最終更新日:2024年8月14日
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灘地方における酒造りの歴史は、1624年に西宮における醸造が最初とされていますが、伝承的にはさらに元弘・建武の昔(1330年頃)より行われていたようです。
灘という地名が文献に表れるのは1719年(正徳6年)のことですが、当時は現在の灘五郷(西宮市今津から神戸市灘区大石までの沿岸部約12キロメートル)よりも広い範囲をさしていました。長い時代の変遷を経て明治中期以降は、東から順に今津郷、西宮郷、魚崎郷、御影郷、西郷の五つの郷を灘五郷と総称するようになりました。
この地域で酒造業が発達したのは、原料になる米と水、醸造技術、気候風土のすべてにおいて恵まれた条件を備えていたからです。
今日でも、生産課税出荷量が全国の約25%を占めるなど、灘五郷の酒造業は日本の清酒業界をリードし続けています。
神戸市内にある酒蔵等をご紹介する動画です。
2017年度より、神戸市、灘五郷酒造組合、西宮市、阪神電鉄の4者が実行委員会の構成員となり立ち上げたプロジェクトで、それぞれの強みを活かしながら阪神電鉄沿線を中心としたPR事業を実施しています。
「灘の酒蔵」を中心とした地域の活性化、誘客促進、ブランド力向上を図り、更に「灘の酒」の需要拡大につなげることを目指し、日本一の酒どころである「灘五郷」や「灘の酒」を①知ってもらい、②訪れてもらい、③良さに触れてもらう活動を行っています。
2017年10月よりラッピングトレイン「Go!Go!灘五郷!」第1弾を運行していましたが、2020年10月13日よりデザインを一新して第2弾を運行中です。車内には、「菰樽(こもだる)つり革」や座席側面ステッカーの装飾が施されています。
神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市(幹事市)の5市が申請を行った『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』が、2020年度の日本遺産に認定されました。「日本酒」をテーマとしたストーリーが認定は初めてです。
江戸時代、伊丹・西宮・灘の酒造家たちは、優れた技術、良質な米と水、酒輸送専用の樽廻船によって、「下り酒」と称賛された上質の酒を江戸へ届け、清酒のスタンダードを築きました。
酒造家たちの技術革新への情熱は、伝統ある酒蔵としての矜持と進取の気風を生み、「阪神間」の文化を育みました。
六甲山の風土と人に恵まれたこの地では、水を守り米を育てる人々、祭りに集う人々、酒の香漂う酒造地帯を訪れ、蔵開きを楽しむ人々が共にあり、400年の伝統と革新の清酒が造られています。
灘五郷地域への誘客を図るとともに、酒造文化への理解を深め、「灘の酒」の魅力を発信することを目的として、毎年、日本酒のシーズンに実施している酒蔵スタンプラリーです。今年度については、謎解きイベントの要素を追加して開催を予定しております。
●開催期間:2024年11月1日(金曜)から2025年2月28日(金曜)
地理的表示(GI)制度は、酒類の確立した品質や社会的評価がその酒類の産地と本質的な繋がりがある場合に、その産地名を独占的に名乗ることができる制度です。
「灘五郷」は2018年6月28日付けで、酒類の地理的表示(GI)として国税庁長官の指定を受けました。
「GI灘五郷」を名乗る清酒は、定められた生産基準を満たし、審査により酒類の特性を担保しています。特性は、「味わいの要素の調和がとれ、後味の切れの良い酒質」です。
2014年11月1日に「神戸灘の酒による乾杯を推進する条例」が施行されました。
詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
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