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最終更新日:2022年8月10日
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8月27日(日曜日)、全国で初めて、“スマホ世代”の中学生が主体となり、スマホとの付き合い方について、市長や有識者と議論を行う「神戸市スマホフォーラム」を開催しました。
はじめに、同会議の座長を務めておられる、品田 裕氏(神戸大学大学院法学研究科教授)による有識者会議での議論の共有が行われました。
「ポケモンGO」の流行を契機に、スマホ利用による、青少年の心理発達への影響や、交通事故被害など、現実世界と仮想現実世界の境目で生じるトラブルについての報告が行われました。同時に、同ゲームを観光や地域活性化に利用するケースの紹介もあり、ICTからはじまるまちづくりへの可能性も提起されました。
続いて、伊東 香氏(ヤフー株式会社)による、スマホを使った社会課題の解決事例のご紹介がありました。
「知る 楽しむ 暮らす 調べる」という軸に沿って、スマホを上手に使うことで社会に存在する課題を解決できる可能性があることなどを教えていただきました。
「スマホは世界につながる道具であり、上手に使えば、社会の課題を解決できる可能性を秘めている。(同フォーラムを通じて)大人と子どもで上手な付き合い方を模索したい。」という言葉が印象的でした。
今年度の「いきいき生徒会」の中で活動する中学生たちによる、アンケート結果分析や、自分たちで作ったスマホ三か条と啓発コマーシャル動画の発表が行われました!立派な発表に会場からは、たびたび大きな拍手が起こりました。
作成に関わった中学生は「(動画づくりについて)セリフや演技が大変だったが、頑張って作った。黒板に絵を描いたり、小道具を作ったりするのは大変だったが、良い動画ができた。神戸市全体で活用して、この三か条をもっと広めたい。」と、意気込みを見せました。
竹内 和雄氏(兵庫県立大学准教授)によるコーディネートのもと、久元神戸市長、有識者(ヤフー株式会社 伊東氏)、中学生らによる熱い議論が繰り広げられました。
前プログラムで中学生が報告した事柄をもとに、「ネットでの喧嘩」「ネット課金」「面識ない人とLINEできるか」「LINEでの告白や謝罪」などについて、中学生の“今“を自身で赤裸々に語ってくれました。
会場の参加者からの「(ネットやスマホについて)大人に考えて欲しいことはある?」という中学生への質問に対し「もっとネットに触れた上で、同じ目線で一緒に考えて欲しい」という中学生の叫びが垣間見える場面もありました。
これまでの取り組みに関わった中学生、市長、有識者らによる議論の末、
「スマートスマホ都市KOBE」
というキャッチコピーが誕生しました!
このキャッチコピーには、便利なスマホをうまく使うことで、“安心安全なスマホ利用の街にしたい”という想いが込められています。
このフォーラムをきっかけに、神戸市全体へ、広く発信・浸透させていきましょう!
最後に、久元 喜造神戸市長より、フォーラムの振り返りと今後の取り組みについてのコメントがありました。
中学生との熱い議論の中で、普段聞きなれないスマホ・ネットワードに驚きを見せつつも「(ネットとリアルの世界の境目について)子どもと大人では感じ方、考え方が全然違った。中学生にとってネットの世界はバーチャルではなく、リアルの一部だということがとても印象的だった。」と話しました。
また、今回採択されたキャッチコピーについては、「(キャッチコピーは)解釈の幅が広いところが良い。(スマホ・ネットについて)大人と子どもで捉え方に違いがあることを意識し、神戸市民全体で考え、素晴らしいスタートにしたい」と語りました。
神戸市では、今回のフォーラムの内容をふまえ、今後の取り組みについて検討が進められています。これから「スマートスマホ都市KOBE」としての歩みが始まります!
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!