最終更新日:2023年9月27日
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―平田さんはどのような活動をされているのですか?
民生委員としては、ひとり暮らし高齢者の見守り活動のほか、ふれあい給食の企画・運営や、チラシの作成等を行っています。現在はコロナ禍の影響でこれまでのような活動が難しくなっていますが、井吹台地区ではふれあい給食を配食に切り替えて実施したり、電話やお手紙で見守り活動を継続したり、布マスクを作成して高齢者の方々に配布するなど、工夫して活動を継続しています。
また、体操インストラクターとして週に4か所でリズム体操指導を行い、ボランティアとして親子体操やフレイル予防体操をしています。こちらもコロナ禍で活動内容は限られますが、感染症対策をとったうえで、できることをしています。いずれの体操教室も、運動が苦手な方でも続けられるように、楽しい内容にしています。
歳を重ねても、正しい知識を身につけて運動を継続していれば、健康でいられるということを伝えていきたいです。
▲ふれあい給食で食事前の健康体操を実施※2015年の様子
―民生委員として22年間にわたり活動されていますが、活動を始めたきっかけや苦労、やりがいなどを教えてください。
井吹台に転居してきた際、ボランティアについての福祉講座に参加し、その後お誘いを受けたのがきっかけです。何も知らない状態で始めたので、分からないことは先輩の民生委員の方々に1からいろいろと教えていただきました。このように支えていただきましたので、特に大変だと思うことはなかったように思います。
高齢者の方から感謝されたときは非常に嬉しいです。自身の活動が、少しでも皆様のお役に立てたと感じた時にやりがいを感じます。
これから民生委員を始めようという方、民生委員に誘われた方は、心配せずにまずは始めてみてはいかがでしょうか。周囲の民生委員の方々が力になってくださいますし、勉強になることも多いです。
▲ある日の手作りふれあい給食
―体操インストラクターを始められたきっかけについても教えてください。
もともと運動が好きで、リズム体操研究会というNPO法人の一員として、約30年間にわたり、全国の指導者を対象にリズム体操(音楽に合わせて行う体操)を創作し指導する活動を続けてきました。リズム体操は、「色々な音楽を使うので楽しい」「動きやすい」「効果がある」という3つの特徴があり、運動が苦手な方でも楽しく運動を続けることができます。
実はリズム体操研究会自体は3年前に解散したのですが、NPO法人勤務時代の経験が、現在の体操教室や、民生委員活動に生かされていると感じています。
▲コロナ禍のなか、家でできる簡単な体操を紹介したチラシを作成し高齢者の方々に配布
―今後新しく取り組んでみたいことはありますか?
夢のような話ですが、「大人の学校」を作ることができたら、と思います。
小学校や中学校の義務教育における「子どもから大人になる過程の教育」のように、人生100年時代の今は「大人から高齢者になる過程の教育」が必要と感じています。
「正しい栄養の摂り方」や「健康寿命の延ばし方」「高齢期の運動」等、情報が氾濫している現代社会の中で正しいことを伝えていきたいです。健康寿命が延びることで、医療が抱える問題解決の一助にもなるのでは、と考えます。
―最後に、区民の方に向けて一言お願いします。
「健康づくりは幸せづくり」です。
西区は公園も多く、川の周りには遊歩道などが整備されており、健康づくりには恵まれた環境です。ぜひ運動の大切さを理解して、コロナ禍ではありますが、自然に親しみながら健康に過ごしていただけたらと思います。