次世代に伝える平和の尊さ

最終更新日:2024年10月29日

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淡吉さん

兵庫区に住む淡吉さんは、2年生のクラスで自らの体験を、時折、涙で声を詰まらせながら、話して聞かせました。
原爆が落ちたとき、辺り一帯が一瞬やみに包まれ、人も建物も吹き飛ばされたこと。
壊れた家の下敷きになって助けを求める人をどうすることもできなかったこと。
全身にやけどを負い、水を求めて息途絶えた人々で川が埋まってしまったこと。
戦後、被爆したことを理由に受けたいわれなき差別・・・。

震災と重ね合わせて

生徒たちも、自分たちの震災の記憶と重なるのか熱心に聞き入り、「震災もすごかったが、戦争も悲惨なことがよくわかった。」「世界から核兵器をなくてほしい。」と感想を話していました。
淡吉さんは、「わたしが被爆したのが19歳。同じ年ごろの生徒さんを前にして、この子たちにはわたしとおなじ経験はさせたくないという思いを強くしました。これからも平和の尊さを訴えていきたい。」と語っていました。

広報こうべ1996年8月1日号掲載

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