は年間約74億円、総合効果は年間約116億円となります。

<参考>意見交換会資料より抜粋
 ・大学生の社会貢献、地域活動への参加(PDF:241KB)
 ・近隣大学のリカレント教育(主な事例)(PDF:178KB)
<参考>経済波及効果
 ・4,000人規模の大学による経済波及効果(PDF:479KB)
 ・出典:「市内立地大学等が神戸に及ぼす経済波及効果分析 報告書」,市内大学等が神戸に及ぼす経済波及効果研究会,令和5年3月(PDF:591KB)

Q2.少子化が進む中、これ以上大学は不要ではないのですか?

 少子化が進む中でも学生が確保しやすい大都市中心部への立地志向は高まっています。関西圏においても複数の大学が都心部へ移転しており、全国の過去10年間の学生数は概ね横ばいで推移する一方、京都・大阪では学生数が増加しています。
 神戸市においても、王子公園の駅前の利便性の高い立地を活かして、地域に開かれた競争力の高い大学を誘致し、多くの学生を呼び込み、近隣地域の活性化を図ることで、持続可能な神戸の発展の実現につなげていきたいと考えています。
<参考>意見交換会資料より抜粋
 ・神戸市人口推移(PDF:332KB)
<参考>
 ・学生数の推移(PDF:248KB)

Q3.なぜここに大学が必要なのですか?

 少子化が進む中、学生が確保しやすい大都市中心部への立地志向が高まっています。
 王子公園は、阪神間の山麓部の交通利便性が高い文教エリアに立地しており、文教都市・神⼾としての地位を高め、都市間競争に打ち勝つためにも、大学誘致に最適なエリアであると考えています。

Q4.神戸市内の若年層の人口流出が最も大きいのは大学卒業時であり、大学生そのものを増やすのではなく、市内に働く場所を確保するなど、就職時の転出超過を抑制することが必要ではないのですか?

 神戸市人口ビジョンの年齢別・コーホート別の人口増減数によると、多くの若者が高卒就職時・大学入学時に相当する10代後半、20代前半に流入し、大卒・院卒就職時に相当する20代後半で流出していることがうかがえます。
 このため、神戸市内で働く場所を創出するほか、都心三宮やウォーターフロントの再整備など都市ブランドの向上を図り、若年定住・交流人口の増加に取り組んでいます。
 また、学生以外にも子育て世代等をターゲットとして、駅周辺のリノベーションによる鉄道駅の拠点性の強化や魅力的な住宅供給等を行っているほか、各種施策により移住・定住促進を図っています。
 なお、大学誘致により、学生等の人口流入を図るだけでなく、産学連携による地元企業の成長、スタートアップ強化なども期待できます。
 大学からは、学生が神戸市や地域への愛着を育み、神戸市内の企業等への理解を深め、市内での就業・定住のきっかけとして、学生が履修するカリキュラムにおいて地域・企業・自治体・学生が協働する機会を設けるとの提案をいただいています。
※コーホートとは同じ期間に出生した集団を意味する

Q5.どんな大学を誘致するのですか?

 神戸そして王子公園の地にふさわしい国際性や多様性を高める特色のある大学を誘致します。
 王子公園周辺エリアの歴史と文化を尊重し、地域そして世界に開かれた大学を誘致するため、公募要項を定め、2022年12月21日より募集を開始しました。「大学運営(教育・研究等)」「地域経済」「地域貢献」「都市計画・景観等」「安定性・継続性(財務・会計)」の5つの視点で提案を求め、有識者等で構成する選考委員会での審査を経て、2023年6月に「学校法人関西学院」を優先交渉権者として決定しました。
 学校法人関西学院からは、現代の複雑な課題に対応できる人材の育成や、地域や企業等と一体となった産官学民連携、学びを通した地域や人々とのつながりの創出といった、神戸市の持続可能な発展に資する提案や、大学敷地や施設の市民開放、リカレント・リスキリング教育の機会の提供など、地域に開かれた大学にふさわしい提案をいただいています。また、屋外避難場所の確保などの防災に関する提案もいただいており、本市と学校法人関西学院が連携し防災機能の確保・向上に取り組みます。

Q6.大学誘致にあたり、なぜ土地を譲渡するのですか?また、第三者に転売されることはないのですか?

 王子公園再整備にあたっては、地域と共に成長し、地域活力の醸成や定住・交流人口の創出など持続可能な神戸の発展に貢献する、地域そして世界に開かれた大学の誘致を目指しています。
 大学には将来にわたって、その役割を担い続けていただく必要があり、期間を限定した賃貸借契約はなじまないことから、土地は譲渡することとしました。
 なお、大学誘致にあたり、都市計画で建物の用途を大学に限定する予定です。
 また、公募要項で、本市の承認を得ることなく、土地を第三者に譲渡することを禁止しており、土地譲渡契約でもその条項を盛り込みます。

Q7.都市公園に、大学を誘致することはできるのですか?

 都市公園内に設置できる施設は、都市公園法によって定められており、大学は含まれていません。そのため、大学誘致にあたっては、その区域を都市公園区域から除外する手続きを行う予定です。

Q8.大学が撤退したらどうするのですか?

 大学として相当な投資を行って進出することから、本市としては撤退することはないと考えています。

Q9.大学誘致のスケジュールはどうなっているのですか?

 大学誘致のスケジュールは以下のとおりです。
<これまでの経緯>
 ・公募開始【2022年12月21日(水曜)】
 ・応募予定者登録【2022年12月21日(水曜)~2023年2月15日(水曜)】
 ・応募申込【2023年3月27日(月曜)~2023年4月28日(金曜)】
 ・優先交渉権者の決定【2023年6月19日(月曜)】
 ・「王子公園再整備にかかる大学設置・運営事業」基本協定の締結【2023年12月22日(金曜)】
 ・都市計画審議会【2024年2月5日(金曜)】
<今後の予定>
 ・土地譲渡契約の締結【2024年度中】
 ・土地の引き渡し【2025年9月末予定】

スポーツゾーン・緑の広場

Q1.スタジアムはトラックを含めてどうなるのですか?

 公園の北側に配置する新スタジアムでは、アメリカンフットボールに限らず、サッカーやグラウンドゴルフ、ラクロス、運動会や地域のイベントなど、引き続き幅広い競技・用途で利用いただけるよう運用します。
 また、陸上競技の公式大会はユニバー記念競技場で開催されており、現状の王子スタジアムのトラックは、部活動などの練習に利用されていることを踏まえ、練習用の400mトラック(4レーン)を整備します。なお、フィールド・トラックともに、市民の日常的な活動にも利用できるよう、一般開放の時間帯を設定します。
<スタジアムの計画概要>
 ・フィールドは、現在と同規模の約6,500m2を確保
 ・400mトラック(4レーン)、砂場を配置
 ・観客席は、現在のスタジアムと同規模の3,000席程度(一部車椅子用を含む)を設置
 ・観客席の屋根・壁・吸音材による防音対策の実施

Q2.補助競技場が廃止されることとなっています。ラジオ体操やジョギングなどに利用できる場所(補助競技場)はどうなるのですか?

 現在の補助競技場自体は廃止することとしていますが、新たに「緑の広場」や「多目的広場」など、休憩やラジオ体操等の各種地域活動等ができる広場を整備するとともに、新スタジアムで一般開放の時間帯を設定することにより、現在、補助競技場を利用されている、ジョギング、部活動等の練習など日常的な運動などを行えるよう検討します。的な運動や各種地域イベントなどを行えるよう検討します。

Q3.スタジアムの移転により騒音、照明などによる周辺住環境への悪影響が懸念されます。このことについて、どのような対策を講じるのですか?

 スタジアムにおいては、観客席の屋根・壁・吸音材による防音対策を実施します。また、音響設備は、周辺環境に配慮し、指向性に優れたスピーカーの導入や機器の配置場所を工夫するなどを検討します。なお、照明設備は、周辺環境への光漏れに配慮し、フィールド内だけを集中して照らせる指向性に優れた機器の導入や配置場所を工夫するなど、検討します。​
 スタジアムから発生する音に関して、兵庫県条例に定める騒音の規制基準、公園敷地境界で昼間55デシベル以下を遵守します。

Q4.プールはどうなるのですか?

 プールは、利用期間が夏期の2か月に限定されることや、施設の老朽化が著しいことから廃止し、体力向上につながる新たな遊具や、多目的に利用できる広場等を一体的に整備することにより、1年間を通して子どもから高齢者まで多くの市民の方々の健康維持や体力向上に資する機能を充実させていきたいと考えております。
 なお、屋内プールを備えたポートアイランドスポーツセンターの再整備の中で、レーンの増設など、プールの機能を充実させるとともに、受け入れ環境を強化するため、そちらをご利用いただきたいと考えています。
 また、「緑の広場」において、子どもたちが初夏から秋口にかけて水遊びのできる親水空間を整備します。

Q5.屋内プールを整備できないのですか?

 スポーツ施設は、全市的な配置や競技人口や愛好者人口に応じた検討も必要であり、屋内プールについては中央区2か所、須磨区1か所、北区1か所に設置しています。現在のところ屋内プールを新設する計画はありません。
 近隣の施設として、王子公園から3kmほどの場所にある市民福祉交流センターに屋内プールがあります。また、屋内プールを備えたポートアイランドスポーツセンターの再整備の中で、レーン増設や可動床の導入などプールの機能を充実させ、受け入れ環境を強化することから、これらをご利用いただきたいと考えています。

Q6.テニスコートはどうなるのですか?

 現在のテニスコートの老朽化が著しい中、市内のテニスコートの立地状況等を踏まえ、ポートアイランドに新たに6面整備します。また、王子公園近隣の利用の方や部活動の利用に配慮し、王子公園内に整備する立体駐車場の屋上にハードコート2面を整備し、コートの周囲には、屋根付きのベンチを併設し、適宜休憩できるプレー環境を整備します。

Q7.わんぱく広場など、子どもの遊び場はどうなるのですか?

 王子公園の再整備により、誰もが自由に利用できる空間を拡大したいと考えています。
 スタジアム周辺には、子どもから高齢者まで気軽に遊び、誰でも運動できる広場を創出し、利用用途に応じた安全・安心な施設づくりに取り組むとともに、休憩、イベントにも利用できる多目的な空間を整備します。
 スタジアム東側は「多目的広場」とし、休憩スペースやラジオ体操等での利用をはじめ、スタジアムのエントランス空間や大会時のバックヤードエリアとして、シーンに併せた利用が可能な施設を整備します。
 スタジアム西側は、ちびっこ広場とわんぱく広場に挟まれる形で設置されている弓道場を西側へ再配置し、王子スポーツセンター北側駐車場の進入路を西側へ変更することで、現状の「ちびっこ広場」と「わんぱく広場」をあわせた広さを確保した「みんなの広場」を整備し、幅広い年齢層が利用できる施設を整備します。
 また、現在の駐車場の場所に「緑の広場」を設けます。緑の広場においても子どもたちが遊べる遊具や水遊びのできる親水空間を整備します。
 これらにより、子どもが楽しめる空間はこれまでより拡大できると考えています。

Q8.スタジアムをアメフトの聖地にするのですか?(アメフト専用にするのですか?)

 新スタジアムのフィールドについては、アメリカンフットボールに限らず、サッカーやグラウンドゴルフ、ラクロス、運動会や地域のイベントなど、引き続き幅広い競技・用途で利用いただけるよう運用します。
 なお、現在も「関西アメリカンフットボールの聖地」と呼ばれており、これまでどおり関西学生アメリカンフットボールリーグなどの開催を支援していきたいと考えています。

Q9.「緑の広場」には何を整備するのですか?

 王子公園駅に隣接する公園のエントランスエリアについては、公園・動物園を認識できる「緑の広場」として整備します。具体的には、ラジオ体操や地域活動、イベントなどに活用できる多目的な芝生広場や舗装スペースのほか、子どもたちが遊べる遊具や水遊びのできる親水空間、公園の利用を促進するにぎわい施設、既存樹木を活かした緑陰、バリアフリー動線、緊急車両動線等の確保などを行います。
 「緑の広場」が、誘致する大学内のオープンスペースや緑の景観軸となる快適な遊歩道「シンボルプロムナード」と一体となることで、開放感のある魅力的な空間にしたいと考えています。
 ユニバーサルデザインや管理コストに配慮した持続可能な施設、緑豊かな王子公園の自然・歴史資産を活かした整備内容となるよう引き続き検討します。

Q10.弓道場はどうなるのですか?

 弓道場については、スタジアム西側の「みんなの広場」を一体的なスペースとして確保するため、スポーツゾーン西側へ再配置することとしています。

Q11.登山研修所はどうなるのですか?

 登山研修所については、他のスポーツ施設との一体的利用が見込めるスポーツゾーン内へ再配置し、市民がより身近に親しむことができる施設を整備します。
 スポーツクライミングウォールや人工岩場を併設するなど、既存の登山研修所の機能を確保するとともにユニバーサルデザインにも配慮した建物を整備します。

Q12.スタジアムや立体駐車場により景観が悪化しませんか?

 王子公園周辺には、六甲山系の美しい山並みを背景とした景観が広がっていることから、スタジアムや立体駐車場の整備に当たっては、公園全体の景観が損なわれないよう、建物の高さの抑制や圧迫感を軽減するデザイン、壁面緑化や植樹による周辺環境との調和など、様々な観点を踏まえた検討を進めます。なお、建築物が景観に与える影響について、複数の視点場から検証しました。下記の整備イメージをご参照下さい。
<参考>
 ・再整備後の立体駐車場やスタジアムの見え方(整備イメージ)(PDF:1,024KB)

Q13.プールはいつ廃止になりますか?

 王子プールは2024年の夏をもって営業を終了し、同年秋頃から解体工事に着手します。なお2024年の営業期間は7月1日~9月1日を予定しています。

Q14.スタジアムの高さはどれくらいを想定しているのですか?

 基本計画【全体編】14ページの「スタジアム 整備イメージ」におけるスタジアムの高さは、フィールドの地盤面から防音壁を含め北側で10m程度、南側で11m程度(最も高い中央部)を想定しています。
 なお、スタジアム北側における東西道路との高低差は2mから6m程度になります。

駐車場

Q1.駅が近いのに駐車場は本当に必要なのですか?

 王子公園は、駅前にある交通利便性が高い公園ですが、動物園来園者の約半数が自動車により来園され、小さなお子さま連れのご家族や高齢者のご利用も多いことから、再整備後も駐車場は必要であると考えています。駐車場の駐車台数は、公共交通機関の利用促進とあわせて、現在よりも台数を抑えた500台程度を計画しています。

Q2.立体駐車場やスタジアムにより景観が悪化しませんか?

 王子公園周辺には、六甲山系の美しい山並みを背景とした景観が広がっていることから、立体駐車場やスタジアムの整備に当たっては、公園全体の景観が損なわれないよう、建物の高さの抑制や圧迫感を軽減するデザイン、壁面緑化や植樹による周辺環境との調和など、様々な観点を踏まえた検討を進めます。なお、建築物が景観に与える影響について、複数の視点場から検証しました。下記の整備イメージをご参照下さい。
<参考>
 ・再整備後の立体駐車場やスタジアムの見え方(整備イメージ)(PDF:1,024KB)

Q3.立体駐車場にする必要があるのですか?

 王子公園内の限られた土地を有効活用し、緑の広場やシンボルプロムナードなど、人のための空間を創出するため、現在平面利用を行っている駐車場は集約して立体利用することを考えています。

Q4.駐車場のアクセス園路が東側となりますが、今の遊歩道機能はどうなりますか?

 駐車場へのアクセス園路は、歩行者空間もあわせて確保します。整備後は車両と歩行者とを分離した幅員構成とすることとし、歩行者の安全に配慮します。

Q5.立体駐車場の高さや建築面積はどれくらいになるのですか?

 基本計画【全体編】17ページの「駐車場 整備イメージ」における駐車場の高さは、現在の補助競技場の地盤面から15m程度、屋上テニスコートの防球ネットの高さは10m程度になります。
 また、建築面積は5,000m2程度(北棟約2,000m2、南棟約3,000m2)を想定しています。

お問い合わせ先

王子公園再整備本部王子公園再整備課