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最終更新日:2024年11月21日
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私たち一人ひとりは、自分の人権だけでなく、まわりの人達の人権も正しく理解し、尊重しあうことが大切です。
このページでは、私たちの身近にある「さまざまな人権課題」を紹介します。
女性の人権と男女共同参画わが国では、日本国憲法に男女平等の理念を取り入れ、男女雇用機会均等法、男女共同参画社会基本法、女性活躍推進法などの法律を制定し、性別による差別的な取り扱いを排除し、個人として能力を発揮する機会の均等が確保されるよう様々な取り組みが進められてきました。 セクシュアル・ハラスメントセクシュアル・ハラスメントとは、相手の意に反する「性的な言動」等によって、活動するうえで不利益を被ったり、活動環境が悪化したりすることを言い、相手の性別等は関係ありません。 配偶者等からの暴力(Domestic Violence)「Domestic Violence(ドメスティック・バイオレンス)」、略して「DV」には、明確な定義はありませんが、一般的に「配偶者や恋人など親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力」という意味で用いられます。 |
同和問題とは同和問題(部落差別)とは、日本の歴史の中でつくられた身分差別により、日本国民の一部の人々が、長い間、経済的・社会的・文化的に低い状態に置かれることを強いられ、同和地区や被差別部落と呼ばれる地域の出身であることや、そこに住んでいることなどを理由に、日常生活のうえで今もなお差別を受けるなどしている、我が国固有の人権問題です。 同和対策事業戦後、1946年に現在の日本国憲法が公布されましたが、同和問題の解決に向けた国の同和対策審議会の答申が出されたのは1965年でした。 今も残る差別や偏見しかしながら、依然として部落差別が解消されたとは言えないような状況が続いています。 部落差別をなくしていくために21世紀を迎えた現代において、多くの人は、部落差別がいわれのない不合理なものであると理解されていると思いますが、前述したように今なお差別事象は続いています。 えせ同和行為を排除するために「えせ同和行為」とは、例えば、同和問題に対する理解不足などの理由で高額の書籍を売りつけるなど、同和問題を口実にし、企業や個人、団体、官公署などに不当に利益供与等を求める行為を指します。えせ同和行為は、国民に同和問題に関する誤った意識を植えつける大きな原因となっています。 「えせ同和行為」に対しては、き然たる態度で断固拒否するとともに、具体的な要求を受けたときは警察(全国暴力追放運動推進センター)、弁護士会、法務局へ相談しましょう。 |
【じんけんクエスト】
ヒボーチューシオカラトンボ
無神経な言葉は人の心を深く傷付け、時には命を奪うことさえあります。
ネットやSNSを利用しているとき、あなたはヒボーチューシオカラトンボになっていませんか?
次の記事「人権課題 「インターネット」」を読んで「インターネット上の人権侵害」について考えてみましょう。
インターネット上の人権侵害総務省の「情報通信白書 令和6年版」によると、インターネットのSNSや動画共有サイト等のソーシャルメディアの利用者数は、2023年に全世界で49億人、日本では1億580万人に達し、今後も増加していくことが予測されています。 インターネットのソーシャルメディアは、欲しい情報が比較的簡単に得られたり、多くの人とコミュニケーションの輪を広げられたりするといった利点があります。 被害者にも加害者にもならないためにインターネット上の人権侵害を防ぐにはインターネットのソーシャルメディアを利用するときには、お互いの顔は見えなくても、直接、人と接するときと同様にルールやモラルを守ることが必要です。 インターネットでは、一旦、掲示板などに書き込みを行うと、その内容がすぐに広まってしまいます。「デジタルタトゥー」と呼ばれたりしますが、その書き込みをネット上から完全に消すことは容易ではありません。 匿名だからといって軽い気持ちで他人を貶める情報を書き込むことや、自ら書き込まなくとも、そのような情報を安易に拡散することが、思いもよらぬ深刻な事態を招き、その責任を問われることは現実に起こり得ます。 書き込む前のチェックポイント
インターネット上の人権侵害を受けたときはインターネット上に名誉を毀損したり、プライバシーを侵害したりする情報が掲載された場合、その被害者は、掲示板やSNSの運営者(管理人)に削除を求めることができます。 もしも、インターネット上で人権侵害の被害を受けたときは、一人で悩まず、下記を参考に相談してください。 |
性はグラデーション人間の性のあり方(セクシャリティ)は、大きく分けて、
の4つの要素があるとされており、その組み合わせによって人それぞれのセクシャリティが形作られています。
性の要素の組み合わせは多様であり、一人ひとり少しずつ異なっていることから「性はグラデーション」と言われることもあります。 SOGIとLGBTQ「SOGIハラ」という言葉がありますが、この「SOGI」とは、性を構成する要素の性的指向(Sexual Orientation)とジェンダーアイデンティティ(Gender Identity)の頭文字をとったもので、すべての人が持ち得る性の構成要素を包括して表す概念です。
性的マイノリティの置かれている状況現在は、性の多様性についての理解が少しずつ進んできていますが、今でも多くの人は、自分の周りには性的マイノリティは「いない」「会ったことがない」と思っているのではないでしょうか。 カミングアウトとアウティング自身のセクシャリティを他人に打ち明けるときに「カミングアウト」という言葉がよく用いられます。カミングアウトは、当事者本人が決めることであり、周囲の人がカミングアウトを強要してはいけません。 性の多様性への理解増進の取り組み国では、性の多様性への国民全体の理解を進めていくために、2023年6月に「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」を施行しました。 アライ(Ally)「アライ」は、英語の「同盟、支援」を意味する「ally」を語源とし、性的マイノリティの理解者、支援者の呼称として使われています。 |
さまざまな人権課題について、中学生向け人権啓発冊子「あすへの飛翔」から、動画付きで紹介します。