最終更新日:2024年9月19日
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神戸市は、自然豊かな漁場である瀬戸内海に面して、春の風物詩にもなっている“イカナゴ漁”、“須磨海苔”で有名な海苔養殖などの漁業が盛んです。垂水・塩屋・舞子の3つの漁港、須磨浦・東須磨・駒ヶ林・兵庫運河の4つの漁船だまりを拠点に約220名の漁師さんたちが美味しい水産物を届けてくれています。
イカナゴ 2月~3月(くぎ煮など)
イワシシラス 5月~11月(チリメンなど)
海苔 11月~4月(須磨海苔、兵庫のり)
その他(タイ、ヒラメ、タコ、タチウオ、サワラ、アジなど)
2月下旬から3月に2隻の小型漁船が平行に並び網をひく「船びき網漁業」によりイカナゴのシンコ漁として漁獲されています。 水揚げされたシンコは醤油、砂糖、生姜とともに炊かれ、「イカナゴのくぎ煮」として古くから親しまれています。炊かれた形が曲がった釘に似ていることから「くぎ煮」と呼ばれています。 近年漁獲量が減少しており資源量の回復が課題となっています。 |
5月から11月に2隻の小型漁船が平行に並び網をひく「船びき網漁業」により漁獲されており、漁船漁業としては最も漁獲量の多い魚種です。 神戸のイワシシラス漁は4時から網入れが許されているため、エサを食べる前の腹部が透き通ったイワシシラスを水揚げすることができ、茹でても白いのが特徴です。 |
11月から翌年4月にかけて須磨区から垂水区で海苔養殖業がさかんに行われています。神戸市では昭和36年に須磨浦付近で始まり、魚の漁獲量が減少する冬場の漁業者の収入源として広がりました。 海面で育てられた海苔の芽は、収穫され加工場で普段食べている海苔になり、「須磨海苔」、「兵庫のり」として出荷されます。「須磨海苔」は、2007年に神戸市漁業協同組合が地域ブランドとして商標登録しました。 海苔には、グルタミン酸(昆布の旨み)、グアニル酸(しいたけの旨み)、イノシン酸(かつお節の旨み)と呼ばれる旨み成分が含まれ、これらがおいしさの秘密です。 |
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