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最終更新日:2024年10月21日
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災害が起きたとき、ペットを守ることができるのは飼い主だけです。まず、飼い主が自身の安全を確保した上で、ペットの安全を守りましょう。
そのためには、飼い主や家族、そしてペットのために普段から備えておく必要があります。たとえば、避難するためには避難場所や避難経路の確認が必要です。
いざというときに慌てることがないように、また、周囲の人とのトラブルにならないように、日ごろから準備をしておきましょう。
ペットの飼い主の日頃の心構えを示すとともに、避難所でのペット同行避難の受け入れルールを明確化するため、「災害時のペットとの避難ガイドライン」を作成しました。
特にペットを飼っている方、将来飼おうと考えられている方は、このガイドラインを参考にしていただき、普段から災害に備えましょう。
「災害時のペットとの避難ガイドライン」全文(PDF:5,662KB)
「災害時のペットとの避難ガイドライン」概要版(PDF:2,786KB)
災害時には、ペットが迷子になってしまうことがあります。万が一離ればなれになってしまっても、飼い主のもとに戻れるよう、普段から迷子札を付けておきましょう。首輪などが取れてしまったときのために、マイクロチップを装着しておくことも有効です。
マイクロチップは世界で唯一の15桁の数字が記録された電子標識器具です。この番号を使用して、所有者の情報を登録しておくことで、迷子になったときや、災害、事故などによって飼い主と離ればなれになった時に、飼い主の元に帰れる可能性が高まります。かかりつけの動物病院などで、マイクロチップを装着するよう努めてください。
マイクロチップを装着した場合は、必ず飼い主情報を環境大臣指定登録機関(外部リンク)へ登録しておきましょう。
災害が発生し、避難が必要な場合、ペットと一緒に避難すること(同行避難)が基本です。その際に他の方に迷惑をかけないために普段からしつけを行っておく必要があります。避難所には動物が苦手な人もいます。無駄吠えの防止や、決められた場所での排泄のしつけは特に重要です。
一方で、ペットも災害時の避難においては大きなストレスを受けます。ケージやキャリーバッグに慣らしておくことや、日頃から他の人、色々な音や物に慣らしておくことで、避難生活においてもペットのストレスが軽減できます。また、ペットが落ち着くことで無駄吠えの解消にもつながります。
ここでは、公益社団法人神戸市獣医師会が監修した、日常生活の中で出来る犬や猫の社会化やしつけの方法についてご紹介しています。災害時だけでなく、普段から使えるものばかりですので、意識しながらペットと接するようにしてみましょう。
子犬や子猫を迎えたら、特に社会化期(犬:生後3~12週齢頃、猫:生後2~9週齢頃)と呼ばれる感受性が高い時期に、さまざまな経験を通して社会性を身につけることが大切です。※社会化期が過ぎても社会性は身につきますが、警戒心が強くなってきます。社会化期以降は、犬や猫の様子を見ながら無理なく社会化を続けましょう。
非常時には人も動物も衛生状態や栄養状態が悪くなり、ストレスにより免疫力が低下することがあります。普段からワクチン接種による感染症の予防や、ノミ・ダニの駆除や予防をしておきましょう。
ワクチン接種歴などの健康管理記録をまとめておくのもいいでしょう。
災害が発生し、自宅で生活を続ける場合はもちろんのこと、避難先においてもペットに必要なものは飼い主が用意する必要があります。
移動のためのリードやキャリーバッグなどをはじめ、水やフードは5日分以上用意しておきましょう。療法食などの特別食を必要としているペットの場合はさらに長期分用意しておきましょう。
□住まいの防災対策を行いましょう
□家族やご近所の方と防災について話し合い、協力しましょう
□住んでいる地域の防災計画を確認し、避難場所や避難経路を確かめましょう
□ペットのための避難用品や備蓄品を確保しておきましょう
□普段から動物に必要なしつけや、ワクチン接種などの健康管理を行いましょう
□ペットに迷子札やマイクロチップなどを装着して身元を示しておきましょう