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最終更新日:2024年9月6日
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豊かな地球環境を、次世代につなぐ
私は2023年に環境局長に就任しました。1985年の入庁以来、人事・労務管理に関わる仕事が長かったのですが、区役所勤務も三度経験し、熱い想いを持って地域活動に取り組む方々の姿を間近で見てきました。
環境局では、大気、水質、騒音やごみの問題から、資源リサイクル、水素エネルギーの活用などカーボンニュートラルを目指す取り組み、里山の再生による生物多様性保全など、非常に幅広い仕事をしています。そのため、様々なスキルや専門性を持った職員が、日々仕事に向き合っています。
地球温暖化が異常気象を加速させ、各地で記録的豪雨や猛暑による被害が発生しています。わたしたちの生活を便利にしてきたプラスチックが地球規模の海洋汚染を招き、里山の荒廃や外来生物の影響で日本の固有種が減少しています。この先、地球は、素晴らしい自然や個性豊かな動植物はどうなってしまうのでしょうか。
ごみは、燃やせば消えてなくなるものではありません。燃やせば体積は減りますが、燃えないごみと合わせて毎年6万トンを超える廃棄物が処分場を埋め続けています。
私たち一人ひとりにも、地球のために、今日からできることがあります。食品ロスを減らす「てまえどり」は、神戸から全国に拡大しました。質の高いリサイクルを目指す「資源回収ステーション」も順次整備しています。台所ごみを捨てずに土の中の微生物の力で分解する「こうべキエーロ」の取り組みも始めました。ごみになるものは、できるだけ買わない、受け取らない。すぐに捨てずに大切に使い、最後はリサイクルに回す。節電を意識し、商品を購入するときは環境に配慮した商品を選択することも地球にやさしい行動です。また、まちをきれいにし、海へのプラスチックごみ流出を防ぐ清掃活動や里山・里海の保全活動にも、関心を持って多くの方に参加していただきたいと思います。
局長として組織を預かる責任は重大です。子どもの頃から続けている剣道を通して、まだまだ未熟な自分自身を心身ともに鍛えながら、職員が元気にいきいきと働くことのできる職場環境づくりに努め、職員一丸となって、市民のくらしの向上と神戸の豊かな自然を次世代につなぐために、いい仕事をしていきたいと心から思っています。