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真空パック詰食品(容器包装詰低酸性食品)のボツリヌス食中毒対策

最終更新日:2024年10月3日

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真空パックなどの密封食品でも、常温で放置しておくと、ボツリヌス菌が増殖し、命にかかわる食中毒の原因になることがあります。

容器包装詰低酸性食品とは

真空パックなどの容器包装に密封した食品のうち、pHが4.6を超え、かつ、水分活性が0.94を超えるものであって、120℃、4分間に満たない条件で殺菌を行ったものです。殺菌は、容器包装に詰める前後を問いません。

なお、「レトルトパウチ食品」・「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」と表示されているものは、120℃4分以上又は同等の加熱加圧殺菌がなされており、常温で保存できます。

ボツリヌス菌

土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌(酸素の無い環境で増殖する性質を持つ菌)で、熱に強い芽胞を形成します。
また、毒性の強い神経毒を産生することが知られており、この毒素は、現在知られている自然界の毒素の中では最強の毒力があるといわれています。
過去には、容器包装内部が嫌気性となる、真空パックなどの密封食品・びん詰・缶詰などを原因として食中毒が発生しています。

症状

喫食から8~36時間で発症します。
吐き気、嘔吐、筋力低下などの他、めまい、呼吸困難などの神経症状を呈します。
適切な治療を受けないと、死亡率は30%以上であると言われています。

容器包装詰低酸性食品のボツリヌス食中毒の予防方法

真空パック詰食品(容器包装詰低酸性食品)のボツリヌス食中毒対策(厚生労働省)
消費者向け、事業者向けのリーフレットが掲載されています。

消費者のみなさまへ

  • 「要冷蔵」「10度以下で保存」といった表示のある食品は必ず冷蔵保存して下さい。
  • 容器包装が膨張している缶詰や真空パック食品は食べないようにしましょう。

業者のみなさまへ

  • 120℃で4分間加熱する

又は

  • 生産から消費まで10℃以下で管理、はっきり「要冷蔵」と表示する

事故を起こさないために、もう一度自社製品の対策を確認して下さい。

お問い合わせ先

健康局食品衛生課