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【2021年度】「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」の取組み状況

最終更新日:2024年9月20日

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おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例

「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」(2019年4月1日施行)に関する、2021年度の取り組み状況について報告します。

おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例(PDF:174KB)

「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」の取り組み状況について(PDF:382KB)
(2022年9月15日神戸市経済港湾委員会資料より)

2021年度の取組施策

1.生産者、事業者及び市民の交流支援についての主な施策(第8条)
2.啓発活動等についての主な施策(第9条)
3.生産、供給及び市内流通の促進についての主な施策(第10条)
4.生産環境及び生産基盤の整備等についての主な施策(第11条)
5.神戸産農水産物等の優先利用についての主な施策(第12条)
6.ブランド化の推進についての主な施策(第13条)
7.他の施策との連携についての主な施策(第14条)
8.6次産業化の支援についての主な施策(第15条)

1 生産者、事業者及び市民の交流支援についての主な施策(第8条)

(1)ファーマーズマーケットの開催
地産地消のライフスタイル化を目指したファーマーズマーケット「EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET」を東遊園地や須磨海岸など市内各地で開催した。
また、駒ヶ林、御崎公園、西神中央駅前においても、地域の個性に合わせたマーケット等を開催した。

  • EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET:36回 約31,500人

(東遊園地、旧居留地、KIITO、メリケンパーク西側護岸、須磨海岸、垂水漁港、新長田鉄人広場)

  • 駒ヶ林(長田港漁船だまり):2回 約3,200人
  • 御崎公園:約200人

3月を「食べるをつくる月間」とし、兵庫区南部を中心に食や循環をテーマとしたワークショップを巡るシールラリーを展開

  • 西神中央:1回 約680人

駒ヶ林での水産物マーケット写真
 駒ヶ林地区での水産物マーケット

FARMARS MARKETホームページ(外部リンク)

(2)観光農漁業及び農漁業体験への支援
神戸市観光園芸協会と連携し、いちご・ぶどう・なし・さつまいも・かき・とうもろこしの観光農園及び貸農園のPRやクイズラリーを実施した。
また、地域団体等が主体的に取り組む、稲作体験・野菜収穫体験など農漁業体験イベントに対して支援を行った。

  • 観光農園利用者:36,404人

内訳:いちご10,318人、ぶどう5,902人、なし2,261人、さつまいも15,508人、かき904人、とうもろこし489人、貸農園1,022人

  • クイズラリー応募総数:757通
  • 農業体験:21地区

稲作体験、黒大豆栽培体験、さつまいも栽培体験、みそづくり体験、しめ縄づくり体験、そば打ち体験 等

  • 漁業体験:(釣り大会)44回 1,158人、(乾のりづくり体験)14回 339人
  • 栽培漁業センターの施設見学:11団体 837人(市内外の小学校など)

観光農園については神戸市観光園芸協会のホームページ(外部リンク)
栽培漁業センターについては神戸市立栽培漁業センターのホームページ(外部リンク)

(3)農村ツーリズムの推進
農村の地域資源の発掘、魅力発信及び地域活性化につながる企画を公募し、提案事業(3事業)を支援した。

  • 道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」を起点とした神戸里山体験型サイクリングツアー
  • 交流拠点「HATA+BE+(はたび~)」発・周遊型アクティビティ開発
  • 農村里山でサイクリングと収穫体験とBBQ

神戸里山体験型サイクリングツアーの写真
 神戸里山体験型サイクリングツアー

2 啓発活動等についての主な施策(第9条)

神戸が誇る美しい花をPRし、消費拡大につなげるため、「街の彩ガーデン」として花のディスプレイを設置した。「神戸花物語2021秋」では、メリケンパークのBE KOBEモニュメント前に花絵を設置したほか、「神戸花物語2022春」において、ストリートピアノと連携した神戸産の花の展示を行った。
また、垂水漁港での漁業デーや市民を農業の生産現場に案内する産地見学会の開催、「こうべ旬菜」などの神戸産農産物について、市内小売店や量販店でのPR販売やInstagramを活用した「神戸産を食べて応援キャンペーン」などを開催した。
さらに、市WEBサイトなどで、神戸の農漁業や食に関する情報を発信した。

  • 「街の彩ガーデン」:年間6回(延べ33ヵ所)市役所1号館ロビー、デュオこうべ、西区役所他
  • 「神戸花物語 2021 秋」:メリケンパーク(BE KOBE前)

(前半)10月22日~10月31日、伊川谷産ビオラ 約7,000鉢、テーマ「ハロウィン」
(後半)11月2日~11月14日、伊川谷産ビオラ 約7,000鉢、テーマ「神戸港」

  • 「神戸花物語2022春」:市内10ヵ所、3月1日~3月6日
  • 産地見学会:9回 143人
  • 神戸産農産物PR販売:小売店8回、量販店10回(8月~3月)

           開催店30店舗(地産地消推進店27店舗、量販店3店舗)

  • 神戸産を食べて応援Instagramキャンペーン:12月~2月
  • 漁業デーの開催:10回 約500人

神戸花物語2021秋の写真
 神戸花物語2021秋

神戸花物語2022春の写真
 神戸花物語2022春

神戸花物語については神戸市花き協会のホームページ(外部リンク)

3 生産、供給及び市内流通の促進についての主な施策(第10条)

(1)安定供給の取り組み
「こうべ旬菜」の認知度向上と消費拡大のため、出荷・産地表示資材への支援、量販店での地産地消コーナーの設置などに取り組んだ。また、直売所に出荷する生産者団体が行うPR活動に対して支援を行った。水産振興では、漁業経営の安定のため、漁船保険や漁業共済等に関する支援を行った。

  • こうべ旬菜生産量:18品目 約3,100トン
  • 地産地消推進店:40店舗
  • 量販店での地産地消コーナー設置:12店舗
  • 市内直売所:55ヵ所
  • 漁船保険:321隻
  • 漁業共済:32人

こうべ旬菜表示資材(ミニトマト)こうべ旬菜表示資材(軟弱野菜)
 こうべ旬菜

「こうべ旬菜」について

(2)農水産業等の担い手に対する支援
地域の担い手となる認定農業者・集落営農組織に対し、農業用機械・設備の導入支援を行うとともに、新規就農者・農村サポーターなど多様な担い手の育成に努めた。新規就農者に対しては、次世代人材投資資金による支援を行うとともに、初期投資を軽減するため、栽培から販売まで一貫して実践する「就農実践ファーム」を支援した。
さらに、多様な担い手の育成を目指して、短期間の研修により小規模農地を借りることができる「神戸ネクストファーマー制度」を創設し、運用を開始した。
また、集落ごとに5~10年後の農地の耕作者・後継者を明確化する「里づくり農業振興計画」を策定するとともに、「農地管理神戸方式」により集落営農組織の広域化・法人化を継続的に推進した。

  • 認定農業者の認定:65人(認定者合計262人)
  • 認定新規就農者の認定:6人(認定者合計39人)
  • 農業次世代人材投資資金の交付者:38人
  • 農業経営力向上支援事業:9件(トラクター、白ネギ掘取機、イチジク棚、イチゴ高設栽培施設 等)
  • 就農実践ファームの設置:1地区(神出町6棟)
  • ネクストファーマー制度の創設(認定研修機関 4団体認定)
  • 農村サポーターの育成:56人
  • 里づくり農業振興計画の策定:31地区
  • 広域集落営農法人の支援:1法人(神出町)
  • 集落営農法人の設立:1件(伊川谷町)

就農実践ファーム(神出町)写真
 就農実践ファーム

ネクストファーマー制度による研修風景
 ネクストファーマー制度による研修

認定新規就農者(青年等就農計画制度)について
農業次世代人材投資資金(現:経営開始資金)について

(3)市内流通の促進
「こうべ旬菜」の生産者に対して、出荷用コンテナ等の導入支援を行った。
また、市内の飲食店・スイーツ店などで、いちじく・シラス・ハモ・須磨海苔・ホウレンソウ・いちごを使った特別メニューを提供する「神戸食材フェア」を実施した。
畜産振興については、市内農家が生産した但馬牛の市内流通を促進するため、中央卸売市場西部市場への出荷を支援した。

  • コンテナ導入:3,000ケース(年間延べ約167,000ケース利用)
  • こうべ旬菜生産量:18品目 約3,100トン
  • 秋の神戸食材フェア(いちじく、シラス、ハモ):参加店68店舗
  • 冬の神戸食材フェア(須磨海苔、ホウレンソウ、いちご):参加店47店舗
  • 市内流通促進支援(但馬牛):416頭

4 生産環境及び生産基盤の整備等についての主な施策(第11条)

神戸産農水産物等の生産性向上を図るため、国県の補助事業等を活用し、生産基盤の整備及び漁港施設の整備に対して支援を行った。

  • ため池改修:3件
  • 土地改良施設維持管理適正化事業:6件
  • 漁業関係整備:垂水漁港岸壁耐震補強工事

ため池改修工事の写真
 ため池改修工事

5 神戸産農水産物等の優先利用についての主な施策(第12条)

経済観光局、教育委員会、(一財)神戸市学校給食会、兵庫六甲農業協同組合、流通事業者と連携し、安全で新鮮な神戸産の野菜や米を学校給食へ供給し、地産地消や食育を推進した。また、こうべ給食畑事業として、給食利用が多い品目(ジャガイモ、タマネギ、ニンジン)について、生産拡大や秀品率の向上に取り組んだ。

  • 神戸産野菜利用割合:小学校13.8%(1,304トンのうち181トン)、中学校12.3%(182トンのうち22.4トン)
  • 神戸産米の利用割合:小学校100%(650トン)、中学校100%(251トン)

学校給食における取組みについて
一般財団法人 神戸市学校給食会のホームページ(外部リンク)

6 ブランド化の推進についての主な施策(第13条)

「こうべ旬菜」に対して、学校給食への利用促進、産地表示資材の導入支援等を行うとともに、いちじくについては戦略的拡大品目として指定し、生産拡大や販路開拓への支援を行った。また、いちじく・シラス・ハモ(秋)、須磨海苔・ホウレンソウ・いちご(冬)の6品目について、飲食店等での活用を促す「神戸食材フェア」を実施した。
さらに、飲食店から需要があり、省力栽培ができるレモン・アボカドの試験栽培を継続的に行うとともに、新たにアーモンドの試験栽培に対して支援を行った。
酒米である山田錦の栽培において、ドローンを用いた画像解析による生育診断の実証実験に取り組んだほか、栽培漁業センターにおいてナマコ、マコガレイ等の種苗生産に取り組んだ。

  • いちじく生産者支援:電動剪定ばさみ・耐病性接ぎ木苗の導入等
  • 秋の神戸食材フェア:参加店68店舗(再掲)
  • 冬の神戸食材フェア:参加店47店舗(再掲)
  • 新たな果樹の試験栽培:アーモンド(10本)
  • ナマコ放流実績:約7万5千個
  • マコガレイ放流実績:約7万4千尾

冬の神戸食材フェア商品の写真
 冬の神戸食材フェア商品

7 他の施策との連携についての主な施策(第14条)

(1)観光関連
農村定住起業施設等を掲載したガイドブックの作成を支援し、来訪者の受入れ態勢の構築を進めた。また、交通事業者と連携し、自転車を用いた地域全体でのサイクリング周遊・滞在観光モデルを構築する「神戸農村サイクルツーリズム実証事業」を後援し、地域を巡るイベント実施等により、魅力を発信した。
神戸農村サイクルツーリズム実証事業の写真
 神戸農村サイクルツーリズム実証事業

(2)食育関連
「神戸市食育推進計画」で定める食農教育の推進事業として、「食農ボランティア」の活動に対して支援を行った。

  • 食農ボランティアの活動支援

(北区)田植・稲刈り体験:小学校 各97人、野菜収穫体験:幼稚園23人・児童館30人

  • 塩づくり体験:42回 545人
  • 乾のりづくり体験:14回 339人

乾のりづくり体験の写真
 乾のりづくり体験

(3)移住・定住関連
神戸里山暮らしを推進するなか、開発許可の規制緩和を活用し、既存住宅を里づくりの拠点施設(農泊施設、コワーキングスペースなど)に転活用する支援を行った。また、農村地域での暮らしや、起業に関心のある方を対象とした移住体験施設の運営を支援した。さらに農村地域で起業をめざす「神戸農村スタートアッププログラム」を開催するとともに、「神戸・里山暮らしハンドブック」による農村地域の魅力と移住・起業に関する情報を発信した。

  • 里づくりの拠点施設:1件(大沢町)
  • 移住体験施設の開設:1件(淡河町)
  • 神戸農村スタートアッププログラムの開催:受講者22人
  • 神戸里山暮らしハンドブックのWEB発信

里づくりの拠点施設の写真
 里づくりの拠点施設

神戸農村スタートアッププログラムの写真
 神戸農村スタートアッププログラム

神戸・里山暮らしのすすめホームページ(外部リンク)

(4)都市農園(アーバンファーミング)の場づくり
「食べること・育てること」に対する市民の関心を高め、農のあるライフスタイルの普及をめざして、都市部で農に触れる機会を創出するため、公園などでの果樹植栽や農園づくりの実証実験(エディブルパーク)を実施した。また、民間の都市農園の活動について「食都神戸実践モデル活動支援事業」により支援を行った。

  • エディブルパーク:2件(北野エディブルパーク(中央区)、ウンガノハタケ(兵庫区))
  • 食都神戸実践モデル活動支援:4件

(シェラトンファーム(東灘区)、神戸国際大学(東灘区)、エコール・リラ(北区)、BRANCH神戸学園都市(垂水区))

8 6次産業化の支援についての主な施策(第15条)

神戸産農水産物等を活用した商品開発に対して「食都神戸実践モデル活動」として支援した。また、市内大学生などの若者のアイデアと企業のノウハウを活用した新たな「ものづくり」と、若者・企業・農漁業者の「ネットワークづくり」をすすめる「KOBE“にさんがろく”プロジェクト」を実施した。

  • 食都神戸実践モデル活動支援事業:6件

六甲のめぐみと連携した神戸産農産物弁当、神戸ゆかりの材料を使用したクラフトジン 等

  • KOBE“にさんがろく”プロジェクト

参加学生数:26人(大学13校、専門学校1校)
活動成果:淡河産クラフト納豆づくり 等

淡河産大豆を使ったクラフト納豆
 淡河産大豆を使ったクラフト納豆

お問い合わせ先

経済観光局農水産課