2017年度の受賞者

最終更新日:2024年12月4日

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功労賞

有本 雅子

神戸市西区
1989年に医療法人社団仁有会を設立、1992年介護老人保健施設ハーベスピアの開設と同時に総括部長に就任、2004年には管理者、同年11月には法人理事長に就任され、介護老人保健施設の理念・役割を重要視した運営を行い、障害のある高齢者の自立支援、在宅復帰に努められた。
また、介護老人保健施設開設と同時に、兵庫県老人保健施設協会に加入し、同協会神戸支部(神戸市介護老人保健施設協会)の設立に尽力された。設立後は福祉部長、2006年から神戸支部長として、各種専門職研修の実施や市民への情報発信、介護老人保健施設の啓発等、神戸市における高齢者情報の発信、交流の場づくりに尽力され、高齢者の自立支援と介護者援助に大きく貢献されている。

池田 希美枝

神戸市北区
1962年に発足した神戸市重度心身障害児(者)父母の会において、1985年に北支部長に就任して以来、北神地区の在宅重度心身障害児(者)の福祉向上に奔走され、2004年会長就任以降、障害者の自立支援に向けて先頭に立って活動されている。
2009年には、神戸市重度心身障害児(者)父母の会を母体とする特定非営利活動法人じゅうしん神戸において、同会が開設した「小規模作業所じゅうしん須磨寺」の理事長として当初から運営に携わり、在宅の重度心身障害児(者)の自立と、確かな生きがいづくりに取り組んでこられた。
重度心身障害児(者)の趣味創作活動や機能訓練を行うとともに、地域住民との交流の場づくりなど障害者の社会参加を促進する事業を通じ、障害者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう尽力され、在宅の重度心身障害児(者)の社会的自立に大きく貢献されている。

市原 紀久雄

芦屋市
1997年神戸市第二次救急病院協議会理事に就任以来、2005年より副会長、2013年より会長を歴任され、この間整形外科の当番病院を増やすなど、本市における二次救急医療体制の拡充に努められた。その結果、現在では救急搬送された市民の約6割を輪番参加病院が受け入れており、安定的な救急医療体制の構築と運用に寄与された。
また、重度心身障害児(者)の医療福祉コーディネート事業に有識者会議の委員として参画され、重度心身障害児(者)が地域で安心して過ごせるよう、重度心身障害児(者)の急病時における二次救急医療機関での円滑な入院受け入れに尽力された。
さらには、神戸市保健医療審議会委員、神戸市小児救急医療事業団評議員等にも参画され、神戸市民の生命と健康を守るため、大きく貢献されている。

高田 實

神戸市長田区
1975年から長きにわたり、民生委員・児童委員として社会奉仕の精神に徹し、地域福祉の向上に寄与された。特にひとりぐらし高齢者等に対するふれあい給食会・見守りの強化など、常に住民の立場にたって相談に応じ、社会福祉の増進に努められた。
地区民生委員児童委員協議会会長、区民生委員児童委員協議会会長として民生委員・児童委員の模範となり、民生委員児童委員協議会の総括に尽力された。さらに、
2013年から2016年まで神戸市民生委員児童委員協議会理事長として、同協議会の発展に大きく貢献された。
また、2001年には長田区名倉ふれあいのまちづくり協議会の設立に尽力し、初代委員長に就任され、2016年まで委員長として地域の各種団体と連携して地域福祉の向上に大きく貢献されている。

(50音順 敬称略)

奨励賞

甲南女子大学「甲南子育てひろば」

神戸市東灘区
2004年から独自事業として学内に「甲南子育てひろば」を開設し、2007年度からは市と連携した地域子育て支援拠点づくりを実施されている。保育士を専門スタッフとして常時配置し、日常的に相談対応を行っているほか、親子向けの手遊びや体操のプログラムなどの実施、大学の教員が講師となり、利用者と子育てについて話し合う機会を設けたり、利用者が主体となって行う行事を開催したりするなど、地域での子育て支援に取り組まれている。また、大学生ボランティアも多数参加し、人材育成を図るとともに、地域の特性やニーズを把握しながら、子育て世帯に寄り添った活動を実施されている。
これらの活動により、子育て親子の支援を積極的に行っており、今後一層の発展と活躍が期待される。

KOBE 須磨きらくえん

神戸市須磨区
2012年の開設以来、地域住民に施設の一部を開放し、地域交流の場を提供するなど、地域福祉の向上に寄与されている。独自の「ノーマライゼーション・ヴィレッジ構想」を提唱し、高齢者の住宅サービスや保育園、学童ホーム、障害者等の就労支援、コンビニエンスストアやレストランなど、地域に賑わいを生みだす事業を展開し、子ども、シニア、障害者など、すべての人々が交流できる多世代共生の場づくりを進めている。
また、障害者や生活困窮者の就労支援について、市内の高齢者福祉施設としては初めて生活困窮者自立支援法に基づく就労訓練事業所の認定を受け、障害者の短時間雇用等のモデル的な取り組みに参画し、身近な地域における「しごとづくり」「居場所づくり」にも積極的に取り組まれている。
これらの取り組みは、時代の変化を捉えた先駆的・先導的なものであり、地域福祉のあり方に対して有益な影響を与えることが期待される。

特定非営利活動法人 神戸猫ネット

神戸市兵庫区
2010年、野良猫に起因する地域の生活環境の悪化を防ぎ、猫の殺処分をなくす活動を行う市内のボランティアグループの連絡会として発足し、2013年に法人を設立された。地域住民の理解を得ながら野良猫によるトラブルを減らす「地域猫活動」を推進している。地域猫写真展や猫の譲渡会を定期的に開催するほか、野良猫の不妊去勢手術に関する助言や、ふん尿被害について住民からの相談を受け付け、解決に努めている。また2017年に施行された「神戸市人と猫との共生に関する条例」に基づく「神戸市人と猫との共生推進協議会」に参画し、野良猫の繁殖制限事業に協力されている。
これらの活動は、人と猫が共生する地域社会の構築に貢献しており、今後一層の発展と活躍が期待される。

社会福祉法人 すいせい

神戸市垂水区
これまで培われた障害者支援の専門性を発揮し、地域活動支援、就労継続支援、自立訓練など、対象者の状態や特性に応じて一貫した支援に取り組まれている。特に、発達障害者支援については、相談窓口や居場所事業を実施するとともに、大学連携、法人の就労移行支援事業所を利用した「短期インターンシップ受入」による個別支援、大学・企業・支援機関による「ネットワーク会議」実施を軸に、発達障害が潜在的な原因と考えられる就労困難な学生等のサポートに取り組まれている。
また、法人設立より障害者を対象とした生活支援と就労支援に関する事業で蓄積してきたノウハウを活用し、2015年度から市と連携して、生活困窮者と生活保護受給者に対し、生活困窮者自立支援法に基づく就労準備支援を実施されている。
これらの取り組みは、時代の変化を捉えた先駆的・先導的なものであり、今後一層の発展と活躍が期待される。

公益財団法人 中山視覚障害者福祉財団

神戸市中央区
1997年の設立以来、視覚障害者の積極的な社会参加を図るため、さまざまな支援活動を継続して行われている。財団活動の拠点となる中山記念会館を視覚障害者6団体の活動場所として提供され、入居団体が連携した活動を実現し、多くの視覚障害者の相談を受けながら、総合的な支援を実施されている。
また、視覚障害者団体への活動助成金や大学生等への奨学金の無償給付、視覚障害者の社会参加活動に対する支援事業として盲導犬貸与事業や音楽公演事業などを実施されている。
これらの取り組みは、視覚障害者の福祉向上に貢献しており、今後一層の発展と活躍が期待される。

社会福祉法人 ヨハネ会

神戸市須磨区
市内初となる、生活困窮者自立支援法に基づく就労訓練事業所の認定を受け、就労が困難な生活保護受給者等の就労訓練を実施しており、非雇用型の訓練のみならず、最低賃金を上回る給料を支払う雇用型による訓練を行うなど、積極的に身近な地域での「しごとづくり」に貢献されている。
また、生活困窮者自立支援における農作業が全国的にも注目される中、敷地内農地での訓練を取り入れ、土に触れることや収穫作業を通じて、情緒や生活リズムの安定を図るなど、障害者の就労支援のノウハウを生かし、対象者の状況や特性に応じた支援を実施されている。
これらの取り組みは、生活困窮者自立支援や地域福祉の推進において、先駆的・先導的なものでもあり、市内同種の社会福祉施設はもとより地域福祉の向上が期待される。

(50音順 敬称略)

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