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西区は、1982年(昭和57年)8月1日に、伊川谷町、櫨谷町、玉津町、平野町、押部谷町、神出町、岩岡町の7町をもって、垂水区から分区し誕生しました。
神戸市の西端に位置し、明石、三木の2市と加古郡稲美町に隣接しています。面積は138.02k平方メートルで市域の約4分の1を占め、北区に次いで2番目に広い区です。
分区当時の人口は、9区の中で最も少ない約94,000人でしたが、西神ニュータウン・学園都市・西神南ニュータウンなどの建設や玉津町、伊川谷町、岩岡町における区画整理事業などによって、現在の人口は市内最多となっています。
自然環境に恵まれた緑豊かな西区では、稲作のほか、都心近郊の農業地域としての特色を活かした園芸・畜産などの農業が盛んに行われており、観光農園や直売所が数多くあります。
また、明石川をはじめとする河川沿いの景色や農村風景のほか、太山寺・如意寺・神出神社などの神社仏閣や吉田遺跡・王塚古墳・木津磨崖石仏などの史跡、「鬼やらい」「獅子舞」「布団太鼓」などの伝統芸能が数多く伝承されてきました。
自然や伝統を受け継いできた一方で、1980年(昭和55年)以降は、西神インダストリアルパーク(西神工業団地)、神戸テクノ・ロジスティックパーク(神戸複合産業団地)などが開発され先端産業の集積が進み、工業が西区の産業に占める割合も大きくなってきています。
また、1986年(昭和61年)以降、学園都市に大学や高等専門学校の開学が始まりました。
1987年(昭和62年)3月には神戸市営地下鉄西神山手線が全線開通し、バス路線が整備されたことにより、区内外への交通が一段と便利になりました。
1998年(平成10年)4月には、明石海峡大橋とあわせて、区内を走る神戸淡路鳴門自動車道・山陽自動車道・第二神明道路北線などが開通し、地域経済の活性化や交通渋滞の解消など市民生活の向上に大きな役割を果たしています。
このように、分区から現在に至るまで、「住み」「働き」「学び」「憩う」をキーワードとして、区民のくらしを支えるためのまちづくりが進められてきました。