倚松庵の2階廊下

最終更新日:2024年9月30日

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2階廊下の画像

『細雪』より引用

「写真屋さん、――」
と悦子は、階段の中途に立ちながら二階の廊下へ首だけ出して妙子の姿を覗き込んでいる二十七、八の青年に言った。

解説

「階段の中途に立ちながら二階の廊下へ首だけ出して」という描写を読んで読者はどんな状況を想像するのだろうか?しかしここ倚松庵に来ればすべて腑に落ちる。階段を見下ろすような柵がついていて、階段の中途に立ち止まると2階の部屋からは「首だけ出して」という状態になるのだ。中巻のヒーロー板倉の、心にくい登場の仕方である。

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