神戸を知る 日本マラソン発祥の地

最終更新日:2023年2月10日

ここから本文です。

日本マラソン発祥の地

「日本マラソン発祥の地神戸」の石碑明治42年(1909)3月21日、神戸の湊川埋め立て地から大阪の西成大橋東端までの約32キロの「マラソン大競走」が行われました。日本で「マラソン」という名称を使ったのは、この大会が初めてと言われています。参加申込者は408人にのぼり、体格試験によって120人にしぼりこまれました。鳴尾競馬場で予選が実施され、出場選手20人が決まりました。

大会当日の午前11時30分、当時の神戸市長水上浩躬が、短剣で選手の前に張られた紅白のテープを切り、スタートしました。

1位は、岡山県在郷軍人の金子長之助選手でした。御影付近で、わらじの緒が切れるアクシデントがありましたが、脱ぎ捨てて走り続け、タイムは2時間10分54秒、2着を5分近くも引き離す優勝でした。優勝者には、300円の賞金のほか、金時計や銀屏風などの豪華な賞品が贈られました。

神戸マラソン(2011年11月20日実施)のスタート地点でもある神戸市役所前に、「日本マラソン発祥の地神戸」の記念碑が建てられています。

参考図書

  • 兵庫県体育スポーツのあゆみ/兵庫県教育委員会/1979.3
  • 明治期における神戸の健脚競走に関する史的研究/棚田眞輔著/交友プランニングセンター/1994.2
  • 阪神健脚大競走/棚田眞輔,青木積之介共著/いせだプロセス出版部/1988.7
  • 「近世珍写真物語」荒尾親成『センター』422号(1990.3)より
  • 「神戸遊戯誌」青木重雄『神戸っ子』118号(1971.2)より

お問い合わせ先

文化スポーツ局中央図書館総務課