最終更新日:2024年10月31日
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『細雪』の家へようこそ。
谷崎潤一郎はこの家に1936年11月から1943年11月まで住みました。
ここで過ごした夫人・松子とその妹たちや娘との出来事を等身大で書いたのが『細雪』なのです。
ですから、この家に入ると作品世界が目に浮かんできます。
「倚松庵」は、文豪・谷崎潤一郎が1936年から1943年まで居住し、松子夫人やその妹たちをモデルとした小説「細雪」の舞台となりました。庵内には著書や参考文献等を集めた「谷崎文庫」を併設しており、倚松庵は「文学の庵(いおり)」として、多くの市民や観光客に谷崎文学の世界を親しんでいただくことを目的として開館されています。また、2010年11月より、谷崎潤一郎の初版本等の作品を展示・閲覧できるよう書庫を設けていますので、お立ち寄りの際はぜひご覧ください。また、谷崎直筆の手紙の影印もご覧いただけます。
谷崎潤一郎旧邸「倚松庵」
神戸市東灘区住吉東町1丁目6番50号
土曜・日曜・祝日 10時~16時(ただし、年末年始12月29日~1月3日は休館)
電話:078-842-0730
※当日都合により急遽中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
テーマ「震災にびくともしなかった強運の倚松庵~もうすぐ阪神大震災30年!~」について語ります。
谷崎潤一郎の小説「細雪」を題材にした阪神間モダニズムの一端を描いたショートフィルムが公開されています。自由奔放に恋する蒔岡家の四女・妙子「こいさん」がバーテンダーの三好との恋愛模様を描いた短編映画です。谷崎潤一郎旧邸である「倚松庵」や原作にも登場する「ホテル花小宿」などで撮影され、ナチュラルなタイムスリップ神戸と有馬温泉を舞台にしています。
1987年6月:所有者から神戸市へ倚松庵を寄贈。
1987年7月:倚松庵の解体開始。
1989年12月:移築復元工事に着工。
1990年7月:開館。谷崎に関する図書を集めた「谷崎文庫」を庵内に開設。