ブルーカーボンとは、大気中の二酸化炭素が海中の藻などに取り込まれた炭素を指し、藻などが海中で分解されにくく、海底へ堆積したり、水中へ漂い続けることから、重要な二酸化炭素吸収源となります。神戸市では各地でブルーカーボンの取組を推進しています。
カーボンオフセットとは、二酸化炭素等の温室効果ガスの削減の努力をした上で、やむを得ず排出してしまう二酸化炭素(カーボン)を埋め合わせる(オフセット)ため、他の場所で排出削減や吸収の取り組みをしたり、そのような事業に出資したりすることです。神戸市では、国が設立を認可したジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が認証・発行・管理するカーボンオフセット制度を活用した事例があります。
神戸市内の取り組みはこちらのページをご確認ください。
神戸空港
兵庫運河
活動・研究開発に対する助成
カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素に対する事業を積極的に支援する「KOBEゼロカーボン支援補助金」や、市内企業が取り組むカーボンニュートラルをテーマとする研究・開発事業を支援する「神戸挑戦企業等支援補助制度」を実施しています。
Jブルークレジット認証に向けた課題の解決
神戸市内でJブルークレジット認証に向けた課題の解決に向け、専門家による助言・補助などを実施しています。
実証実験
市内でブルーカーボンの取り組みの推進をはかるため、神戸の海域で横展開が可能な藻場の造成技術や簡易なモニタリング手法等を検討しています。
2022年度にはワカメ養殖で利用していたワカメの刈り残しのあるロープを消波ブロックに設置してワカメが繁茂するかの実証実験を実施しました。
環境DNA分析による効果検証
海水を定期的に採水し、環境DNAを分析することで、神戸近海の魚の種類を把握しています。経年変化を捉えることで、ブルーカーボン事業等による「海の豊かさを守る」効果を検証しています。
アマモの種子の栽培試験
神戸市立栽培漁業センターでは、「うみのゆりかご」と呼ばれるアマモの種子の安定供給に向けた試験を実施しています。
学生ボランティアによる活動
関西学院大学を中心とする学生ボランティア団体「リコラボコウベ」が市内のブルーカーボンの取り組みに参画し、活動リポートしています。