地蔵盆

最終更新日:2024年8月19日

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地蔵盆とは


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地蔵盆は、8月23・24日に行われます。
本来は、この日がお盆祭りの最後の日だったことからはじまった、といわれています。
今では、お盆休みが8月15・16日前後でおわるので、お盆から少しはなれた行事になってしまいました。

地蔵盆とは、お地蔵さんにお参りをする行事です。
地蔵は奈良時代に日本に伝わり、平安時代に人々に広まりました。

もともと「地蔵」という言葉には、古代インド語で「大地の母」という意味があり、
地蔵には、様々なものを生みだす、大地のような力があるといわれています。
また、子どもを病気や災難から守る力もあるとされてきました。

地蔵盆は、今ではだんだんと、子ども中心の行事へと変化してきています。
8月23日を中心に、お地蔵さんの掃除やお化粧をします。
そしてお供え物をして、お地蔵さんの周りを提灯で飾り、線香を持ってお参りにきた子どもたちにお菓子を配ります。

長田区と地蔵盆

長田区は神戸市の中でも地蔵盆がさかんに行われている地域のひとつです。
その理由には長田区の歴史が深く関係しています。

長田区はくつ産業が有名ですが、くつを作るためにはたくさんの人手が必要でした。
そのため地方や外国からたくさんの人が長田区に住み、働くようになりました。
そして住居として長屋が多く建てられました。

そうして建てられた長屋では、当時伝染病により子どもが亡くなることが多く、
その供養としてお地蔵さんが建てられました。他の区でも同じような風習はあったものの、
空襲により多くの地域でお地蔵さんが焼けてしまいました。

しかし、長田区では焼けずに残ったお地蔵さんが多かったため、
昔からの風習である地蔵盆がさかんに行われ続けているのです。
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新長田1番街商店街 2022年度地蔵盆の様子
 
地蔵盆からよみとくながた歴史ものがたり(PDF:1,413KB)

神戸常盤大学との地蔵盆文化の調査・継承プロジェクト

学校法人玉田学園 神戸常盤大学と区は、長田区内の地蔵盆の現状を調査し、その文化を次世代に引き継ぐための新たなプロジェクトを開始します。

本プロジェクトは、2008年より締結する包括的な大学連携協定のもとに、地域と協働してまちづくりに取り組み、区内の地蔵盆文化が絶やされることなく、未来へと受け継がれることを目指しています。

2024年度の取り組み

初年度は、神戸常盤大学の基盤教育科目「プロジェクトデザイン」(指導教員:室﨑友輔講師)の一環として、次の活動を行います。

  • 地蔵の所在場所調査、地蔵盆の開催場所調査
  • 地蔵盆の運営者へのヒアリング調査:地蔵盆の運営者に地蔵盆の歴史や課題、楽しみについてヒアリングを行います。

2025年度以降の展望

  • 学生派遣:地蔵盆の担い手不足に悩む地域へ学生を派遣し、地蔵盆の準備や運営を支援します。
  • 復活支援:地蔵盆を復活させたいと考える地域に対して、支援活動を行います。

長田区内で地蔵盆の運営に困っている、又は復活させたいと考えている方は、ぜひ常盤大学室崎先生又は地域協働課にご相談ください。

相談先

神戸常盤大学保健科学部口腔保健学科(講師:室崎友輔)
y-murosaki@kobe-tokiwa.ac.jp
神戸市長田区総務部地域協働課まちづくり推進係
TEL:078-579-2311

2024年度主な開催場所

  • 開催日:8月23日(金曜)
各開催場所と時間は以下のとおり
  • まちのあかり丸山の家:13時~景品がなくなり次第終了
  • 長福寺:15時~お菓子がなくなり次第終了
  • 長田町2丁目2-1 16時~18時
  • 長尾町中公園:17時~お菓子がなくなり次第終了
  • 新長田一番街商店街南口:17時~お菓子がなくなり次第終了
  • 清涼山地蔵院:17時~お菓子がなくなり次第終了
  • 六間道3丁目商店街(庄田町3丁目):17時~お菓子がなくなり次第終了
  • 駒ヶ林町6丁目2付近:17時~お菓子がなくなり次第終了
  • 日吉ポケットパーク:17時~
  • 海泉寺墓地(駒ヶ林町2丁目8):17時頃~
  • 神楽町けやき広場:17時~18時30分
  • 碧雲山 善導寺:17時~20時(8月24日(土曜)も開催)
  • 腕塚堂(駒ヶ林町4丁目6-8付近):17時30分~お菓子が無くなり次第終了
  • 本町筋商店街:18時~お菓子が無くなり次第終了
  • 久保町1丁目:18時~19時
  • 細田町2丁目(細田線沿い):18時40分~お菓子が無くなり次第終了

お問い合わせ先

長田区総務部地域協働課