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ながたの歴史

最終更新日:2024年11月20日

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本ページでは、ながたの歴史について紹介しています。さらにくわしく知りたい方は以下のPDFデータをご覧ください。

ながたの歴史(PDF:12,254KB)

弥生時代から

長田地方の歴史を振り返ってみると、弥生時代にまでさかのぼることができる。日本に初めて稲作がわたってきたのは弥生時代のことで、その当時使われていた弥生式土器が、長田神社境内を中心に苅藻川流域で多数出土しており、人々はこの恵み多い川の流域に居を定めて稲作に従事し、集落を守る神を中心に、四季の生活を送っていた。この苅藻川に沿って長く拓けた田地の美称として、長田の名が起こったといわれている。

弥生時代のイラスト画:丘あつし

その後、大化の改新前後には、条理制の地割が行われ、古代の山陽道が整備された。源平合戦の際には長田の谷から長田一帯にかけて主戦場になり、民家などが焼かれてしまったと思われる。南北朝時代にも、合戦の場となり、長田神社は湊川合戦で足利方についた。そして、明治に至るまで、農村地域としてそれぞれの地域は発展してきたのである。

源平合戦のイラスト画:丘あつし

神戸市に編入

1868年(慶応3年)12月7日、兵庫開港が行われ、1879年(明治12年)には神戸市の前身神戸区が、神戸郡・兵庫郡・坂本村を併せて成立している。1889年(明治22年)この神戸区に葺合村・荒田村を併せて神戸市として発足し、長田の方では、東尻池・西尻池・長田・駒ケ林・野田・御崎・今和田新田・吉田新田を併せて林田村となる。

野田浜の画像

1896年(明治29年)林田村・湊村・池田村を神戸市に編入し、神戸・湊東・湊西・葺合・湊・林田の6区を設ける。

こうして、神戸市に編入された林田区では、道路整備事業が始まると共に、山陽電鉄の前身兵庫電気鉄道により1910年(明治43年)兵庫~須磨間の営業が始まった。

また、兵庫運河沿岸には、精糖工場を始め、製粉工場・発電所・木材業・マッチ工場・鉄工関係の工場が建設されていった。

大正時代に入ると、耕地整理組合による市街地化が始まり、西部・長田・西代と順次耕地整理組合が設置され、農地を整理して道路をつくり、新町名をつけ、将来市街地に発展することを予想して土地整理が行われ、市街地発展の基礎となった。

長田交差点の画像

第一次世界大戦下の好況や昭和初頭の不況などを経て、1931年(昭和6年)行政区が設置された。林田区を始め、灘・葺合・神戸・湊東・湊・湊西・須磨の7区が設置され、戸籍・寄留・埋火葬認許・就学・兵事・種痘・税務・選挙・印鑑・諸証明などの事務を身近に処理できるようにしたのである。

こうした努力にもかかわらず、1938年(昭和13年)の阪神大水害により区内全戸数の80%が被害を受け、更に第二次世界大戦により壊滅的な打撃を受けた。戦災による人口移動で、神戸市の人口分布は大きく変化したため、区域の広さを適正化し、一区一警察署の設置を基本として、1945年(昭和20年)従来の8区は6区に統合された。

くつ工場の画像

従来林田区であった兵庫運河より東の地域を兵庫区に移すと共に、従来は須磨区であった旧西代村の範囲を林田区に編入した。

これが、今の長田区である。奇しくも林田区から長田区に変わって50年目に大震災が起こったのである。

このように、長田の歴史を見てくると、早くから開けた土地であったこと、田園地域から住居地域・工業地域に変遷したこと、近代に入ると耕地整理が行われ市街化が早く進んだこと、水害や戦災にあっていること、第二次世界大戦後早くに基盤整備がなされたことなどがわかる。

長田南部の画像

長田区の変遷

1868年(慶応3年)兵庫開港
1873年(明治6年)真野小学校創立(1887年に真陽小学校に吸収)
1889年(明治22年)東尻池村・西尻池村・長田村・駒ヶ林村・野田村・御崎村・今和田新田・吉田新田を合わせて林田村と命名。神戸市制実施。神戸区に葺合、荒田両村を合わせて神戸市とする。
1896年(明治29年)湊村・林田村・池田村を神戸市に編入
1898年(明治31年)苅藻島埋立工事完成(工事着手明治29年8月)
1901年(明治34年)湊川付け替え工事完成、通水式を実施
1910年(明治43年)兵庫電気軌道(山陽電鉄)兵庫~須磨間開通、長田駅・西代駅開業
1919年(大正8年)寺池・重池・蓮池を市営住宅地として埋立
1931年(昭和6年)区制実施(林田区誕生)
1938年(昭和13年)阪神大水害
1945年(昭和20年)林田区は須磨区との境を変更し長田区と改称
1961年(昭和36年)長田港の築造完成開港式
1965年(昭和40年)戦後、長田区の人口がこの年のピークになる。人口214,345人、57,165世帯
1967年(昭和42年)7月豪雨災害
1968年(昭和43年)神戸高速鉄道開通(阪神・阪急・山陽・神戸電鉄相互乗り入れ)
1969年(昭和44年)西市民病院完成
1970年(昭和45年)西市民病院開院
1974年(昭和49年)丸山コミュティーセンターオープン
1977年(昭和52年)神戸市営地下鉄西神線、新長田~名谷間開通、新長田駅前ビル完成
1983年(昭和58年)神戸市営地下鉄山手線新長田~大倉山間開通
1984年(昭和59年)12月区の花として「サルビア」を選定(全市ではじめて)
1985年(昭和60年)神戸市営地下鉄山手線大倉山~新神戸間、西神延伸線名谷~学園都市間開通
1989年(平成1年)サルビアギャラリー開設
1990年(平成2年)長田消防署・警察署の新庁舎完成
1993年(平成5年)長田区総合庁舎移転
1995年(平成7年)阪神・淡路大震災
1998年(平成10年)ピフレ新長田(区民ホール)完成
2000年(平成12年)シューズプラザオープン
2001年(平成13年)神戸市営地下鉄海岸線三宮花時計前~新長田開通
2003年(平成15年)長田区の木が「ハナミズキ」に決定
2007年(平成19年)西代蓮池公園オープン
2009年(平成21年)鉄人28号モニュメント完成、KOBE鉄人三国志ギャラリーオープン
2010年(平成22年)地域人材支援センター(現ふたば学舎)オープン
2011年(平成23年)震災復興土地区画整理事業完了、三国志ガーデンオープン
2012年(平成24年)神戸アーカイブ写真館オープン
2015年(平成27年)長田区制70周年、阪神・淡路大震災20年
2017年(平成29年)ながた緑プロジェクト開始
2019年(平成31年・令和元年)新長田合同庁舎完成、ふたば国際プラザオープン、鉄人28号モニュメント10周年

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長田区総務部地域協働課