最終更新日:2021年11月10日
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神戸市の主な穀物は、やはり水稲です。コシヒカリなどの定番品種や地域ブランド米もあり、特産物“灘五郷のお酒”の原料にもなる酒米もあります。その他、道の駅“淡河(おうご)”のそばや、北区の“北神みそ”の原料としての大豆も生産されています。
神戸では、主にコシヒカリ、キヌヒカリ、キヌムスメ、ヒノヒカリの4品種のお米が栽培されています。
また、栽培方法の違いから、たい肥をたくさん施用した有機質を豊富に含む圃場で農薬を使用せずアイガモ農法などで栽培される有機米や、北区大沢町の“おおぞうそだち”、西区押部谷町の“おしべのゆめ”、西区櫨谷町松本の“菜の花米”など、消費者と一緒に取り組む都市農村交流を通して地域独自で名前を付けて販売する“地域ブランド米”が生産されています。
なお、市内の小学校の学校給食で使用するお米は市内産を100%使用しています。
神戸の酒米は北区の谷あいで、昼夜の温度差が大きく、また、粘質がかった地力のある土壌という地域の特性をいかして生産されています。良い酒米の条件としては粒が大きく、粒張りが良く、粒の中心部に心白(しんぱく:白く不透明な部分)が鮮明に出ていることなどがあげられます。
山田錦は“山田穂”と呼ばれる系統をベースとして、兵庫県の試験場で育成され昭和11年に命名された品種で、全国的に見ても日本酒づくりに最も好適な酒米として高く評価されており、奨励品種にもなっています。
“山田穂”の由来にはいくつかありますが、神戸市北区山田町藍那で栽培されていた系統の名称で古くから栽培されていたものであるとも言われています。
神戸で栽培された山田錦は、市内の酒造メーカーをはじめ、広く全国に出荷されています。
神戸のそばは北区淡河町木津地区を中心に栽培されています。特に淡河町で栽培されたそばは、道の駅「淡河」のレストラン「そば処“淡竹”」で十割そばとして提供されており、市民がいつでも気軽にそば本来の味と香りが味わえると評判です。
そばにはポリフェノールの一種であるルティンが多く含まれています。ルティンは、血圧降下作用があることから生活習慣病の予防に効果的といわれています。
神戸の大豆は西区・北区で栽培され、直売所を中心に枝豆や加工品として販売されています。
特に北区では農家の女性組織により、地元産の大豆を使用したしたみそづくりが行われています。