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最終更新日:2024年10月31日
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身近にある池や湖はCO2が排出されているという説が通説でしたが、研究により吸収している湖沼が存在していることが明らかになりました。
大気中のCO2が湖沼に吸収され、そのCO2を再び大気中へ戻さないようにするには、海のブルーカーボンの取り組みと同じく、水草によってCO2を吸収・固定する方法が考えられます。そこで、神戸大学や神戸高専等の研究機関では、ササバモという日本古来の水草がどの程度CO2を吸収し、池や湖の底へ炭素を固定するのかといった世界初の淡水カーボンの研究をしています。また、神戸市においても、これら研究機関と協働して兵庫区にある烏原貯水池と須磨区の総合運動公園内にある奥池にササバモを移植する実証実験を行っています。
神戸大学大学院工学研究科市民工学専攻
中山恵介教授
これまで淡水域の湖沼では、CO2の排出側でしかないことが通説でしたが、研究により吸収している湖沼が存在していることが明らかになりました。世界の淡水域の面積は、海洋の沿岸に比べても広く、淡水カーボンの評価が確立すれば、地球温暖化の有効な選択肢の一つになります。