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最終更新日:2024年10月17日
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アシナガバチは、基本的におとなしいハチであり、巣を刺激しなければ人を攻撃することはありません。自然界では、農作物や庭木に付く毛虫やイモムシを食べたり、花粉を媒介するなど、益虫として役立っています。
日本で生息しているアシナガバチは11種類で、そのうち神戸市でよく見かけるアシナガバチは3種類です。
セグロアシナガバチ | 胸部の背面が黒色で足の先端が黄色です。 体長:20~26㎜ 軒下、庭木、室外機の中などに巣を作ります。 |
キアシナガバチ | 体色は黒色で鮮やかな黄色の斑紋があります。 体長:20~26㎜ 軒下、庭木、換気扇フード内などに巣を作ります。 |
フタモンアシナガバチ | 全体的に鮮やかな黄色で、羽の後ろ側に縦の2本線が入っており、腹部に黄色い2つの斑紋があります。 体長:14~18㎜ 軒下、庭木、草むらなどに巣を作ります。 |
体色は黄色と黒色で、長めの後足をだらりと下げて飛びます。
アシナガバチは、スリム体型です。スズメバチは、ずんどう体型です。
巣は、家の軒先、植え込みなどによく見られ、レンコンを切ってお椀型にしたような形でぶらさがっています。
初期の巣
後期の巣
4月中旬頃 | 新女王バチが越冬から覚め、樹液などの水分をとりながら巣作りの準備を始めます。 |
6月頃 | 女王バチが1匹で巣を作り、産卵・幼虫の世話をします。 |
7月上旬~8月上旬 | 働きバチが誕生し、巣作りや幼虫の世話をしま す。女王バチは産卵に専念するようになります。 |
7月下旬~8月中旬 (最盛期) |
巣の大きさや働きバチの数がピークとなり、活 動が活発になります。 ※この時期に巣を刺激して刺されることが多く 注意が必要です。 |
9月頃~10月頃 | 新女王バチとオスバチがそれぞれ数十匹誕生し 交尾を始めます。種類によっては、巣から離れ て家の壁や庭木に群がります。 ※このときは、人を攻撃することはあまりあり ません。 |
11月~3月頃 (越冬期) |
旧女王バチ・働きバチ・オスバチは死に絶え、 新女王バチだけが巣から離れた石垣や朽木の 隙間で越冬します。巣は1年限りで中は空に なり、同じ巣を使うことはありません。 |
まずはできるだけ近づかず、騒がず巣を刺激しないようにします。
冬になりハチが出入りしなくなるまで、十分に注意しましょう。
営巣場所にもよりますが、そっと見守っていただくことも一つの方法ですし、生活に支障があれば駆除をするという選択肢もあります。
※アシナガバチの巣は1年限りで中は空になり、残った巣が翌年に利用されることはありません。
神戸市ではハチの巣の駆除は行っておりません。
個人宅の場合は、ご自身で駆除するか、専門の駆除業者(有料)に依頼してください。
ご自宅以外に巣が出来た場合は、その所有者・管理者に相談してください。
※料金は業者により異なります。
アシナガバチは殺虫剤に弱いため、比較的簡単に駆除できます。
ご自身で駆除する場合は、刺されないよう安全に十分に注意して行ってください。
作業は、夜間に周囲に明かりがないことを確認して行います。
暗闇ではハチの活動が鈍るので、比較的安全に作業することができます。
厚手の長袖・長ズボン、手袋を着用し、首にタオルを巻く、フルフェイスのヘルメットあるいは帽子に透明袋をかぶるなど、なるべく体の露出部分をなくして行います。
・服装は、白を基調としたもので。(ハチは黒いものを攻撃します)
・化粧や香水などは使用しないで。(匂いにも誘引されます)
市販のスプレー式殺虫剤を用意します。
※より安全かつ確実に駆除するためにも、ハチ専用の殺虫剤の購入をおススメします。
★注意事項★
駆除は巣が小さいうちに行うようにしましょう。
巣が大きくなると駆除が難しくなります。
危険を感じたら、無理をせず、専門業者にご依頼ください。
TEL:0120-762-633